【取材】リビングに響く優しいいびきの音。 その主は、パクチー。【BUHI 愛の話】
パクチー。その個性的な名前を持つブリンドルのフレブルは、 田仲家の一員になった日から絶え間なく愛を注がれて暮らしている。 オーナーである琉偉さんと茉利香さんがパクチーを迎えたのはまだ結婚する前、 千葉県で暮らしていたときだった。 犬を迎えたいと思ったが、最初からフレブルが頭の中にあり、 まだ愛犬探しを始める前から名前は2人が好きなパクチーにしようと決めていたのだそう。 そうして2人のもとにやってきたパクチーだが、当時暮らしていたのは1DK 。 共働きで留守番も長く、自由に動けるスペースは決して広くなかった。
何から何まで パクチー仕様に
「留守番も長く、1DKの部屋はパクチーには手狭。
ストレスからか壊されたトイレトレーやケージは数知れず、賃貸の壁に穴が開いて慌てて クッションで塞いだことも。
散歩だけではストレスを発散しきれなかったのか、パクチー自身が元気が有り余る年頃だったのもあり悩みましたね。
それで3年前、結婚を機に栃木県の妻の実家の敷地内に家を建てることに決め、家族で引っ越しをしたんです」(琉偉さん)

「自然豊かな環境で不在時は私の家族に世話を頼めるのもありがたいし、なによりこの子にとって居心地の良い環境は何かを考えたとき、どうせ建てるのならパクチーファーストの家にしようと決めました。
フレブルに多いヘルニア対策のため、それに将来的にパクチーや私たちにとっても段差は少ない方がいいだろうと、家は平家に。
リビングには造り付けのパクチーの部屋を用意し、人工芝を敷いたドッグランも作りました。ハウスメーカーの人と相談しながら床材も滑りにくいものを選んだりと、何から何までパクチー仕様なんです(笑)」(茉利香さん)

「前の家では破壊系のいたずらが酷かったので新居もボロボロにされるんじゃないかと心配していたのですが、移り住んだ途端に不思議なくらいにいたずらをしなくなりました。
自分のスペースを理解しているのか留守番の際には自らそこに入るし、何より自由に動ける範囲が広がったのがうれしいみたい。
ただ、滑らないはずの床材が実際には思ったより滑るようで怖がって慎重に歩くんです。
そこでドッグライフコートというペット用の床コーティングを取り入れたら、それ以降は思い切り走り回るように。
僕は犬を迎えるのはパクチーが初めてですが、いつの間にか魅力にはまっていろいろなフレブル情報を集めるまでになりました。
また、川や海でパクチーと遊びたいと思い、ウォーターセラピーができるラブルズガーデンという施設にもプールトレーニングのために通い始めたんです」(琉偉さん)

「プールトレーニングもそうですが、 仕事の都合もあり、わが家は夫の方が一緒に過ごせる時間が長いので、 パクチーのことは夫が先導してくれます。
ワンコ用の薬膳料理を作ったり夫と男同士で出かける機会も多く、そのせいか迎えて5年になりますが、パクチーは完全にパパっ子ですね。
家のことにしても、パクチーを迎えていなければ引っ越しも家を建てることもなかったと思うんです」(茉 利香さん)
家を建てる決断も、日々の選択も、 田仲家の基準はいつもパクチー。
とてもうれしそうにするプールトレーニングには毎月高速道路で2時間かけて千葉まで通うし、以前季節の変わり目に体調を崩して以来、気温差や季節の変化にも気を使うように。
何かあればすぐに病院へ連れていくという徹底したケアをしているが、それでもときにはまさかの事態が起きることもあった。
ヘルニアの発症で気づいたフレブルの輪
1年前の寒い日のこと、プールトレーニングの帰り道にパクチーの歩き方に違和感を感じた。
トレーニングではドッグマッサージもしてもらうので人間で言うところの揉み返しのような感じかと思っていた数日後、今まで聞いたことがない悲鳴のような声で鳴き出したのだ。

「病院で診察をしてもらうとグレー ド1のヘルニアでした。
ヘルニアにならないように気をつけていたけれど、レントゲン写真を見たらヘルニアが発生した腰の辺りの骨に形成不全があり、どれだけ気をつけてもなる時はなるんだなと。
そのときはもし走れなくなったらと、想像するだけで胸が詰まりました。
そんな折り、とても親身になってくれたのがプールトレーニングの先生方だったんです。
トレーニングの内容も今のパクチ ーに必要なことを中心にメニューを考えてくださり、温活などヘルニアに効果的な情報も教えてくれました。
また、SNSで繋がっているフレブル仲間の先輩たちからたくさんのアドバイスやメッセージが届き、これにも励まされましたね」(琉偉さん)
「フレブルオーナー同士の絆が強いことは知っていましたが、実際に経験してみるとその温かさに感激しました。
いただいたアドバイスや情報をもとに、埼玉県の鍼灸院に週に一度通うようになったほか、プールトレーニングも様子を見るために月2回通うように。

トレーニングを主導する先生とマッサージを中心に施術してくださる先生のおふたりが常に一緒に向き合ってくださり、そのときのパクチーの状態に合わせてケアをしてくださったのがとても印象的です。
温活を始めたのも先生方のアドバイスがきっかけで、布にハーブを包んだドライハーブボールや米糠カイロを取り入れ、体を冷やさないように心がけました。
ヘルニアの引き金が寒さだったこともあり、腰が良くなった今でも温活は毎日続けています。
犬を迎えるのも、フレブルと暮らすのも初めてでしたが、SNSを通して広がったつながりや、支えてくれる人たちの存在は大きな心の支えになりました。

わが家は〝ブリンドルズ〞という コミュニティにも参加していますが、こういったつながりはフレブルを迎えていなければ知らなかった世界。
想像もしなかった世界を私たち に見せてくれるパクチーには、感謝の気持ちでいっぱいです」(茉利香さん)
パクチーと駆けるめくるめく世界
フレブルと出会っていなければ知ることのなかった人たち。
挑戦することもなかっただろう体験。
SNS越しに届いた言葉。
そんな〝パクチ ーが切り拓いていく世界〞を全力で楽しむ田仲夫妻は、これからもパク チーと並走しながら次々と新しい扉を開けていくのだろう。
「自分自身、こんなにフレブルに夢中になるとは思ってなかったので少し驚いているくらいですが、もうパクチーがいない日々は想像できません。
彼はとても表情豊かな子なので喜怒哀楽がわかりやすく、だから何をするにもパクチーが楽しいかどうかが判断基準。
旅が好きなのでよく一緒に旅行へ行くのですが、いつかはキャンピングカーであちこち巡るのが夢。

パクチーが広げてくれた世界をこれからも家族みんなで一緒に駆け回りたいんです」(琉偉さん)
「これからもたくさん一緒に楽しめ るように、パクチーには元気でいてほしい。
なのでトレーニングや温活などできることを継続し、いつかレジェンドブヒになってくれたらうれしいですね。

そういえば以前アニマルコミュニケーション体験をしたとき、最初は少し半信半疑だったんですが、コミュニケーターさんに言われたことをしてあげるとパクチーが今まで見たことがないくらい喜んでくれたことがあって。
そういうことも取り入れながら、 これからもパクチーの笑顔をたくさん引き出していくことが家族の幸せにつながると思っているんです」(茉利香さん)
今日もリビングにパクチーのいびきが響く。その音を聞きながら、田仲家の一日は静かにほどけていく。
パクチーのために考え抜いた家は、 いつの間にか家族全員の居場所になった。
それが、この家のいちばん確かな安心だ。

photo/Hikaru Akao text/Aiko Yokota
おすすめ記事
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】川口春奈と愛犬アムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
取材 -
【スペシャル対談】愛犬の旅立ちと供養。霊感がない人も「愛犬の成仏」を知る方法!?【シークエンスはやとも×PELI】
愛犬の旅立ちは、誰もが目を背けたくなるもの。けれど事前に知っておくこと、考えておくことで、救われることがたくさんあります。
今回は、お盆スペシャル企画。世間が認めるほどの霊視能力をもつお笑い芸人「シークエンスはやとも」さんに、愛犬の旅立ちや供養についてインタビュー。
インタビュアー兼対談相手は、大の犬好きで心霊分野の知識にも長けているPELIさん。
「愛犬が旅立ったあと、ベッドやおもちゃはどうすればいい?」「お骨はどうするべき?」「お花やお線香は喜んでくれる?」
さらには、霊感がない人でも愛犬が成仏したことを知る方法まで。
お笑い芸人だからこそ暗くなりすぎない、むしろ心がスッと軽くなる。
永久保存版のスペシャル対談です!
対談 -
【取材】千原せいじ「また会う約束を」―動物専門僧侶として伝える、希望の葬儀
お笑いコンビ「千原兄弟」のツッコミを担当する、千原せいじさん。
今年で結成35周年を迎え、芸人としての活躍も目覚ましい中、2024年5月に動物専門僧侶になり世間を驚かせました。
僧侶としての名は「靖賢(せいけん)」。
当時54歳という年齢にして、なぜ動物専門僧侶という道を選んだのか。
また、愛犬の旅立ちとどのように向き合うべきなのか。
「動物専門僧侶」という立場で、お話しをうかがいました。
取材 -
諦めかけた命。あれから2年、フードを変えたら15歳の今もお散歩大好きなフレンチブルドッグに!
今日は15歳の愛ブヒと暮らす、編集メンバーの実体験。
愛ブヒは二年前からすべてのフードが合わなくなり体重が激減。検査をしても異常はなく「年齢のせいですね…」と言われてしまいました。
もう諦めるしかないのかな…そんなとき、我が家に届いたのが「THE fu-do(ザ・フード)」の試食品でした。
そして「THE fu-do(ザ・フード)」を食べつづけて二年、愛ブヒは15歳になり、今も元気にお散歩をしています。
今回は、二年前の絶望から今までを包み隠さず、時系列でお話しさせていただきます。
-
【イベントレポ】5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人が集まった「フレブルLIVE2024」の全貌!
11/9(土)-10(日)の二日間にわたって開催された『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』。
今年はのべ5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人のフレブルオーナーが集まりました!
day1の司会はフレブルラバーのロッチさん。day2の音楽フェスには世代ど真ん中のPUFFYが出演するなど、例年以上に豪華なラインナップ。
北は北海道、南は鹿児島県から。全国のフレンチブルドッグが一堂に会した「フレブルLIVE2024」の模様を、詳しくお届けです!
最後には2025年の情報もありますので、要チェックでございます!
フレブルLIVE -
【前売りチケット販売開始!】フレブルLIVE 2025は、11/8(土)9(日)開催!スチャダラパーによるテーマソング制作も決定
『French Bulldog LIVE 2025(フレブルLIVE)』の開催は、11/8(土)-9(日)の2days!
お得な前売りチケット、いよいよ販売スタートです!
さらに今年はビッグニュースが。
なんと、ヒップホップグループ「スチャダラパー」がフレブルLIVEのテーマソングを制作してくれることになりました!
テーマソングの情報やお得な前売りチケットの販売情報など、内容盛りだくさんでお送りしていますので、最後までお見逃しなく!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2025 (フレブルLIVE)
-
【特集】シン・スキンケア
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】永遠の選択。フレンチブルドッグ専用「THE fu-do(ザ・フード)」
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。






