2018年4月28日12,719 View

友人?それとも敵?フレンチブルドッグと猫

ニャー。気ままで自由な猫はフレンチブルドッグと似ている部分もあるけれど、彼らの共通点はペットとして人と生活することに慣れている動物であるという点。たとえば日本人とアメリカ人の場合は人種の差があるだけで同じヒト科ですが、犬と猫はいわばオオカミとライオン。科目そのものが違う彼らが、果たして理解し合えるのでしょうか?

フレブルと猫の甘い生活♡

フレンチブルドッグ猫

Irina Kozorog/shutterstock

フレンチブルドッグと暮らしている人の中には猫も家族の一員です!という人も多く、インスタなどでは猫とベッドを分け合って寄り添って眠るフレブルの写真もよく見かけますよね。

 

とっても癒されるこの光景は、犬も猫も好きという人にはたまりません。ただ、犬同士にも相性があるように、猫と犬の間にも相性は存在し、彼らが友好関係を築くためには時間や工夫が必要。

 

猫と犬という種族の垣根を超えて家族になるのに一番適しているのは、お互いがパピーの頃から一緒に飼うか、どちらかがパピーであると比較的早く仲良くなりやすいようです。

 

特に犬は序列を守る性質であるため、先住猫がいると先輩格である猫に従順になるようで、逆にフレブルが先の場合は好奇心旺盛な猫の良き遊び相手になるケースが多いそう。

 

ただ、例えば保護された成猫を迎えた場合などは、まずお互いの警戒心を解くためにケージに入れた状態やリードで繋いだ状態で対面させ、じっくり時間をかけて慣らすことが大切です。

フレンチブルドッグ猫

Irina Kozorog/shutterstock

 

また、猫との暮らしで気をつけたいのは、遊びの延長でヒートアップした際などに誤ってブヒの目を引っ掻いてしまわないようにすること。中にはこういった悲しい事故で失明したブヒもいるのです。

 

とはいえ、ブヒと猫を一緒に飼いたいと思う場合、相性はもちろんのこと長い目で見守ることが重要です。血の繋がった家族でさえ喧嘩になるのだから、彼らが家族になるのにもそれなりの時間が必要なのです。

 

猫発見!興奮が止まらない〜

フレンチブルドッグ猫

Irina Kozorog/shutterstock

猫と添い寝するブヒもいれば、お散歩中に見かける野良猫に過敏に反応して追いかけ回すブヒだってたくさんいます。

 

今までゆったりのんびり歩いていたのに、目の前を猫が横切った瞬間にスイッチが入り、急に駆け出して引っ張りまくる、興奮で息が荒くなる、挙げ句「シャーッ!」と威嚇され猫パンチをお見舞いされる。

 

こういった場合、フレブルの方は興味や好奇心で近づこうとしていることが多いようですが、一方的にターゲットにされた猫にとっては大迷惑。

 

そのままさっと逃げてくれればいいけれど、応戦されるととっても危険ですよね。

 

実は、この記事を書いているライターの愛ブヒは猫が大好きで、散歩はもはや猫パトロール状態。また近所に地域猫が多いこともあり、鼻っ面を引っ掻かれて病院へ行ったことも一度や二度ではありません。

フレンチブルドッグ猫

Olleg/shutterstock

 

以前、猫からウルセランス菌に感染した女性が亡くなったニュースがありましたが、特に野良猫は様々な菌を持っていることが多く、中には人間に感染する場合も。

 

もしあなたのブヒが猫に反応するタイプの場合、危険を避けるベストな方法は近寄らないこと。

 

引っ掻かれた際に診察してくださった獣医さん曰く、「引っ掻かれて一度痛い思いをしたら二度と猫に近づかない犬が多いですが、好奇心旺盛なフレブルの場合は懲りずにトライすることもある」らしく、「過度の興奮はフレブルの体にも良くないために先に飼い主が猫を見つけ、さり気なく回避して猫の存在に気づかせないことが重要」だそう。

 

ただ、まさかここに?という場所に潜んでいることも多い野良猫。そんな猫遭遇危険ゾーンってどういう場所なんでしょうか?

 

猫出没注意スポットはどこにある?

フレンチブルドッグ猫

Irina Kozorog/shutterstock

愛ブヒが極度の猫好きで興奮しまくるため散歩の度に猫を回避しようと心がけていても、なぜか出会ってキレのある猫パンチを食らわされてしまう…。

 

気をつけているのになぜ?と改めて考えると、野良猫は草むらや植え込みの中に寝床を作っていたり、側溝に潜り込んでいたりと人目につかない場所で休んでいることが多いことに気づきました。

 

私たちヒトは目で見て確認することが習慣ですが、鋭い臭覚を持つワンコにとっては姿を見るまでもなく猫のニオイを察知して近づきます。また、夜の散歩で暗闇から突如現れる黒猫。

フレンチブルドッグ猫

DavidTB/shutterstock

 

いずれも見えない、もしくは見えにくい場所というのがポイントなので、もし愛ブヒが散歩中に急に一点のニオイを夢中になって嗅ぐ、側溝を覗き込もうとするなどの行動をした場合はすぐにその場から移動するのがベター。

 

犬が近づくと本能的に逃げる猫が大半ですが、子育て中の猫は気が立っていることも多く、逃げても追いかけて襲ってくることさえあります。そのため、子猫を連れた猫には絶対に近づかないこと。

 

ちなみに筆者は子猫連れの猫に威嚇され愛ブヒ(14kg)を抱えて逃げようとしたその背後に飛びつかれ、太ももに稲妻のような傷をつけられたことがあります(笑)。

 

なお、もしブヒが引っ掻かれた場合、細菌感染を防ぐために抗生物質を処方してもらった方が安心なので、例え小さな傷でも病院へ行くことをお勧めします。

 

おわりに

フレンチブルドッグ猫

Irina Kozorog/shutterstock

フレンチブルドッグと猫。仲良くなれば最高に絵になるコンビだけれど、どちらかが一方的に好きな場合は注意が必要。お互い怪我をさせる気は無くても野生の本能から攻撃することもあるので、オーナーである私たちがしっかり距離感を見極め、場合によっては避けることだって大切です。

 

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