相棒であるフレブルを安心して預けるために〜”急なその時”の為に考えておきたいこと〜
甘えん坊でオーナーさんが大好き。気付けばいつだってストーカーさながらに後ろをついて回る愛すべき丸っこいかたまり。フレンチブルドッグを相棒に持つ人にとって、相棒を置いてどこかへ出掛けるということは少し心苦しいものではないでしょうか。例えば毎日の仕事。うん、これは大丈夫。だっていつもの我が家で彼らは定位置で寛いでいるし、大体の帰宅時間もわかっているもんね。次に、突然の外出。なんだか悪いなぁと思いつつ、ちょっとお利口にしていてねと頭を撫でて行ってきますをすれば、きっと「ちょっと〜。寂しいんですけど」みたいな顔をしながらも待っていてくれる。でも、急遽知らない場所で預ける。なんて事態だって起こり得るのです。
愛ブヒオーナーが直面した不安。
とにかく甘えた。できればお留守番は避けたいけれど、ボクらのウマウマやご飯を買うためにお仕事に行くのは仕方がないよねえ、ってな具合に日々の留守番業務を黙々とこなすフレンチブルドッグたち。
私たちオーナーにとって相棒を置いて出掛けることには常に一抹の不安がつきまとうけれど、日常のことなら互いに慣れているし、さほど心配する要素もないように感じます。ただ、人間として生きていると非日常の事態はいつだって起こり得るわけで、それに代表されるのが家族や親戚の訃報なのではないでしょうか。
訃報は事前に式典の日時が通告されるお祝い事(結婚式など)とは異なり、多くの場合急を要します。そしてそれは自宅から遠く離れた場所で執り行われることも多く、とにかく行かなくては。でも、相棒をどうしようかと頭を悩ませた経験のある人も多いはず。
実はこの記事を書くきっかけとなったのが、「知らない場所に預ける不安」でした。筆者の相棒は、過去に自分が生まれた里であり生後5ヶ月までを過ごしたブリーダーさんの元に成犬になってから一晩預かってもらった経験しかなく、慣れ親しんだ自宅での留守番は問題なくとも、慣れていない場所での預かり経験は去勢手術をお願いした病院での一泊二日を除いてはゼロ。
今回、家族の身内に不幸があってお通夜とお葬式に出席するため一泊二日の予定で出掛けたのですが、夜は相棒を連れて何度もお泊まりしているお家に泊まるから当然愛ブヒも一緒に現地へ向かうことしか頭になく、自宅付近のペットホテルに預けるという選択肢は思いつきませんでした。
突然の訃報に焦って乗り込んだ車内で、まずしたことは出先でのペットホテルの検索です。ただ、正直どこが良いのか分からない。地方だとペットホテルの数もさほど多くなく、必然的に選択肢も限られます。
そして初めての場所。大丈夫かな、どうなんだろうと思いながらも、まさか葬儀会場に(いくら子供同然に愛してはいても)ワンコを連れて行ける訳もなく、会場に一番近いペットホテルに一時預かりをお願いしたのです。
知らない場所、知らないにおい。
常に大好きな家族のことを見守っているブヒたちは、私たちが思う以上にこちらの心の中を見通しているように思います。「あれれ、なんだかいつもと様子が違うな。普段のお出かけと雰囲気が違うし、こんなに慌ててどうしちゃったのかしら。」くらいのことを愛ブヒは感づいているはず。
そんな状態の中、初めての土地で初めての場所に預けられるブヒの不安はいかほどだったろうかと胸が痛むのですが、オーナーとしては蒸し暑さが続くこの時期に車内に置いておけるはずもなく、また、いくら親戚の家とはいえ、ワンコのためにエアコンを入れて家の中で留守番させてあげてくださいとはお願いしにくいものですよね。
だからこそのペットホテルな訳ですが、例えば過去に何度もお世話になっていたり、知り合いのワンコから良い評判を聞いているというような前情報なしに飛び込むのはただただ不安なもの。
これはペットホテルにより差はありますが、今回の筆者の場合、預ける際に用紙に愛犬の名前と生年月日と犬種、オーナーの名前と住所、連絡先を記入しただけで「ではお預かりします」と奥に連れていかれる相棒を落ち着かない気分で見送りました。アレルギーの有無や性格とか、聞かないの? と思いながら。
そして考えたのです。いざという時に信頼してお任せできるペットホテルを探さなくては、と。
まずは慣れている場所が第一候補。
例えばトイプードルなど、日常的にトリミングが必要な犬種にとっては行きつけのトリミングサロン(多くの場合ペットホテルも併設しています)での一時預かりやお泊まりには慣れているかもしれません。
ただ、フレブルは基本的にカットをする必要がなく、自宅でシャンプーやケアをしているご家庭も多いのではないでしょうか。また、彼らの甘えたな性格を知るオーナーたちは旅行もブヒと一緒に行ける場所を選び、日々のお留守番時間もできるだけ短縮できる工夫をしているのが一般的。そのためどこかに預けられるという経験が極端に少ないブヒは少なくありません。
ただ、今回の筆者のように家族で冠婚葬祭への出席を求められるケースは多々あります。それが日帰りできる距離の場合は良いとして、一泊、もしくはそれ以上になるとブヒの面倒を見てくれる場所が必要となりますよね。
そんな時に、ここならば安心だと思える場所を確保しておくことはとても大切。筆者のように不安を感じながら見ず知らずの場所に預けるよりも、預ける時間は長くても相棒がくつろいで過ごせる場所に一泊させた方が、ブヒの心理的には良かったのかもしれません。
そんな時にまず候補となるのが、相棒が生まれたブリーダーさんの元やいつも通っている動物病院。ブリーダーや動物病院はペット預かりを実施している場合も多く、普段から相棒やその犬種のことをよく知っていたり体調を診てくれている病院なら不安は軽減されるはず。
次に、よく買い物などで立ち寄るペット関連ショップ。こういったお店はホームセンター内に併設されていたり、地域密着型の町のペットサロンが代表的ですが、いずれにせよ愛ブヒが何度も訪れた場所であることが重要。預かり先のケージから見える風景が見慣れたものであればあるほど、それだけ愛ブヒの不安も軽減されると思います。
そして、どうしても出先でペットホテルを探す必要がある場合はネットの口コミはもちろん、実際の対応が決め手に。中にはお客さんが入る場所だけ美しく整えて、実際にペットを預かるスペースは完全に外から見えないサロンもありますが、そういう時は思い切って「預かってくれるスペースを見学してもいいですか?」と聞いてみるのも良いでしょう。
きちんとしているペットホテルであれば、突然の見学の要望に応えられるはず。もちろん、時間の余裕がない時や気が動転している時にこういったことを行うのは至難の技。そしてただペットホテルに慣れさせるためだけに、色んなホテルでの預かりを経験させるのは愛ブヒにとっても(オーナーのお財布にとっても)負担になります。
だからこそ、普段ブヒと一緒に行動している範囲内で「ここならば」と思えるペットホテルを見つけておくことが肝心。寝起きを共にするフレブルたちは私たちにとって家族の一員。でも、まだまだ同伴できない場所も数多くあります。そんな時にアナタもブヒも安心して預けられる先を確保しておくこと、これはペットと暮らす人にとっての重要課題なのではないでしょうか。
実は今回のことがあるまで、ペットホテルについて深く考えたことがありませんでした。でも、大抵の人は愛ブヒと暮らしている間に必ずと言って良いほど「ブヒを預ける」という事態に直面する日がやってきます。
正直、人間の子供のように、冠婚葬祭の場に託児所ならぬ託ペット所があれば! と心から思うのですが、そんな日が来るのはまだ遠い未来のことでしょう。
だからこそ事前に信頼できるペットホテルを確保しておくことが大切だと気付き、大きな不安を抱えたまま相棒を見ず知らずの場所に預けた筆者としては、相棒を愛する全ての人に今から安心できる預け先を見つけておいて欲しいと切に願うのです。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】川口春奈とアムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【イベントレポ】のべ6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグが集結!「フレブルLIVE2023」の全貌大公開!
第二回『French Bulldog LIVE 2023(フレブルLIVE)』が、無事閉幕しました!
今年は思い切っての2daysチャレンジ。当日までどうなるかドキドキでしたが…なんと、のべ「6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグ」が集結。
開催地の山中湖はもちろんのこと、道中のサービスエリアもフレブルだらけで、他犬種のオーナーさんは「何があるんですか!?」と驚いていたとか(そりゃそうだ笑)。
さぁみなさん、いよいよ「フレブルLIVE 2023」のレポートをお届けです!
今年参加してくださった方も、来年こそと意気込んでくださっている方も、臨場感たっぷりのレポートをお楽しみください!
フレブルLIVE -
【愛ブヒのお肌に悩む方へ】THE fu-do(ザ・フード)を食べて「納得のいくお肌」になるまでの、3ステップとは!?
販売からわずか半年で20万食を突破し、満足度95%を超える「THE fu-do(ザ・フード)」。
フレンチブルドッグの中でも特にお肌に悩む子には、積極的にお召し上がりいただきたい!
そして、どうか焦らないでください。フレンチブルドッグの体質を踏まえると、納得のいくお肌になるためには、最低でも3ヶ月はかかります。
でも大丈夫。今回は、すこやかなお肌を目指すための「3ステップ」をお伝えします! 毎日のボディチェックが、ますます楽しくなりますよ。
ザ・フード -
【PUFFY出演決定!】フレブルLIVE 出演アーティスト発表【第一弾!】
今年の『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
「フレブルLIVE」の特徴は、二日間でコンテンツが異なること。
一日目は愛ブヒとオーナーさんが主役の参加型コンテンツ。そして二日目は、アーティストによる音楽フェスが中心です!
今回は、音楽フェス(二日目)の出演アーティスト発表第一弾!
なんと、オーナーにも「世代」が多いPUFFYの出演が決定しました!
フレブルLIVE -
【ロッチ出演決定!】フレブルLIVE「11/9(土)」の司会はフレブルラバーのロッチ!
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
一日目は愛ブヒとファミリーが主役になる、参加型コンテンツ。
二日目はアーティストを呼んで、史上初の愛ブヒと楽しめる音楽フェスを開催。
2daysで大きく内容が異なるのも「フレブルLIVE」の魅力です。
そして…今年の司会は、待望の「ロッチ」が登場!
みなさん! ついにロッチのお二人が「フレブルLIVE」にやってきます!
フレブルLIVE -
【肉球の香りがするビール、誕生】イラストは千原ジュニアさん【フレブルLIVEで先行販売!】
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
今年は例年以上に反響があり、二日間ともに駐車場付きチケットがSold outとなりました!
年々パワーアップしている「フレブルLIVE」ですが、今年はオリジナルのクラフトビールを制作。
世界初・肉球の香りがするビールで、その名も「Paw Pad Ale」。
パッケージのイラストは、なんと千原ジュニアさんが手がけてくださいました。
フレブルLIVEにて、先行販売いたします!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2024 (フレブルLIVE)
-
7周年特別企画「プロジェクト7」
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】FBL編集部の「アバウトな幸福論」
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。