【ミドルシニアは旅適齢期】心もカラダも熟すこの時期の旅は“ならでは”の魅力が満載! [特集:ミドルシニアLIFE]
カサカサと鳴る落ち葉を踏み締めるシーズンが到来し、これから春先までは熱中症の心配が少なくなることもありフレンチブルドッグとのお出かけがグンと楽しくなる季節。そうなると「愛ブヒと一緒にどこかへ行こうかな?」なんて考える人も多いことでしょう。そういえば、ミドルシニア年齢のフレブルって、ともに旅するには最高のパートナーだとご存知でしたか?
ミドルシニアブヒが旅に向いている理由。
まだまだ体力や好奇心が充実し、でも年齢相応の落ち着きがありしつけもできている。
これはミドルシニア期特有の魅力でしょう。
もちろんパピーでもシニアでも一緒に旅はできるけれど、例えばパピーの頃なら粗相やかじり癖などしつけの面で不安があったり、一方でシニアになると今度は体力面に心配が出てきます。
旅というのは日常から離れ非日常な場所に身を置くため、ルーティンを好む犬にとっては普段以上に興奮しやすくなったり、疲れが出ることが多いもの。
旅を引率する私たちオーナーにとっても、何かあった場合にいつもの動物病院へすぐに行けない、そして予想外のアクシデントが起こりやすいのが旅だから、楽しさと同様に緊張も強いられますよね。
もちろん、パピーの頃から一緒に旅行を満喫するというブヒも数多くいるだろうけれど、『ブヒがパピーなら、オーナーもフレブルオーナー初心者』というケースも多く、犬連れの旅そのものに不慣れで何かと大変だったりします。
だからこそ、こちらの言うことが伝わりやすく体力にもまだ衰えが見られないミドルシニア期のフレブルは、旅で起こり得るであろうリスクが一番少ない状態だと思うのです。
そう、ミドルシニアってまさに旅適齢期。
それはまるで長年連れ添った熟年夫婦がともに旅するような、ゆったりと心地の良い特別な時間が過ごせるのです。
旅で刺激を受けることで、若々しさをキープ。
最近はペットと一緒に泊まれるお宿も増えてきて、犬連れトラベラーにとってはありがたい時代になってきましたね。
筆者の友人も先日、犬と同じ室内で過ごせるというフェリーで九州へ遊びに行ってきたそうですが、一人旅でも、愛犬と一緒だったから寂しさを感じることもなくとても楽しかったのだとか。
ここで肝となるのが、やはりオーナーさんと愛ブヒとの絆。
私たちは、旅行が『家から離れて他の場所へ遊びに行くこと』だと理解できるもの。
しかし、フレブルにとっては「え、なになに? どこに行こうとしているの。初めての乗り物や場所だけど、ボクらどうなっちゃうんだろう」なんて不安を感じることもあるはず。
しかしミドルシニア年齢の子たちは、もうすでに何度も遠出やお出かけを経験しており、何よりオーナーさんとの信頼関係がしっかりできているので「ママやパパと一緒なら大丈夫、心強いのさ」と結構落ち着いてくれています。
いわばオーナー&ブヒ間で阿吽の呼吸ができている状態。
それゆえ変に興奮して騒ぐことも少なく、いつものお散歩の続き感覚で一緒にいれば十分に旅を楽しんでくれるはず。
オーナーにとっても長年一緒に過ごしている相棒のことをよく分かっているので、こういう場所は興奮する・怖がる・喜ぶといった彼らのツボ知っているから、無理のない予定を組み立てながら旅そのものを満喫できるのです。
さらに、フレブルにとっては大好きなオーナーさんと新しい経験をすることで好奇心が刺激され、それが若々しさにもつながるはず。
実際にレジェンドブヒの多くが歳を重ねてもお出かけや旅を楽しんでいますが、彼らが元気な理由には、旅で多くの刺激を受けることも関係しているのではないかと思うのです。
ミドルシニア旅を心底楽しむには準備が必須!
ミドルシニアブヒとの旅行。想像しただけでもなんだかウキウキしちゃいますが、気をつけて欲しいポイントがいくつかあります。
まず、やはり最重要なのがブヒの体調。
旅行へ行く前に一度動物病院へ行き、持病のある子ならお薬を多めに、もしもの時の抗生剤なども予め処方してもらいましょう。
また、旅行中は元気でも帰宅後に疲れが出てしまう子も少なくないので、旅先での予定はあまり詰め込みすぎないことも大事。
ついでに荷物には愛ブヒの保険証書や各種ワクチン接種の証明書をお忘れなく。
場所によっては証明書がなければ入れないことも多々ありますからね。
そして、人間だけの旅行なら行き当たりばったりの楽しさもあるけれど、ブヒ連れなら事前に、旅先での“ペットOK”のレストランや施設を調べておいてください。
訪れたものの犬NGでは旅を楽しめないし、急遽探すにも初めての場所だと見つけるのが困難だったりします。
旅のしおりを作ろうとまでは言わないものの、ある程度の日程表のようなものを準備しておくと安心です。
ペットとの旅行で一番大切なのは、何より『下準備』。
相棒が同伴可能か、無理なく歩ける場所か、レンタカーを借りるならペットを乗せる際の規約をチェックしておくなど、実際に行ってから「ペットは困ります」なんて言われた日にゃあ途方に暮れてしまいますからね。
『愛ブヒと旅をする』ということって
オーナーさんが大好きな彼らにとって、大好きな人と非日常に身を置くことはとても素敵でかけがえのない経験となるはずです。
普段と違う匂い、空気、場所。
それら全てを大好きな人と一緒に味わえるなんて、きっといつまでも心に残る思い出のひとつになるのではないでしょうか。
パピーの頃のわちゃわちゃが一段落し、シニアほど体調に気をつかう必要もなく、お互いに自然体で非日常を楽しめる。
そんな魅力がミドルシニアブヒとの旅には詰まっているのです。
文/横田愛子
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