2021年1月26日4,076 View

【運命の愛ブヒ、どこで探す?】衝動的ではダメ!フレブルを迎えるための心構え&信頼できる迎え先

国際的なドッグトレーナーライセンスを取得している大久保羽純さんに、愛ブヒと固い信頼関係を築く方法を学ぶのがこの特集です。

今回は、フレンチブルドッグをこれから迎えたいと思っている人に、どんな相手・場所からお迎えするのがよいかについてお伝えします。

フレンチブルドッグ,しつけ

こんなところから犬を迎えたい! 

フレンチブルドッグ

brachostudio/shutterstock

 

愛犬を迎えること。それは今後の人生の数十年を一緒に過ごす家族を迎えるという、とても責任ある決断です。

 

スーパーで美味しそうだと思ったお惣菜を買うのとはわけが違うますから、「あ、この子いいな」と衝動にまかせて新しい犬を決めてはダメ! 

 

衝動買いは、絶対NG。

 

では、冷静さを持ちながら、どんなところから愛犬を迎えたらいいのでしょうか? 

 

例えば、ブリーダーさんの場合。

 

素敵なブリーダーさんであれば、その犬種について歴史から、習性から、あらゆることを熟知しています。

 

なぜなら、その犬種に惚れ込み、その犬種の素晴らしさを広めたいと思い繁殖をしているからです。

 

ブリーダーさんから犬を迎えるということは、その犬のことを深く学べるという意味で、犬と暮らす上での最高の楽しみではないでしょうか。

 

さらに、ブリーダーさんのところで生まれた我が子と血縁関係のある犬と交流が持てるのも素晴らしいことです。

 

例えば、愛犬の母犬に会わせてもらえるだけでなく、親戚の犬ともつながりを持てたり、交流ができることは大きな楽しみです。

 

信頼できるブリーダーとは

フレンチブルドッグ

Alice Rodnova/shutterstock

 

とはいえ、「ブリーダーってどんな所なのだろう?」と思う方も多いですよね。

 

そこで、私が海外でお会いしたブリーダーさんの例を紹介します。

 

彼女は本業で潤沢な収入があり、ブリーディングで生計を立てているわけではありません。

 

純粋に、その犬種を愛してやまないがゆえに、その犬種を広めてたくて繁殖をしているそうです。

 

広く素敵なご自宅で、母犬と暮らしています。産まれた子犬たちも当然のように、家の中とお庭で暮らしています。

 

“犬を繁殖する工場”とか“犬を繁殖する犬舎”ではなく、一般の家庭そのものなのです。

 

子犬たちは、24時間人間と母犬に囲まれて、すくすく育っていきます。

 

そして、少し成長した頃には、子犬を譲り受けたい人達が家にやってきます。

 

ブリーダーさんは、その人達とお茶を飲みながら、たわいないことから、お互いのプライベートなことまで話します。

 

そして、その家族が、自分の子犬をお渡し出来る相手なのか、今後お付き合い出来そうな家なのかを考えるのです。

 

この流れは、まるで結婚のようです。

 

ブリーダーさんに対して「娘さん(息子さん)を私にください!」と熱心にお願いするオーナーさんの姿は、とても衝撃的でした。お金の問題ではないのです。

 

自分の家族を、他の家族の元に行かせる訳ですから、全員が真剣そのもの。

 

子犬の幸せを願い、全員で熱心に話し合う時間は、愛犬を迎える初めての儀式として素晴らしい時間なのではないでしょうか。

 

こういったこともあり、海外では犬を迎えるまでに、半年、一年かかることはザラにあるのです。

 

ブリーダーさんとお会いしたら、よくその方の信念やこだわりを聞いてみましょう。

 

その犬種の歴史や成り立ちなども、ぜひ深く話してみましょう。

 

お互いの関係ができてきたら、その子犬の飼育環境を見せてもらいましょう。

 

ブリーダーさんは、愛犬のご実家のようなものですから、長く素敵な関係を続けられると良いですよね。

 

保護団体から迎えるという選択

フレンチブルドッグ

jaguar_thechi/shutterstock

 

愛犬を迎える際の選択肢は、ブリーダーだけではありません。

 

里親という選択肢も、とても素敵なことです。保護団体からの譲渡も検討してみましょう。

 

犬種にこだわりがない方はもちろん、「この犬種と暮らしたい!」と思っている方も、保護団体によってはその犬種を専門的に保護している団体さんもありますから、相談してみましょう。

 

保護団体から愛犬を迎える場合の情報は、過去記事「【保護犬を迎えたい人へ】里親になるために…家族みんなでやるべき「事前準備」とは」にもありますので、ぜひご参考になさってください。

 

自分の選択、自分の責任

フレンチブルドッグ

Serhii Bobyk/shutterstock

 

愛犬を迎える際には、たくさんの甘い罠も待ち構えています。

 

お金が動く以上、自分の身は自分で守らなければいけません! 

 

犬の仕事をしている人が全員善人で、あなたの家族の幸せだけを願っていると思いますか? 

 

どんな業界にだって、良い人も悪い人もいます。

 

知識がある人も、知識が無いのに知ったかぶる人もいます。

 

素晴らしいオーナーになる第一歩は、甘い言葉に騙されないこと! 

 

販売者から騙されないための自衛が、消費者として大切です。

 

愛犬を迎えたら、オーナーさんは保護者として、たくさんのことを選択することになります。

 

日々の食事を選んだり、動物病院を探したり、手術を受けさせるのかどうか悩んだり、トレーニングの壁にぶつかったり。

 

愛犬はオーナーさんに、人生と命を預けることになるのです。

 

愛犬のオーナーさんは、物言えぬ愛犬の代わりに、すべて自分で選択をしていくのです。

 

その責任を考える時の第一歩が、犬を迎えるときでしょう。

 

・他人の言うことを鵜呑みにしないで、疑うこと。
・自分で納得するまで、しっかり調べたり、意見を聞いて回ること。
・犬のせい、他人のせいにしないこと。

 

要するに、他人に振り回されても、最終的に傷つくのはオーナーさんと愛犬。

 

自分で自分の道を選択する覚悟を強くもっていきましょう! 

 

そうすれば、大切な愛犬の人生を守っていけるはずです。

 

こんなときは、専門科に相談

フレンチブルドッグ

Odor Zsolt/shutterstock

 

愛犬選びとその覚悟について、ちょっとプレッシャーを掛けてしまったかも知れません。

 

私も初めて犬を迎えるときは、とても緊張しましたし、たくさん迷いました。

 

これで合っているのかな、大丈夫なのかなと、先の見えない不安もたくさんありました。当然です、初めてなのですから! 

 

だからこそ、どうか一人で悩まないでください。犬のプロにも相談しましょう。

 

例えば、ドッグトレーナーは、犬の問題行動だけを仕事にしているわけではありません。

 

愛犬を迎える前に家族と一緒に準備をしたり、愛犬選びのアドバイスをする仕事もしています。

 

ドッグトレーナーに依頼をする場合も、複数人と面談するようにしましょう。

 

そして、そのトレーナーが、犬を迎えることに関しての知識と豊富な経験を持っているか、学術的、科学的知識をもって動物福祉と動物への倫理に基づいた指導を安全に行える人材かどうか、オーナーさんが確認をするようにしてください。

 

PERRO株式会社 代表取締役 大久保羽純

PERRO株式会社 代表取締役 
SUNNY Dog Training Partner代表 大久保羽純

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「犬と人の心をつなぐトレーニング」を広めている。「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、しつけ方教室を始め、各種ドッグイベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の暮らしを楽しいものにする活動を行っている。

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