犬は“食”が楽しいの?お外ご飯のメリットとは? 非日常な場所で一緒に食を楽しもう!
「ああ、なんか美味しいものが食べたいなあ」と思った時に、ふと気づいたこと。そういえば愛ブヒはオーナーさんが与えるもの以外は自分で選んで食べることができないので、食の楽しみというのは私たち人間と比べてずっと少ないのかもしれません。人間ならば衣食住が暮らしの基本だけれど、その中でも「食」というのは幸福度を大きく左右する重要なエレメントだと思うのです。
同じご飯が続いても飽きないの?
特別な食事と聞くと高級レストランで味わうグルメや郷土料理など、普段はなかなか食べることのないメニューを思い浮かべる私たち。
もちろんブヒの中にはクリスマスや誕生日などに贅沢なメニューを堪能している子もいるでしょう。
手作り食を実践しているオーナーさんだと、時には人間の方が羨ましくなるようなご飯を日々味わっている子も。
しかしアレルギーがあったり獣医師の指導や持病により決まったフードしか食べられないフレブルも多く、そんなブヒたちは毎日同じメニューを食べています。
これってかわいそうなことだろうか? と調べたところ、獣医師によれば犬は同じフードを食べ続けても飽きることはないそう。
実は犬は人間と比較して味覚細胞が発達しておらず、甘味と酸味、苦味は感じるものの、人間の1/5くらいしか味を感じないのだとか。
感じる味覚に対しても美味しいかどうかではなく、食べられるかどうか・腐っていないかなどを判断するため。
なので基本的に「食を楽しむ」感覚は持っていないのです。
しかし甘味や濃い味は強く感じるのでそれらの風味が強いおやつ類は好んで食べるため、おやつを与えすぎると通常のフードの味が薄く感じて食べなくなることもあります。
とはいえ、出したご飯を美味しそうに平らげる姿を見ていると「やっぱり食を楽しんでいるのでは?」と思いますよね。
きっとそれは大好きなオーナーさんが自分のために作ってくれたり、用意してくれる様子を見るのも含めて「美味しい時間」だから。
そんな美味しい時間を増やす工夫をすれば、愛ブヒの幸福度ももっと上昇するのではないかな、なんて思いませんか?
外食を楽しむご近所ワンコの話。
筆者のご近所にはお散歩中に外食を楽しんでいるワンコがいます。
外食といってもどこかのお店に入るのではなく、お散歩中の公園で持参した朝ご飯(いつものフード)を食べるというもの。
聞けば「自宅ではなかなか食べず食べさせるのにひと苦労するけれど、外だと気分が変わるのか機嫌良く完食するから」とのこと。
確かに私たちだってお天気の良い日に公園で食べるお弁当はいつもより美味しく感じるし、開放感のある場所での食事って気持ちがいいもの。
もしかしたらそのワンコは、「っはー! お外ご飯はやっぱり最高」なんて思っているのかも。
確かにこれなら実践しやすいし、お散歩が苦手なフレブルでも散歩先でのお楽しみが増えることで散歩が好きになるかもしれません。
ただ、食べた直後に運動すると胃拡張や胃捻転症候群を起こすリスクが上がるため食後はその場でしばらく休憩するのが大事ですが、時間のある休日などはいつもの散歩にご飯タイムを組み込むのも良さそう。
お休みの日は家族揃って公園でピクニック朝ご飯なんていうのも新鮮ですね。
私たちがテーブルセッティングで食卓の雰囲気を変えて食事を楽しむように、愛ブヒにとっては食べる場所そのものを変えることが気分転換につながるのかもしれません。
時には愛ブヒと外食でリフレッシュ。
ここ数年はドッグカフェ以外でも、テラス席ならペットOKのお店が増えてきました。
イタリアンやフレンチなど、今までは愛ブヒと一緒に食事ができるなんて思いもしなかったお店でもテラス席に同伴できる機会が増えたため、「外食はしたいけれど愛ブヒを置いてまでは…」と躊躇することも減ったように感じます。
しかしテラス席ゆえに夏場はどうにも暑いので敬遠していましたが、本格的な寒さが訪れるまでのこれからの季節はオープンエアのテラスは快適そのもの。
店内ではないので他のお客様にさほど気も使わず、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
ドッグカフェじゃないお店では犬用メニューがないので愛ブヒにはおやつを持参しますが、同じ空間で一緒に食を楽しむのはお互いに幸せなもの。
ペット同伴OKのお店はそこに訪れる他のワンコやオーナーさんとの交流もでき、良い情報交換の場にもなったりします。
もちろん外食に同伴させるにはマナーを守り躾ができていることが必須ですが、それさえクリアすれば一緒にお出かけできる範囲がぐんと広がること請け合い。
好奇心旺盛なフレブルにとっても新しい場所は良い刺激になり、それも大好きなオーナーさんと美味しいものを食べられるとなれば、とびきり楽しいひと時を過ごせるはずです。
おわりに
大好きな人たちと美味しい食事を楽しむのって最高に幸せですよね。そんな喜びを愛ブヒにも味わってもらいたいと思うのは自然なこと。
たとえ彼らが「味」そのものにはさほど敏感でなくとも、大好きな人と一緒にご飯を食べたり、新鮮な空間で食事をすることはQOLを向上させる素敵なアイデアになるのではないでしょうか。
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