【フレブル人間説】飼い主がそう感じる瞬間アレコレ。本当に犬か?
過去にも幾度か「フレブルって本当は中に小さなおっさんが入っているのでは?」という疑惑を取り上げました。その後、「中に人が入っている疑惑」は薄れることなく、むしろ一層強く感じるように。今ではそれは疑惑を通り越して確信へと変わり、もう筆者の中ではフレブルの皮を被った人懐っこいおじさんと暮らしている感覚になっていますが、皆様はいかがでしょうか?
あざとさも超一流か…
普段は「ボクちゃんは無垢でとっても純粋さ」みたいなふりをしている我が家の愛ブヒですが、実は彼は意外とあざとい男。
それに気付いたのは散歩中に頻繁に立ち寄る近所のドッグカフェでのことでした。
そこは店内のソファーも椅子もワンコOKのとてもワンコフレンドリーなお店で、混み合う時間帯はソファーにずらりと色んな犬種のお客ワンコが並ぶことも。
愛ブヒも当然のようにソファーに自ら飛び乗って寛ぐのですが、同じソファーに若い女性客が居たら“わざと乗れないふり”をかましやがるのです。
「はぁ?(筆者心の声)」。
前足をソファにかけて乗ろうと踏ん張り、後ろ足を必死でかきかき。
「あのね、ボクね、頑張って登りたいんだけど届かないよう」と潤んだ瞳でお姉さんをガン見し、お姉さんがお尻を支えて抱っこして乗せてくれるのを待つのです。
「ちょっと待て、いつも普通に飛び乗ってるやん」そう声に出そうとすると「黙っておけよ」とこちらに目で合図を送ってくる愛ブヒ。
その後はお姉さんにピタリと体を預け、とても満足そうにしています。
この何があざといかって、これをするのは若くて可愛らしいお姉さん限定だということ。
それ以外の人の場合は「ちょっとお隣すんませんよ」ってな具合に自らよじ登り、隙間に割り込むおばさんの如く空いているスペースに自分のお尻をねじ込むくせに。
もう絶対おじさんが中に居る、我が家のみならずそのカフェでも店主さんや常連さんにそう思われているのです。
え、思春期の男子なの?
男の子ブヒに頻繁に見られる行為のひとつにいわゆる「ちんすり」があります。
これ、フレブル以外のドッグオーナーさんが見るとかなり衝撃的な行為らしいですが、もはや筆者はすっかり見慣れております。
が、我が家ではもちろん、件のドッグカフェなどよく行く場所では自宅同様に寛ぐせいか、場所をわきまえず夢中ですりすりし始めることも。
それはある日のこと。
オープンテラスの素敵カフェで通りに面した席に座り、これまた素敵なケーキを味わおうとしていたまさにその時、通りを歩く女性が「え! あはは」とこちらを見て笑っているではないですか。
「ん?」と愛ブヒに目をやると椅子にどかっと座って通りを見据え無心ですりすり…。
ホント、ここではやめて〜と思わずハンカチをおちんにそっとかぶせる筆者。
それにデリケートな部分をあんなにしてはたして大丈夫なのかと心配になったこともあり、それ以降ちんすりを始めると「ダメよ」と注意するように。
するとどうしたことでしょう。愛ブヒはプイッと部屋を出ていき、誰もいない真っ暗な部屋に閉じこもって無心ですりすりを再開。
ご丁寧にこちらに背を向けてはいるものの、そのまあるい背中と短いおて手の小刻みな動きでバレバレです。
「なんなの、思春期の男子か君は」と思わず突っ込みましたが、人のいない所で隠れてとか、完全に確信犯ですねえ。
スルースキル、めっちゃ高い…
犬と暮らす醍醐味のひとつに彼らの盛大な愛情表現を一身に受けられることがありますね。
喜び、楽しさ、好きだよという気持ちを一切隠さずに全身全霊でオーナー大好きアピールをする彼らの姿はとても微笑ましく、その姿に何度心打たれたことか。
が、しかし、しかしですよ。
こちらがその気持ちに応えようとテンション高めに「好きよ〜、好きスキィ」と抱きしめた瞬間、波が引くようにスーッと真顔になるのはなんでよ。
よもや「はいはい、わかってるからもういいよ」と言わんばかりのその表情。
我が家の場合とりわけそれが顕著なのは、トーチャンに対してです。
出張から数日ぶりに帰宅したトーチャンを喜びの舞でお出迎えし、「そうか、そうかぁ、嬉しいかぁ、嬉しいよなぁ」と目尻を下げまくっているトーチャンからおやつを貰うや否や「はい終了」と冷静モードに。
その後も目尻下げ下げでしつこく構うトーチャンに抱っこされながらも、ぺちゃんこで皺だらけのその顔にはしっかり「うざい」と書いてあり、なんだかトーチャンが可哀想。
この変わり身の早さ、そして自分が興味を失ったことに対するスルー力を見ていると、やっぱり中に誰かがいることを疑わずにはいられないのでした。
おわりに
ちっこいおっさん。
そんな風情をビシバシ醸し出しまくる犬、それがフレブルです。
それは男子だけでなく女の子ブヒであろうと同じで、ふと気を抜いた瞬間にダダ漏れる「中に人がいる」臭。
お尻をどかりと床に密着させる座り方も犬らしくないし、ソファーに踏ん反り返ってうたた寝る姿なんて最終電車で眠りこける酔っぱらいの親父みたいよ。
でもね、いいの。もし君たちの中にちっこいおっさんが入っていようと、それを含めてフレブルって犬種に夢中なんですから。
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