Qいびきが前より大きくなった気が…。苦しそうだけど大丈夫?【ブヒの健康Q&A】
「病院に行くまでもないかな…? でも気になる」といった症状やささいな疑問について、獣医師の小泉しずかさんが解説する連載『かゆいところに手が届く!ブヒの健康Q&A』。今回は、“いびき”について。「あれ、なんだか前よりいびきがひどくなっているような?」と心配になってる人、必見です!
フレブルさんはお鼻が短いため、大きないびきをかく子も多いのではないのでしょうか。しかし実は、いびきをかくのは当たり前のことではありません。
短頭腫でも全くいびきをかかない子もいますし、いびきは悪化していくこともあるのです。
そこで今回は、いびきから考えられる病気や気をつけたいポイントなどを中心にお話していこうと思います。
いびきは気道に“異常”があるサイン!
いびきとは、狭くなった気道を息が通過するときに気流が乱れ、鼻や喉が振動して音が出ることを指します。
気道そのものが狭くなっている、あるいは気道が狭くなるような姿勢をとっているときに起こります。
つまりいびきをかくということは、体にとって負担がかかっているということ。
もし寝ている体勢を変えてもいびきが改善されない場合、いびきの原因はその子の気道が狭いからだと考えられます。
気道が狭くなっている原因として、以下のようなことが考えられます。
・鼻炎
・鼻腔内腫瘍
・外鼻孔狭窄
・軟口蓋過長症
・喉頭虚脱
・咽頭虚脱
・気管低形成
・気管虚脱
・肥満
外鼻孔狭窄とは『鼻の穴』が狭いこと。これは見た目で判断ができます。
他の疾患は、レントゲン検査や内視鏡検査、呼吸様式などをチェックすることでわかります。
鼻炎や鼻腔内腫瘍の場合は、くしゃみや鼻水、鼻出血などの他の症状もみられることがあります。
つまり「フレブルなんだから、いびきをかいても当然」と思っていたら、実は病気だったということがあるわけです。
いびきをかくのを放っておいても大丈夫?
いびきをかくということは、気道に“異常”が起きているサイン。中には命にかかわる病気もあります。
鼻炎など炎症による一時的なものに関しては、さほど心配する必要はありませんが、かかりつけ医などで内科治療を行いましょう。
また、外鼻孔狭窄や軟口蓋過長症であれば、外科治療が必要です。
なぜなら、興奮時などの日常のちょっとしたことでも呼吸困難に陥ってしまう可能性があるからです。
鼻孔の拡大手術や軟口蓋切除などは、麻酔をかける不妊手術時に一緒にやってしまうことも少なくありません。これから不妊手術を考えている人は、一度かかりつけ医に相談してみてはいかがでしょうか。
また、自宅でできる重要なポイントは体重管理です。
肥満度が高いほど、いびきの原因となる短頭腫気道症候群のリスクが高いという報告もあります。
他には
・首輪ではなく胴輪にする
・運動制限(ブヒレスなどで興奮させない)
・温度管理(涼しくする)
なども呼吸状態を悪化させないために重要です。
気をつけてほしいこと
もともと軽度のいびきをかいている子でも、以下のような場合は注意が必要です。
・音や頻度が悪化した
・いびき以外の症状もある
・動きがゆっくりになった
・散歩からすぐ帰りたがるようになった
・起きているときも苦しそう
・失神した
急を要する場合もあるため、異変を感じたら病院で診察を受けることをお勧めします。
病院で診察を受ける場合は、呼吸している様子がわかるように動画を撮っておき、診察で見せるのも有効です。
いびきがいつもより悪化しているかどうかを客観的に判断するのは難しいため、もともといびきをよくかく子の場合は普段の様子を動画に撮って記録しておいてください。
また、いびきをかく子の場合、より高体温になりやすく、熱中症リスクが高まります。
夏場はより注意を払い、呼吸様式だけでなく呼吸数の増加がないかどうかもチェックしておきましょう。
まとめ
普段あまり気にしていない『いびき』。中には重い病気の兆候である場合もあります。姿勢を変えても続き、悪化していくようであれば病気を疑い、速やかに病院で診察を受けましょう。
また、ご自宅では食事管理で肥満を防ぐことや温度管理を行うことが、大事な家族を呼吸困難から守る手段の一つとなるでしょう。
まずは、今の愛ブヒの状態をきちんと把握し、日々観察していくことが重要です。
獣医師:小泉しずか
2018年 日本獣医生命科学大学卒業。埼玉県内の動物病院にて勤務後、アイデックスラボラトリーズ株式会社にて臨床病理医として勤務。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
【停電時にエアコンも使える】最強ポータブル電源「Jackery」がフレブルファミリーに欠かせない理由
フレブルファミリーは、愛ブヒと一緒にアウトドアやキャンプを楽しむ人が多く「ブヒキャン」なんて言葉もあるほど。
けれどフレンチブルドッグは、暑さや寒さに弱いデリケートな犬種。
外出先でも快適な環境を維持するために、いつ・どんな時も「電源の確保」ができたら安心ですよね。
そこでオススメしたいのが、持ち運び可能なポータブル電源「Jackery ポータブル電源 1000 New」。アウトドアシーンだけでなく、突然の停電にも大活躍してくれます。
フレンチブルドッグとの生活に欠かせない理由をじっくりご紹介しましょう!
(PR 株式会社Jackery Japan)
PR -
【生きたまま腸に届く!】大正製薬の犬用栄養補助食品「わん ビオフェルミン®︎S」で、健やかな暮らしを。
本日ご紹介するのは、大正製薬が開発した犬用栄養補助食品「わん ビオフェルミン®︎S」。腸は愛ブヒの健康維持に欠かせない重要なケアのひとつで、日々の食事だけでは補いきれないことも。
「わん ビオフェルミン®︎S」は、いつもの食事にふりかけるだけでOK。しかもたったひとつのサプリで、大腸・小腸の両方にアプローチしてくれます。
毎日忙しいママとパパにおすすめしたい理由をお届けです!
(PR 大正製薬株式会社)
PR -
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】川口春奈とアムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【愛ブヒのお肌に悩む方へ】THE fu-do(ザ・フード)を食べて「納得のいくお肌」になるまでの、3ステップとは!?
販売からわずか半年で20万食を突破し、満足度95%を超える「THE fu-do(ザ・フード)」。
フレンチブルドッグの中でも特にお肌に悩む子には、積極的にお召し上がりいただきたい!
そして、どうか焦らないでください。フレンチブルドッグの体質を踏まえると、納得のいくお肌になるためには、最低でも3ヶ月はかかります。
でも大丈夫。今回は、すこやかなお肌を目指すための「3ステップ」をお伝えします! 毎日のボディチェックが、ますます楽しくなりますよ。
ザ・フード -
【PUFFY出演決定!】フレブルLIVE 出演アーティスト発表【第一弾!】
今年の『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
「フレブルLIVE」の特徴は、二日間でコンテンツが異なること。
一日目は愛ブヒとオーナーさんが主役の参加型コンテンツ。そして二日目は、アーティストによる音楽フェスが中心です!
今回は、音楽フェス(二日目)の出演アーティスト発表第一弾!
なんと、オーナーにも「世代」が多いPUFFYの出演が決定しました!
フレブルLIVE -
【肉球の香りがするビール、誕生】イラストは千原ジュニアさん【フレブルLIVEで先行販売!】
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
今年は例年以上に反響があり、二日間ともに駐車場付きチケットがSold outとなりました!
年々パワーアップしている「フレブルLIVE」ですが、今年はオリジナルのクラフトビールを制作。
世界初・肉球の香りがするビールで、その名も「Paw Pad Ale」。
パッケージのイラストは、なんと千原ジュニアさんが手がけてくださいました。
フレブルLIVEにて、先行販売いたします!
フレブルLIVE -
【イベントレポ】5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人が集まった「フレブルLIVE2024」の全貌!
11/9(土)-10(日)の二日間にわたって開催された『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』。
今年はのべ5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人のフレブルオーナーが集まりました!
day1の司会はフレブルラバーのロッチさん。day2の音楽フェスには世代ど真ん中のPUFFYが出演するなど、例年以上に豪華なラインナップ。
北は北海道、南は鹿児島県から。全国のフレンチブルドッグが一堂に会した「フレブルLIVE2024」の模様を、詳しくお届けです!
最後には2025年の情報もありますので、要チェックでございます!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2024 (フレブルLIVE)
-
7周年特別企画「プロジェクト7」
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】FBL編集部の「アバウトな幸福論」
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。