災害時に役立つトレーニング3選〜フレンチブルドッグの場合〜
東日本大震災から6年以上が経ちました。災害対策についての話が、少なくなってきたように感じている方も多いのではないでしょうか。最近ではミサイルが日本の上空を通過するなど、地震以外の災害も懸念されています。
災害が起きた後のリスクを考えることも大切ですが、どのように備えて被害を最小限にするのかの知識もとても大切です。犬と人の防災セミナーを日本各地で講演している、大久保ドッグトレーナーからの視点で、フレンチブルドッグに大切な災害対策を紹介します。この機会に改めて、災害への備えについて考えておきましょう。
それでは、災害時に役立つトレーニング3選(for フレンチブルドッグ)をご紹介します。
[1]クレートトレーニング

Demydov Vadym/shutterstock
東日本大震災で犬が飼い主さんと同行避難をする際に、とても大切だと言われて見直されたのがクレートトレーニングです。
メリット
・避難所生活では、クレートが犬の落ち着く場所になります。周囲の人や犬にも迷惑が掛かりませんし、犬のプライベートエリアも保ててストレス軽減につながります。特に、興奮しやすいフレンチブルドッグは、スイッチをオフにして落ち着けるクレートという個室に慣らしておくことがとても大切です。
・飼い主さんがトイレなどで犬から離れるときにも、クレートに入れる犬であれば、犬だけで待たせることができます。
・家で被災して室内がガラスだらけになっても、まずは犬をハウスに入れて安全確保をしたうえで掃除が出来ます。
・災害以外でも、病院での入院やホテル、車での移動の際にも安全を確保してあげられます。

Nikolic Dragoslav/shutterstock
目標
2時間程度はクレートの中でゆったり寝ながら過ごせるようにしましょう。犬にとって安心、安全だと感じる場所にしていきましょう。
クレートの選び方
・犬が立ち上がった時に頭がぶつからない高さ
・犬がフセをしたときに体が曲がらない長さ
・犬が中で回転できる幅
・避難所などではクレートを重ねたりするため、丈夫で、天井が平らなもの。扉が閉められるもの。
※猫ちゃん用のドームベッドなどでは柔らかすぎ、扉もないので不適切です。
・クレートの扉あたりを噛んで壊すフレンチブルドッグも多いので、扉が壊れていないか定期的にチェックしましょう。
[2]人にも犬にも嫌がられない犬と飼い主になる

siriwat sriphojaroen/shutterstock
これは日頃からのトレーニングやマナーがとても大切です。日常では、飼い主さんさえ我慢すれば、吠えたり咬んだりしても問題ないと思う人もいます。しかし、非常時には強いストレスの中で集団生活を強いられます。みんなに嫌われない犬でなければ、一緒に生活はできないのです。
メリット
・避難所にも、そこにいる人たちにも、迷惑をかけなければ受け入れてもらいやすい。
・もし飼い主さんが怪我などで面倒を見られなくても、誰かに手伝ってもらったり、預かってもらいやすい。
・犬が迷子になっても、人なつっこくて人に近づける犬は捕獲しやすく助けてもらえる。

Irina Kozorog/shutterstock
目標
・体中どこを触られても大丈夫にする。災害時に飼い主さんが無傷でいる保証はありません。他の人に面倒を見てもらう可能性は非常に高いです。飼い主さんしかできないことが多いほど、災害時には大変困ります。
・吠えないような環境管理(犬が苦手なら距離を置くなど)を飼い主さんが出来る。
・咬まない。咬んでしまうような状況に置かない(男の人が苦手でなでられると咬んでしまうかもしれないなら、飼い主さんが男の人に注意をする)。
[3]家具の転倒対策

Irina Kozorog/shutterstock
トレーニングというと犬のしつけを想像するかもしれません。しかし、実は何より大切なのは、飼い主さんが生き残ること。その犬を守ってやれるのは飼い主さんだけなのです。飼い主さんが家具につぶされてしまうことは絶対に避けなければいけません。
メリット
・人も犬も転倒した家具による負傷を避けられる。大規模災害時は命の危険にさらされている方への医療が優先です。避けられる負傷は徹底して避けましょう。
・家具の転倒によるガラスの飛散など二次被害を避けられる。被災後は多くの方が避難所でなく自宅待機となります。災害後の自宅での生活がしやすいことも大きなストレスの軽減になります。
・室内に閉じ込められることを避ける。都市部では火災の危険も懸念されます。家具に挟まれたまま火災の危険が迫った場合、飼い主さんは犬を助け出せても、犬は飼い主さんを助けられません。また、出入り口を家具がふさぐことも避けねばなりません。

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目標
・すべての家具に転倒防止の止め具などを使用してください。粘着パッドや、家具の足元に挟むだけのシートなど、ホームセンターにたくさんの種類の便利グッズが売っています。
・本棚や食器棚など、中のものが飛び出してきそうなところはロックできるような止め具を付けましょう。人だけの生活ではないので、低い棚にも(犬の体高より上なら)つけましょう。フレンチブルドッグの大きさでも、落ちてきた本によって重傷を負うこともあります。
おわりに

Teerawut Bunsom/shutterstock
以上、3つの大切な防災知識をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。もし足りないものがあれば、早速ホームセンターかネット通販で必要なものをそろえましょう。思い立ったその日に動けるかどうかが、防災の分かれ道です。
大規模災害の時は人の命が最優先であるのは、人間社会ですから当然のことです。それはペットたちのことが大切じゃないのではなく、人が無事でいて初めて、ペットたちの命を守ってやれるのです。犬たちは災害に備えることが出来ません。人の手助けがないと生きていけません。飼い主さんに命を預けているのです。
災害後、被害に対してどうするかではなく、被害を最小限にする防災の知識を持つことで、大切な命を守ってやることが出来ます。今日ここから、防災を始めましょう!
大久保羽純
米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持
SUNNY Dog Training Partner代表 プロドッグトレーナー
人と動物の心をつなげる仕事がしたいと、5年勤めた企業を辞めて単身修行へ。日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で、犬にも人にも優しいトレーニングを広めている。Dog Training for LOVE&PEACEをモットーに、トレーニングを通して、犬と人との生活を楽しいものにし、保護活動への協力も行っている。
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