人のオススメを愛犬に試す前に、まず知っておきたいこと
愛ブヒのための健康情報をこまめに収集するフレブルオーナーさんは多く、筆者もそのひとり。SNSでの口コミやご長寿ブヒが取り入れている健康法に犬友からのリコメンドまで、良さそうだと感じたものは割とすぐに取り入れます。そして自分でもこれは良い! と思うものは周囲におすすめすることだってあるのですが、特に口に入れるものに関しては気をつけないとな、と大いに反省する出来事が先日起こりました。
それが直接の原因でなくとも。

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つい先日の深夜のこと。
当日の夜まではいつも通り元気だった愛ブヒが急に嘔吐と下痢を繰り返し、翌朝大慌てで病院へ駆け込むと急性腸炎と診断されました。

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診察時に前日食べたもの、何時頃にどんな状態の嘔吐や下痢をしたのかなどを先生に話していたのですが、初めて愛ブヒが口にしたものがひとつだけあったのです。
それは「コーン茶」。
とうもろこしのひげ茶やコーン茶は特に美容や健康を気遣う女性に人気で、漢方としても使われているもの。

Elayne Massaini/shutterstock
数日前に犬友から「獣医さんに勧められたのでお水で半分に割って飲ませている」と聞き、コーン茶の効能を調べたところ良さそうだったので気軽に真似をしてみました。
しかもその友達ワンコのかかりつけ医は我が家と同じ先生。

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実際愛ブヒが飲んだのは2〜3口程度なので、急性腸炎の原因がコーン茶という訳ではありません。
ただ、一因ではあるかもしれない、と。
ちなみに友人のワンコは尿道結石の治療中なので積極的に排尿を促す必要があります。
そのため先生はカリウムが多く利尿作用のあるコーン茶を勧めたのでしょう。

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ノンカフェインで犬が飲んでも問題ありませんが、「カリウムを多く含むため体に合う子と合わない子がいるんですよ」と教えてくれた先生。
良いと聞いたからと気軽に取り入れた反省を踏まえ、先生に新しいものの取り入れ方を聞いてきました。
新しいものは安定している時期に。

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今回の愛ブヒの急性腸炎の原因はひとつではなく、季節の変わり目ゆえの激しい気温差、夫の立て続けの出張での寂しさから来るストレス、花粉などの影響による免疫システムの乱れ、それに加え、初めて口にしたコーン茶が体質に合わなかった可能性が複合的に影響したのだろう、とのこと。
今は犬用にも色々な健康食品が出ているし、同犬種のオーナーさん同士での情報交換も盛んですが、同じ犬種といえどもそれぞれ体質は異なります。

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取り入れるのは良いけれど、特に口にするものに関してはまず獣医師に相談するのが安心であること、そして取り入れるのならば体調が不安定になりがちな季節の変わり目ではなく、体調が安定している時期に少量から試すことが大事だそうです。
筆者もSNSや口コミで「すごく良い」と聞けばすぐに取り入れたくなりますが、それはあくまでも「その子にとって良い」であることを改めて思い出しました。

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もちろん多くのブヒに支持されるものは確かに良いものであると思います。
実際に取り入れてみて「やっぱり良い!」と感じたものも数多く、これからも参考にしていきたいと思っています。
ただ、それが我が子の体質に合うのかどうか、という視点を忘れてはいけないのだな、と実感した次第。

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特に冬から春への移行期は他の季節の変わり目よりも気温差が激しく、昼間は汗ばむのに夜は暖房が欲しかったり、荒天が続くことが多々ある時期。
この時期は下痢や嘔吐での来院も多く、もしフードを変えたり新しいものを試すのなら、体調が不安定になりがちな季節の変わり目はなるべく控えた方が安心なのです。
愛ブヒの体力を過信しない。

Tienuskin/shutterstock
信頼できるメーカーやブランドが獣医師と共同開発をしたワンコ用のサプリメントや食品などは、健康なブヒならば取り入れても問題ありません。
けれども今回の筆者がチョイスしたお茶のように、そもそも人間用のものであったり、ハーブなどの民間療法的なものの場合は注意が必要。

Firn/shutterstock
これらは体質によって合う・合わないが顕著に表れ、それらを試したのが愛ブヒの免疫力が下がっているタイミングだと何かしらの症状が出ることもあります。
良かれと思って健康維持のためにとしたことが裏目に出ること、やっぱりあるんですよね。
そしてフレブルはとてもデリケートな犬種。
うちの子は元気いっぱいだから大丈夫と過信はせず、フードを変えたり新しい食品を試す時には十分ご注意を。

bozsja/shutterstock
それと同時に、筆者自身もなんでもすぐに取り入れるのではなく、試してみたい時は一度獣医師に相談してから導入しようと大いに反省しました。
考えてみれば人間だって、いくら口コミランキング1位に選ばれた化粧水でも万人の肌に合う訳ではないですもんね。
今はSNSのおかげで多くの情報が手に入るようになったからこそ、その情報がうちの子にとって有益なのかどうかを判断する目が必要なのだと体感しました。
おわりに

Pichukova Ekaterina/shutterstock
体に良さそうなものは積極的に試したい。
それが愛ブヒのためのものなら尚更です。
けれど体質やその時の体調によっては悪い方向に作用することもあるってこと、忘れずにいたいですね。
ちなみにコーン茶は毎日筆者が美味しくいただいております。
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