いくつになっても犬は成長する。そう感じた飼い主の実話。
本サイトの「5歳からのミドルシニアLIFE特集」では、過去に何度か年齢を重ねてもフレブルは進化し続けると言及してきました。パピーの頃は覚えてほしいことがたくさんあって日々何かしら教えていたけれど、年齢を重ねるにつれ新たに教えることの数は減る。だから愛ブヒが一定年齢以上になれば、その「成長」を体感する機会はぐんと減ってしまいます。けれども、やっぱり彼らはちゃんと成長し続けてくれている、そう確信する出来事があったのです。
滅多にない長時間の留守番の日。

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どんなブヒにも苦手なことのひとつやふたつはきっとある。
筆者の愛ブヒはとにかくお留守番が苦手です。
ブヒオーナーの数だけライフスタイルがありますが、我が家は筆者が主に自宅で仕事をするためブヒだけのお留守番時間が少ない家庭。

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もちろん取材や用事で出かけることはあるけれど、それでも3〜4時間程度。
普段は近所のスーパーへ行く間の10分くらいの留守番が定番です。
けれど時には遠方の取材で半日以上家を空けることもあり、そんな日は帰宅すると玄関に嫌がらせのオシッコがしてあるのがお約束。
寂しかったよ、置いていくなんて酷い、などなど、オシッコに込められた意図がビシバシ伝わってくるのでそれに関しては怒りませんでした。

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そして先日、久々に長時間留守にせざるを得ない日が。
時間にして9時間。日頃からお留守番に慣れているブヒにとってはなんてことのない時間かもしれませんが、我が家の場合9時間というとかなりの長時間です。

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無事に仕事を終えて帰宅し、いざ玄関を開ける前から嫌がらせシッコの覚悟はしていました。
そしてガチャリとドアを開けるや否や、帰宅を待ちかねたぞと言わんばかりの様子で出迎えてくれた愛ブヒ。
けれどどこにも粗相はなく、とてもお利口にしてくれていた様子。
その時に確信したのは、大人になってからの成長でした。
日頃からの言い聞かせが奏功?

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筆者の愛ブヒは8歳。
この夏には9歳を迎えるから、世間的にはシニアに分類される年頃です。
この年齢になると基本のしつけやお家のルールにはすっかり慣れているので怒ることはめっきり減り、新たに何かを教える機会も僅かになってきます。

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話しかける言葉の意味もある程度理解しているのか、掃除するよと言えばソファーに避難し、ブラシするよと聞くとブラッシングするスポットにそそくさと移動。
そんな彼が今まで繰り返してきたのが長めの留守番中の嫌がらせシッコでした。
こちらも心のどこかで「留守番に慣れてないのだから仕方がない」と半ば諦めモードだったこと、今は反省しています。

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ある程度経験や年齢を重ねても覚えてくれないことに対し、先にこっちが諦めてしまう。
これはオーナーとして赤点ですね。
でも、日頃から愛ブヒにしきりにかけていた言葉があり、それは「必ず帰ってくるから大丈夫だ」ということ。
一緒に並んでくつろいでいる時など、特に何かをしているわけではない時でも「どこかに出かけても絶対帰ってくるんだからね」とずっと言い聞かせていました。

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これが今になってようやく効果を上げたのかは分かりませんが、何度かの長めの留守番で経験を積み、嫌がらせをしなくても待ち侘びていたよという思いは伝わる、愛ブヒがそう思ってくれたのなら嬉しい限りです。
経験と体験によって生き物は学習と成長をしますが、これは人間も同じ。
筆者も「うちの子ももう8歳なんだから」なんて思わずに、積極的に愛ブヒと新たなチャレンジをしていこうと改めて誓いました。
留守番の苦手なブヒたちへ

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筆者に限らず、日頃お留守番の機会が少ないフレブルの中にはお留守番がどうにも苦手という子も多いかと思います。
お留守番に慣れさせるコツで一般的なのは、「留守番を特別なことだと意識させないためにさりげなく出かけ、帰宅時も必要以上に構わない」というもの。
これは留守番トレーニングの基本だし、取り入れているオーナーさんも多いでしょう。

Tienuskin/shutterstock
ただ、これも愛ブヒの性格によるのかも。
筆者の場合、短時間で済む近所の買い物はすっぴん、仕事やお出かけ時はメイクをするため化粧をし始めると愛ブヒが留守番を察します。
その時に「今日は仕事で何時には帰ってくるから、それまでお昼寝していてね」とその日の予定を説明。

Tienuskin/shutterstock
帰宅したらご褒美のおやつを食べて散歩に行こうという約束もしたら、愛ブヒは拗ねた顔をしながらも自分のケージに置かれたベッドにピットイン。
ケージは開けっぱなしで留守番中はフリーですが、一旦ケージに入るのは「はいはい、わかったよ」という彼なりのしるしなのでしょう。
以前は“さりげなく出かけしれっと帰宅テク”を実践したこともあるのですが、我が家の場合はちゃんと説明する、が一番落ち着いて留守番してくれました。

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今も留守番に頭を悩ませるオーナーさんは少なくありませんが、色々と試すうちに我が子にはどんな留守番テクが合っているのかがわかってくると思います。
そしてずっと留守番が苦手な子でも、いつか上手に留守番ができるようになり、成長を見せてくれる日がきっと来ます。すべては経験がものを言うのですね。
おわりに

Tienuskin/shutterstock
特別すごいことはできなくてもいいけれど、日常に欠かせないことはマスターしてほしい。
でももうパピーじゃないし今から覚えるのは無理かな、なんて諦めないでくださいね。
私たちが諦めなければ、その思いはブヒに届きますよ!
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