2023年8月14日1,580 View

もう何なの!大切なはずの愛犬に苛立ってしまったら。

もう、なんでなのよー、と愛ブヒの背中に向かって呟くこと、多々あります。それもほぼ毎日。その都度ちょっぴりイラッとしたりもするのだけど、考えてみれば彼らフレブルも立派にひとつの人格ならぬ犬格の持ち主。そりゃ思い通りになんていかないわな、と自分に言い聞かせる日々。こういう日常の小さな苛立ちって、とりわけ相手がモノ言えぬ愛犬の場合、結局こんなに可愛い存在に苛立った自分を責めてしまうことに。そんな自己嫌悪から解き放たれるコツ、教えます。

なんでやねん、と思うよね。

フレンチブルドッグ,しつけ,悩み

Gryllus M/shutterstock

 

暑い時期の散歩。

 

早朝でも日陰を歩いた方が涼しいことを知っている私たちはなんとか愛ブヒを日陰に誘導しようとするけれど、そんな誘導はまるっと無視して日向をルンルン闊歩している時や、手が離せない時に限って構ってアピールが凄まじい時。

 

それに、今まさに出かけようとしたタイミングで放たれるオシッコなどなど、わかっちゃいるけれどつい「なんでやねん、なんで今やねん」と思いがち。

 

そんな時は一瞬イラッとするのだけれど、いわばフレブルは子どもと同じ。

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FotoKina/shutterstock

 

筆者は子育ての経験はないものの、周囲を見れば小さな子どもの予想の斜め上をいく言動に振り回されヘトヘトになっている親御さんがあちこちにいますよね。

 

多くのフレブルオーナーが愛ブヒに対しパパやママの感覚でいるけれど、間違いなく私たちオーナーはブヒにとって育ての親。

 

しかも彼らはずっと子どものままでいてくれる存在だから、それはもう手がかかって当たり前だし、フレブルにも意思があるから全部こちらの思い通りになんていくはずがないこと、改めて考えると当然なんです。

 

実際のところ、普段はそういう「永遠のパピー」な部分が愛おしくてたまらないのに、こちらの気分次第で苛立つなんて、大人気ないのはどっちだよと自分で突っ込むことも。

 

つまるところ、愛ブヒに対する日々の小さな苛立ちは私たちサイドの身勝手なのかも。

 

良かれと思ってやっていても

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samoila ionut/shutterstock

 

私たちは日々、愛ブヒを色々なリスクから守るために気を配っていますよね。

 

けれどそんな心配をよそにヒヤリとさせられることも多々起こります。

 

心配だからこそ怒ってしまいがちだけど、フレブルにとってはなぜ怒られるのかなんて謎のはず。

 

「好奇心の赴くままに行動したら怒られた、不思議〜」くらいの感覚なのかもしれません。

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Firn/shutterstock

 

思えば私たちだってまだ子どもの頃、遊びの中で危険な行動をしていたはず。

 

そんな時に父や母はきっと心配して同じように怒ったのだろうと思います。

 

遊びの中で、そして好奇心の先には痛い思いをすることは大抵ある。

 

それを自分自身が体験して「これは危ない」と学ぶのも成長のひとつで、フレブルに対してもある程度同じなのかなと感じます。

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もちろん車はじめ、命や大怪我につながる事案には目を光らせておく必要があるけれど、心配するあまりあれもこれもNGだと禁止してしまうのも考えもの。

 

「体得する」という言葉があるけれど、これは体験を通して知ること、理解することなんですよね。

 

だからフレブル自身が自ら学ぶ機会を全部奪ってしまうのもいかがなものかなと。

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例えば、散歩で他の犬と一切触れ合わせないオーナーさんがいますが、犬社会の中でもコミュニケーションはとても大事だし、他の犬に吠えられたり怒られる経験も大切な学びの機会。

 

みんな我が子が可愛いのでつい嫌な思いをするだろう出来事からは遠ざけるようにしがちですが、一方で経験する機会を奪わない、という考えもあると思うのです。

 

おおらかに見守ることでお互い幸せに

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愛ブヒは宝物、守り抜きたいという気持ちをもちろん筆者も持っています。

 

だからなのか迎えた当初はそれはもう過保護で、今思えば心配ゆえに愛ブヒに対し怒ることも多かったと反省中。

 

そこから9年の月日が経ち、愛ブヒも多くの体験をしてこちらも様々なことに慣れ、当初から比べるとおおらかな気持ちで見守り接することができるようになりました。

 

これにはきっと、守るべき小さな存在だったフレブルが成長し、筆者自身が愛ブヒが独立した存在だと認識したから。

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Happy Moments/shutterstock

 

必死であらゆることから守ろうとしてきたよちよちのパピー期を経て、今や立派におっさん…もとい、頼れる相棒となった愛ブヒ。

 

日常の様々なシーンで筆者を守ろうとする行動をとることも増え、同時に過去の経験上から危険を避ける大人になっています。

 

暑い日は自ら散歩を切り上げ帰宅したり、出かける直前のおしっこは留守番に対して不満を表す手段のひとつ。

 

そう気づいて以降、格段に日常の苛立ちが減少しました。

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愛ブヒに対する苛立ちの根っこ、そのほとんどは私たちの心配からくるものなんですよね。

 

愛ゆえに、という言葉がこんなに当てはまる事案もそうそうありません。

 

でも誰しも自分の要求や意見があると気づいたその時に、その苛立ちはスーッと消化されてしまうんです。

 

だからもしフレブルに対してイラッとしたその時に、目の前にいるこのまあるい存在も独立した性格の持ち主だと思い出してください。

 

そうすればきっと、「そりゃ思い通りになんていかないわな」と肩の力が抜けるから。

 

おわりに

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私たちは愛ゆえに心配し先回りして危険を取り除こうとするけれど、本当にそれが愛ブヒのためになっているのかなと思うこともあります。

 

思い通りにならないから感じる苛立ちは、思い通りにしようとしている自分自身に対しての感情なのかもしれませんよ。

 

 

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