2023年10月4日1,434 View

5歳以降のフレブルに多いのは、こういう事故。[特集:ミドルシニアLIFE]

何をしでかすか予測がつかないから数秒たりとも目が離せなかったパピー期を過ぎ、ヤンチャ盛りのヤング期を経て落ち着きを身に付けるのがミドルシニア世代のフレブルたち。ミドルシニアともなればこちらの言葉の多くを理解し、しつけを含め様々な面で愛ブヒを信頼できるようになります。また、オーナーである私たちも愛ブヒの性格や興奮するポイントがわかるようになり、行動をある程度予測できるようになるため安心できることが増えるのもの。それ自体はとても良いことなんですが、一方でこの「慣れ」や「安心感」がトラブルや事故を招くこともあるのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

時には予測を超える行動も

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

例えば車を運転しているとして、毎日通る道を運転する時と、初めての道を走行する時では緊張感や注意力に差が出るもの。

 

慣れた道だと通学路や事故の多い地点など、起こるかもしれない危険をある程度予測しながら運転できますが、その地点以外は油断してしまうことも。

 

ミドルシニアのフレブルは、いわば走り慣れた道。

 

一緒に過ごすうちに愛ブヒの行動データが蓄積されることで、私たちはついこういう時はこういう行動をするだろうという予測をするようになります。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Andreea Mihaela Rosca/shutterstock

 

けれど彼らは生き物だから、もちろん予想外の行動をすることも多々あるもの。

 

特にフレブルは好奇心旺盛な子が多いため、他の生き物など気になる何かを見つけたら、スイッチが入ったかの如く猛スピードで駆け出すことも。

 

いつもならうっかりリードが手から離れても逃げなかったり、すぐに呼び戻しがきくブヒでも、毎回そうとは限りません。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

ni_ninan/shutterstock

 

他にも、普段はテーブルの上に並べられた料理に関心を示さない子でも、ふとした瞬間に盗み食いしちゃうことだってゼロではない。

 

「魔がさす」なんて言葉がありますが、それはフレブルにだってあることなんです。

 

「いつもはお利口だから大丈夫」という自信が、いつの間にか過信になってはいませんか?

 

意外と多い気の緩みからの事故

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

TA-Y/shutterstock

 

ミドルシニア期はその子の性格がほぼ定まってくる時期。

 

落ち着きのあるおっとり派か、それとも永遠のヤンチャさんかなど、オーナーとしても愛ブヒの性格の傾向を確信する頃でしょう。

 

誰とでもフレンドリーに遊びケンカもしないフレブルの場合、ドッグランなどでつい目を離してしまうことがあるかも。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

ni_ninan/shutterstock

 

ただ、仮にあなたのブヒがフレンドリーでも他の犬に攻撃された場合、身を守るために反撃することももちろんあります。

 

実際「うちの子は攻撃性がないから大丈夫だ」と思っていたものの、何かのきっかけで相手の犬に噛み付いて怪我を負わせてしまうのは珍しくない事案。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Valeriya Anufriyeva/Shutterstock

 

盗み食いをしたことがないからとテーブルに置いていたブドウを愛ブヒがいつの間にか食べてしまい、慌てて病院へ駆け込んだなんて話も聞いたことがあります。

 

今までは大丈夫だったからこれからも絶対に大丈夫なんてことがない以上、フレブルの年齢に関わらず注意はいつだって必要。

 

気の緩みが大きな事故を引き起こす前に、私たちオーナーが愛ブヒを見守り、危険から遠ざけてあげるのは生き物と暮らす上で一生ものの必須事項なんです。

 

大きなトラブルになる前に

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Porodicna Fotografija/shutterstock

 

長かった残暑もそろそろ影を潜め、ようやくフレブルたちが野外でのびのびと活動できるシーズンがやって来ます。

 

秋はフレブルライブもあるし、各地でも多数のドッグイベントが開催されるため、今からたくさんの予定を立てているオーナーさんも多いことでしょう。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Gryllus M/shutterstock

 

ただ、いくら旅やイベント慣れしているミドルシニアブヒでも、普段と異なる空間でたくさんの人や犬たちに囲まれると興奮したり緊張から攻撃的になることも多々あります。

 

特にペットOKのお宿の共有ゾーンやイベント会場のドッグランなどでは「いつもとの違い」で興奮スイッチが入りがち。

 

私たちオーナーも旅先やイベントではテンションが上がっているし、久々に会えたブヒ友とのおしゃべりや買い物、観光に夢中になってつい愛ブヒから目を離す時間が増えるんですよね。

 

ついつい話し込んでいると足元で喧嘩が勃発…なんてことにならないよう、出先ではいつも以上の注意が必要。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Gryllus M/shutterstock

 

また、犬同士のトラブルでなくとも、マナー違反な行為で他の人に迷惑をかけることもあります。

 

例えば食事テーブルに愛ブヒが足をかけることが自宅ではいつものことでも、これが公共の場所だとやっぱりNG。

 

他にも我が子のマウンティングを止めないのも同じくNGです。

 

出先にはその場所に応じたルールがあるので、せっかくの行楽を思い切り楽しむためにも、愛ブヒからは目を離さず「ちょっとした隙と慣れからくる安心感」にはどうかお気をつけくださいね。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Tienuskin/shutterstock

 

愛犬が何かしでかしても「いつものことだから〜」と笑っている人もいるけれど、あなたにとってのいつもが他の人や場所では通用しないこともあれば、ちょっとした油断によって脱走したり事故に遭う可能性も多々あります。

 

愛ブヒとの信頼関係と、過信や油断は別のもの。

 

ちょうどオーナーさんも愛ブヒとの生活に慣れてきたミドルシニア期って油断が招くトラブルが増加する時期でもあるので、今一度気を引き締め、大切な愛ブヒをしっかり見守っていきましょう。

 

 

文/横田愛子

 

 

いいなと思ったらシェア

おすすめ記事

特集

特集一覧