2017年10月18日3,558 View

フレブルの「興奮」をしずめるトレーニングとは

フレンチブルドッグは興奮しやすい犬種と言われています。何かに夢中になったときなど、我を忘れて興奮して、暴走することも少なくありません。多頭飼いをしている方、ドッグランで不安になっている方も多いようです。

今回はフレブルの興奮をしずめられるように日頃からできることや、興奮してしまったときの対処法をプロドッグトレーナーがご紹介します。

(執筆:大久保羽純)

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フレブルたちに興奮しすぎないように日頃からしてあげられること

フレンチブルドッグ興奮

mala_koza/shutterstock

興奮している様子は可愛くも見えますが、過度の興奮はストレス状態と近いものがあり、健康に良いとは言えません。興奮しすぎた状態は、ただでさえ呼吸に負担のかかりやすいフレブルには害です。

 

興奮して飛び跳ねすぎたことによって体を痛めたり、近くにある物を噛んでしまうなど、愛ブヒにとって良くない状況を作ってしまいます。

 

興奮しすぎたときは、オーナーさんが愛ブヒをしずめてあげられるように、日頃から関係を作っていきましょう。そのために出来ることを紹介していきます。

 

1.体のどこでも触れる&愛ブヒが落ち着ける触り方をマスターする

フレンチブルドッグ興奮

Job Narinnate/shutterstock

日頃から人に触られることが苦手だと、興奮をしずめようとなでてあげても逆効果になります。さらに、触られること自体に慣れていないと、なでられる事自体が興奮のスイッチになってしまう子もいます。

 

獣医さんに診察してもらうときに興奮して体を触れないのも困りますし、他の人になでられたときに興奮しすぎてしまって噛んでしまっても(甘噛みだとしても)大変です。

さらに、犬同士のケンカのときには、とっさに首根っこや首輪をつかんでケンカから引き剥がす可能性もあります。

興奮する前でも、興奮したあとでも、愛ブヒを触れるからこそ出来ることがたくさんあります。日頃から触って興奮させるばかりでなく、触ったらフニャフニャにとろけるような、落ち着かせるゆったりした触り方をマスターしましょう

 

2.興奮スイッチが入る直前を見極める

興奮してからどうにかしようと思っても、”熱しやすいがそんなに冷めやすくもないフレブル“を落ち着けるのはなかなか大変。出来れば興奮しそうだなあという様子(一点を見つめて息づかいが荒くなる、目つきがギラッとしたものに変わってくる、上半身や体全身に力が入り始める…など)が見られれば、興奮のスイットがONになる前に、回避することがベストです。

 

通りすがりの犬を見て興奮しそうだと感じれば、その犬から距離をとったり道を変えるのもいいでしょう。同居犬と遊ぶ中で段々ヒートアップしてきたら、遊びに介入して一旦遊びをやめさせて落ち着いてから遊びを再開させるのもGoodです。犬自身に興奮をコントロールさせるのではなく、オーナーさんが落ち着ける状況を作り出してあげることが大切です。

 

3.日常のストレスの発散 

フレンチブルドッグ興奮

GoDog Photo/shutterstock

雨などでイマイチな散歩が続いたり、留守番が長くなってしまったときなど、イライラした愛ブヒが、家の物を破壊したり、甘噛みが強くなったり、吠えが増加したりすることはありませんか?生活でのストレスがアップすると、興奮のスイッチが入りやすくなってしまいます。日頃のストレス管理が、興奮のコントロールにもつながります。

 

4.日頃の脳トレ

基礎的なトレーニングなどを通して、考える頭を作っておけば、ふと興奮しそうなときにも落ち着かせることが出来ます。すぐにキレる子ではなく、考えられる子に育ててあげましょう。

 

何をするかというと、例えば、ご飯を入れて遊びながら取り出して食べる知育トイなどで、脳トレを通して忍耐力をつけることが出来ます。また、オーナーさんとトリック(芸)や基礎的な動き(オスワリ、フセ、マテなど)の練習を通して、セルフコントロールを学ばせていく事ができます。頭を使う時間を作ることが大切です。

 

5.引っ張りっ子遊びが出来るようにしておく

フレンチブルドッグ興奮

Bianca Grueneberg/shutterstock

日頃から引っ張りっ子遊びが出来ることで、興奮した時の「追いかけたい」「噛みたい」という気持ちをおもちゃに向けさせることが出来ます。引っ張りっ子が出来る子の場合、興奮しそうなときに、興奮の手前で引っ張りっ子おもちゃで遊んであげることで、おもちゃでストレス発散をすることが出来ます。

 

ポイントは、日頃から小さなボールなどだけでなく、長めのひも系のおもちゃ(引っ張りっ子用のロープなど)でも遊んでおくことがオススメです。ボールのように手から離れてしまうものだと、興奮したフレブルが咥えて逃げてしまった時、返してもらうことが難しいからです。壊して、飲み込んでしまうと危険です。オーナーの手に持ったままで一緒に遊べるような長いロープ系のおもちゃ(少なくとも50cm以上の長さ)が望ましいです。

 

もし引っ張りっ子遊びで、異常に興奮して殺気立ってしまう場合は、引っ張りっ子遊びをするオーナーさんの動きが激しすぎて興奮させすぎてしまっている可能性があります。興奮の発散の対象として引っ張りっ子をしたいのに、引っ張りっ子で興奮させすぎてしまってはいけませんから、興奮しすぎた場合は一旦遊びを中断して、落ち着いてから再開しましょう。

 

もし興奮してしまったら…

フレンチブルドッグ興奮

Druzhnieva Veronika/shutterstock

・興奮の対象となる物や犬や人があれば、その対象から距離をおくようにしましょう。例えば通りすがりの男性に興奮しているならば、道を変えるか離れればいいだけです。その場で犬に「静かに!」「落ち着いて!」と声をかけて説得している人がいますが、それよりも前にまずは対象から距離を取るほうが安全かつ有効です。

・なぜ興奮しているかわからない場合、とりあえず飼い主さんが落ち着きましょう。その上で周辺の安全を確保するため、周りの人や犬から、愛ブヒと一緒に離れましょう。興奮がおさまるまで、ゆっくり時間をとって待ってあげましょう。

 

ドッグランでの興奮対策

フレンチブルドッグ興奮

Jan Dix/shutterstock

ドッグランやドッグイベントなどで、ほかの犬とケンカになることが怖い、止め方がわからないという方も多いのではないでしょうか。そういったときの興奮への対処をお話します。

 

・興奮スイッチをONにしないよう予防

ドッグランなどで段々と興奮してきたようなら、一度ドッグランを出て落ち着かせて、再度入場するなどで興奮をコントロールしましょう。

 

犬同士の遊びがヒートアップしてきたら、興奮スイッチがONになる前に、オーナーさんたちが犬の間に介入して遊びを中断させ、落ち着いたら再開させましょう。

 

・犬同士のケンカ対策

フレンチブルドッグ興奮

Bianca Grueneberg/shutterstock

ケンカが起きてしまったら、水をかけようが大声を出そうが、ヒートアップした彼らには届きません。基本的には、ケンカにならないように目を離さないのが大前提!!スマホなんていじってよそ見をしていてはいけません。

もしケンカになってしまったときのことを考えて、手で掴む部分がないと犬を押さえることは出来ません。首輪やハーネスは体につけたままにしておきましょう。

 

・ケンカになってしまったら

犬同士のケンカの間に手をいれると噛まれて大怪我をすることもあります。手ではなく、足や何か棒などで犬同士を散らせるほうがベターです。

 

また、相手の犬を噛んでいる状態で無理やり引き離そうとすると、傷が裂けて広がる場合があります。口を開かせて相手の犬から引き離したいところですが、フレブルの顎の強さを考えると至難の業。一旦ケンカが起きてしまったら、誰かしらが怪我をする可能性が高いです。

 

特にフレブルは他の犬種よりも顎の力が強いです。もし骨の細いトイプードルと小競り合いになって、たまたま歯が当たってしまったら…簡単に砕けてしまいます。

少し怖いお話が続いてしまいましたが、可愛いフレブルと楽しく暮らすためには、彼らのことをキチンと知った上で、守ってあげる必要があります。もし他の犬のことがあまり好きでなかったり、ケンカをしそうなのであれば、無理してドッグランに行ったり、挨拶をさせる必要はありません。

 

世界でまず誰よりも飼い主さんが最良の友であれば、愛ブヒはそれだけで幸せです。

 

おわりに

フレンチブルドッグ興奮

ZARIN ANDREI/shutterstock

いかがだったでしょうか?フレブルと楽しく暮らすため、興奮のコントロールは必要不可欠です。日常的に過度に興奮が高まってしまったら、その都度落ち着かせてあげること。そして、それ以上興奮させないようにすることを徹底しましょう。

 

愛ブヒの健康にも大切なことですから、オーナーさんたち頑張りましょう!

 

 

大久保羽純

フレンチブルドッグ分離不安

PERRO株式会社 代表取締役 

米国CCPDT認定CPDT-KAライセンス所持プロドッグトレーナー

 

日本とニュージーランドでトレーニングを学び、現在は東京で「Happy Dog Training for LOVE & PEACE」をモットーに、犬と人の心をつなぐレッスンを広めている。しつけ方教室を始め、イベント開催、企業のコンサルティング、行政からの講演依頼、保護活動への協力、東京都動物愛護推進員など、日々犬と人の生活を楽しいものにする活動を行っている。

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