すべての愛犬のために飼い主が知っておくべきこと
愛ブヒが元気な時にはあまり考えることはないかもしれませんが、一生のうちに全く病気にかからない子というのはかなり少数。できればどのフレブルも病気知らずで長生きしてほしいけれど、今は元気な愛ブヒも将来的に何かしらの病気にかかる可能性が高い。そう心に留めておくことはとても大切です。その理由は、病気にかかった際に的確に動けるから。病気の種類によっては急を要するケースもあるため、事前にある程度シミュレーションをしておくことは愛ブヒの命を左右するかもしれないのです。
治療の選択肢は年齢によっても変わる

Anna Aybetova/shutterstock
主に内臓系の病気の場合、エコー検査や血液検査などで何かしらの異常が見つかると、場所によってはCTやMRIを用いた検査や手術が必要になる場合があります。
その際に必須となるのが全身麻酔。
フレブルたち鼻ぺちゃ犬オーナーである私たちは全身麻酔のリスクについては十分承知していますが、そもそも全身麻酔って年齢制限はあるのでしょうか。
教科書的な答えだと年齢による制限はないけれど、筆者が獣医師に尋ねたところ、13歳がひとつの目安だとお答えいただきました。

KarinR/shutterstock
これはもちろん、その子の健康状態によってかなり左右されます。
全身麻酔に耐えられるだけの体力があり、かつ各臓器の機能や状態が整っていることが前提。
あくまでも全身麻酔は病気の確定診断や手術を実施するためなど、目的を達成するための手段であることから、この手段が取れない、つまり全身麻酔に耐えられないという判断がなされた場合は、投薬など他の治療方法を選択することになります。

Hryshchyshen Serhii/shutterstock
ちなみに全身麻酔後のリスクには、後遺症として腎不全や肝不全があることも覚えておいてください。
フレブルオーナーさんはマズルのある犬種のオーナーさんに比べて全身麻酔に対する意識が高いですが、年齢や病気の症状によってはそもそも全身麻酔を伴う検査や治療ができないとケースもあるのです。
投薬治療は医師と相談しながら

technomolly/shutterstock
手術の選択ができなかった場合、投薬治療を選ぶのが一般的でしょう。
投薬はその病気に効果を発揮するお薬を継続して使用し病気の進行を遅らせたり、改善を試みる治療法ですが、薬に関しては人間と同様に「合う・合わない」があります。
薬が合うかどうかはそのフレブルの体質によって大きく左右されるもの。

Natalie Shuttleworth/shutterstock
例えばアトピー性皮膚炎や慢性腸炎など、フレンチブルドッグが罹りやすい病気の薬としてよく処方されるステロイドの場合、副作用に多飲多尿や嘔吐・下痢、肝数値の上昇、筋肉の消耗などが挙げられますが、体質に合っているのか薬の効果を発揮しつつもほとんど副作用の影響が出ない子もいれば、副作用が強く出て投薬を躊躇う場合も。
いずれにせよ投薬治療に関しては、お薬の量や種類などを細かく調整し、その子にとって一番合う量と種類を見極める必要があります。
もちろんこれはかかりつけ医の役目なので、投薬治療を継続する場合は愛ブヒの日々の体調や様子を記録し、薬の影響だと思われることをこまめに先生に相談するのが必須。
また、複数のお薬を処方されることも多いので、副作用が強く出た場合にはどの薬が合っていないのかを調べることも大事なんです。

Africa Studio/shutterstock
これは筆者の友人の愛犬のケースですが、抗炎症作用のある薬と胃薬を処方され、翌日に激しい嘔吐と下痢が起こりました。
先生に相談したところ「多分胃薬が合っていないのだろう」との診断で胃薬を別のものに替えてもらうと、嘔吐や下痢はすぐに止まったそう。
医療関係者でなければ、薬、それも動物の医薬品に関しての知識はほぼないため、投薬治療は医師と二人三脚で行うのが基本なんです。
できることを探してし続けること

Oyls/shutterstock
筆者の愛ブヒもそうでしたが、病気が分かった時点ですでに治療の成す術がない病気もあります。
これは非常に悔しくショックなことですが、それでも諦めるのは絶対にダメ。
手術も薬も選択できないのなら、こちらも視点を変えてみることです。
腫瘍であれば腫瘍に効くと言われている食材を取り入れた手作り食に切り替えたり、東洋医学の先生に相談して漢方を試してみるなど、今何ができるかを調べてすぐに実行に移すこと。
治る見込みがない病気でも、ただ別れの日を待つなんてオーナーにとっては一番苦しいことです。

Todorean-Gabriel/shutterstock
病気そのものの治療はできなくても、例えば快適に過ごせるよう寝床を工夫したり、負担にならない程度の遊びや散歩をすることもQOLを維持する方法のひとつ。
病気に対して「何もしてあげられなかった」と悔やむことほど、別れた後に後悔することはないと思います。
だからもし愛ブヒに病気が見つかったのなら、まずはできる治療法を探し、次に治療法の中から愛ブヒにとって最善だと思える方法を選択する、最後に病気に直接アプローチする手術や薬以外の方法、例えばフードなどで取り入れられることはないかを考え実行する。
これが後悔を遠ざける方法です。
おわりに

technomolly/shutterstock
病気になってほしくはないけれど、何が起きるかはわからない。
仮に病気になったとして、最後まで一緒に闘い病気に抗う姿勢を持ち続けるオーナーさんの諦めない姿は、愛ブヒにとって何よりも心強いのではないでしょうか。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
「停電=命のリスク」から愛ブヒを守る。猛暑時代に「Jackery ポータブル電源 2000 New」が欠かせない理由とは?
もしも、真夏に停電が起きてエアコンが止まったら…。
フレンチブルドッグと暮らす私たちにとって、それは「ただの不便」では済まされません。
暑さに弱く熱中症のリスクが高いフレンチブルドッグにとって、空調が途絶えることは命に関わる問題。
そんな“いざ”に備えておきたいのが、「Jackery ポータブル電源 2000 New」。
これはフレブルと暮らすご家族にとって、欠かせないアイテムです。
実際に導入したフレブルオーナーのリアルな声や、キャンプなどでの活用事例とともに、愛ブヒの命を守るための「本当に必要な備え」をご紹介します。
(PR 株式会社Jackery Japan)
PR -
【愛犬とのキャンプに】行って実感!「ELL’S PARK 長瀞」が犬オーナーに“選ばれる理由”とは〜フレブルJACK〜
2024年11月にオープンしたばかりのアウトドア複合施設「ELL’S PARK 長瀞(エルズパークながとろ)」。
ここは日本では珍しい「犬連れ専用アウトドア施設」で、すべてのエリアがドッグフレンドリー!
そんな「ELL’S PARK 長瀞」さんから、「フレンチブルドッグで全施設をジャックしませんか!?」という素敵なご依頼をいただき、
フレブルだらけのキャンプイベント——その名も「フレブルJACK」が開催されました!
当日は晴天に恵まれ、全国から約45組のフレブルファミリーが大集結。
この記事では、イベント当日の様子をレポートしながら、参加したフレブルファミリーたちが実感した「ELL’S PARK 長瀞」の魅力をたっぷりとご紹介していきます!
(PR リバストン工業株式会社)
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】川口春奈と愛犬アムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【スペシャル対談】愛犬の旅立ちと供養。霊感がない人も「愛犬の成仏」を知る方法!?【シークエンスはやとも×PELI】
愛犬の旅立ちは、誰もが目を背けたくなるもの。けれど事前に知っておくこと、考えておくことで、救われることがたくさんあります。
今回は、お盆スペシャル企画。世間が認めるほどの霊視能力をもつお笑い芸人「シークエンスはやとも」さんに、愛犬の旅立ちや供養についてインタビュー。
インタビュアー兼対談相手は、大の犬好きで心霊分野の知識にも長けているPELIさん。
「愛犬が旅立ったあと、ベッドやおもちゃはどうすればいい?」「お骨はどうするべき?」「お花やお線香は喜んでくれる?」
さらには、霊感がない人でも愛犬が成仏したことを知る方法まで。
お笑い芸人だからこそ暗くなりすぎない、むしろ心がスッと軽くなる。
永久保存版のスペシャル対談です!
対談 -
諦めかけた命。あれから2年、フードを変えたら15歳の今もお散歩大好きなフレンチブルドッグに!
今日は15歳の愛ブヒと暮らす、編集メンバーの実体験。
愛ブヒは二年前からすべてのフードが合わなくなり体重が激減。検査をしても異常はなく「年齢のせいですね…」と言われてしまいました。
もう諦めるしかないのかな…そんなとき、我が家に届いたのが「THE fu-do(ザ・フード)」の試食品でした。
そして「THE fu-do(ザ・フード)」を食べつづけて二年、愛ブヒは15歳になり、今も元気にお散歩をしています。
今回は、二年前の絶望から今までを包み隠さず、時系列でお話しさせていただきます。
-
【イベントレポ】5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人が集まった「フレブルLIVE2024」の全貌!
11/9(土)-10(日)の二日間にわたって開催された『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』。
今年はのべ5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人のフレブルオーナーが集まりました!
day1の司会はフレブルラバーのロッチさん。day2の音楽フェスには世代ど真ん中のPUFFYが出演するなど、例年以上に豪華なラインナップ。
北は北海道、南は鹿児島県から。全国のフレンチブルドッグが一堂に会した「フレブルLIVE2024」の模様を、詳しくお届けです!
最後には2025年の情報もありますので、要チェックでございます!
フレブルLIVE -
【前売りチケット販売開始!】フレブルLIVE 2025は、11/8(土)9(日)開催!スチャダラパーによるテーマソング制作も決定
『French Bulldog LIVE 2025(フレブルLIVE)』の開催は、11/8(土)-9(日)の2days!
お得な前売りチケット、いよいよ販売スタートです!
さらに今年はビッグニュースが。
なんと、ヒップホップグループ「スチャダラパー」がフレブルLIVEのテーマソングを制作してくれることになりました!
テーマソングの情報やお得な前売りチケットの販売情報など、内容盛りだくさんでお送りしていますので、最後までお見逃しなく!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2025 (フレブルLIVE)
-
【特集】シン・スキンケア
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】永遠の選択。フレンチブルドッグ専用「THE fu-do(ザ・フード)」
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。