フレブルは狙われやすい?連れ去りから愛犬を守る
フレブルオーナーはもちろんのこと、すべてのペットオーナーが恐れているのが大切なペットが行方不明になってしまうこと。行方不明の原因で最も多いと思われるものは散歩中や何らかのトラブルで逃げ出してしまう「迷子」だけれど、悲しいかな中には「連れ去り」と呼ばれる犬の誘拐も原因のひとつに挙げられるのです。
昨今のフレンチブルドッグブームの盛り上がりについては以前の記事にも書きましたが、人気犬種ほど連れ去り被害に遭う可能性は高まるもの。そこで今回は、家族同然の存在である愛ブヒを連れ去り被害から守るための“お約束”をお伝えします。
フレブルが狙われやすい理由って?
連れ去り被害に遭うワンコに共通しているのは、ズバリ人気犬種であるということ。連れ去りの目的には「自分で飼いたい」「転売したい」「繁殖が目的」などの理由が考えられるため、世間的にブームになっている犬種ほど連れ去りのリスクが高いと言えます。
また、実際にペットショップなどにフレンチブルドッグを見に行ったことがある人には分かると思いますが、フレンチブルドッグの販売価格は他犬種と比較しても非常に高額。30万円代から中には80万円代までと、飼いたいからといってすぐに決められる額ではありません。そういった背景もあってか、様々な犬種の中でもフレブルは特に狙われやすいのです。
ただ、連れ去りの理由がペットとして自分で飼いたい場合であっても、人の家族を平気で奪う人間が犬を大切に扱うはずはありません。そしてワンコにとっても、突然知らない人に連れ去られるのは想像を絶する恐怖でしょう。飼い主やワンコがそんな悲しい目に遭わないためにも、常に愛ブヒを守る意識が必要なのです。
ちょっとの油断がスキを生むことも…
お散歩中に立ち寄りがちなスポットといえば、コンビニやATMなど、数分や場合によっては数十秒程度しか要さない目的で寄る場所ではないでしょうか。
ほんのちょっとの間だから大丈夫!と思って店の外にブヒを繋いで用事を済ませ、いざお店から出てみると姿がない…。こんなことって、実は起こり得るのです。
こういった場所の多くは車道に面していたり駐車場が併設されているので、わずかな隙をついて車に愛犬を乗せられてしまう可能性も。他に客がいたとしても、繋がれている犬の飼い主が誰かまでは意識していないことが一般的です。
また、スーパーでのお買い物の間だけブヒを駐車した車内に残しておくケースもよく見かけますが、完全に窓を閉め切ると息苦しいのでは?と少しだけ窓を開けておく人がいます。
体が小さく柔軟なパピーの場合、人間の腕が入る隙間があれば窓から連れ出せてしまえるのでこれもNG!そもそも車内に残すのは夏場なら熱中症リスクがかなり高まるので、基本的には絶対に避けるようにしてくださいね。
とはいえ、散歩中に急にお腹が痛くなった!などのピンチに見舞われてどうしてもどこかに立ち寄ることもあるでしょう。そんな時はお店の人にひと声かけておくなど、愛犬の存在を伝えておく工夫を。
連れ去る側も人目がある中では連れ去りにくいので、誰かが犬を意識しているという状況を作っておきましょう。
海外でも連れ去り被害は深刻
ワンコの連れ去り被害が多いと言われているのが、アメリカのニューヨーク。そのためお買い物やお食事中に安全に愛犬を休ませておけるワンコ専用ハウスがブルックリン地区を中心に登場しています。
このハウスはその名も「Dog parker」といい、ロックできるハウス内にはwebカメラや冷暖房も完備されているのだとか。
こんな設備が日本でも導入されればうれしいけれど、未上陸の今の所はとにかく短時間でも目の届かない場所に繋がないことが必須です。
もし顔見知りのワンコがコンビニの前で繋がれている場合など、時間に余裕があれば飼い主さんが戻ってくるまで見守ってあげるのも良いのではないでしょうか。
連れ去は心配だけど安全な地域だから、家の近所だから、などとつい思いがちですが、この「少しの時間くらい大丈夫」という気に緩みが取り返しのつかない事態を引き起こしてしまうことも。
いざ連れ去られてしまってからでは遅いので、ちょっと心配しすぎかな?と思うくらいでちょうど良いことを肝に命じておきましょう。
おわりに
ワンコの連れ去り。これは家族同然にブヒを可愛がっているオーナーにとっては想像を絶する恐怖でしょう。
さらに日本の法律ではペットは「物」としての扱いになることから誘拐されても窃盗罪で済んでしまい、誘拐の果てに傷つけられた場合ですら、その罰は2年以下の懲役または200万円以下の罰金(動物愛護管理法違反)といった軽いものです。
ちょっとした油断が悲しい事件になってしまわないよう、自分だけでなくご近所のワンコ友達とも結託して連れ去りから唯一無二の愛犬を守ってくださいね。
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