フレブルの皮膚トラブルの原因とは
レベルの差はあれども、愛ブヒの皮膚トラブルに頭を悩ませるフレブルオーナーさんは多いですよね。筆者の仲の良い友人の愛犬であるフレブルも皮膚が弱く、たびたび病院に通っています。先日そんな友人との会話の中で、「うちの子は、お腹の調子が悪い日は格段に皮膚が荒れる」と聞きました。皮膚と腸、何か関係があるのだろうと調べてみると、やはり腸内環境が皮膚状態に大きく影響する模様。皮膚トラブルはつい外から目に見える「皮膚」に注目をしがちだけれど、「腸」、つまり体の内側からのケアが欠かせないのです。
腸皮膚相関って?

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例えば私たちだって、便秘がちだと吹き出物が出るなど肌が荒れることがありますよね。
最近よく言われている腸内環境を整える腸活だって、美肌を目的に行う人も少なくありません。
腸内環境と肌は繋がっているというのは以前から言われていますが、この腸と皮膚が互いに作用し合う関係性のことを「腸皮膚相関」と言います。
腸皮膚相関という考えは1930年に皮膚科学者により提唱されたのが始まりとされているので、かなり昔から腸と皮膚の関係性は指摘されていたようです。

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この腸皮膚相関についての研究ですが、近年は次世代シーケンサー(DNAやRNAの塩基配列を高速かつ大量に解読する装置で、遺伝子やゲノム解析に利用されるもの)の登場によって腸内細菌叢(腸内に生息する細菌の集団、腸内フローラとも呼ばれる)の解析が一気に進みました。
それで明らかになったのが、腸から始まる皮膚や脳、心臓や肝臓などの臓器に対する影響です。
この影響は腸からだけでなく、両方向、つまり皮膚から始まり腸やその他の臓器に影響を及ぼすこともわかりました。

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ここまで少し難しい話になりましたが、要するに腸のトラブルは皮膚やその他に影響を与え、逆に皮膚のトラブルも腸やその他に影響を与えるということ。
一見お腹を壊すのことと皮膚のトラブルは別物のようでありながらも、実は密接に繋がっていたんです。
そしてそれがどの程度かは分からなくても他の臓器にも影響を与えるとなると、なかなか見逃せない情報だとは思いませんか?
腸内細菌ってこんなに大事

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腸皮膚相関の研究が進む中で、腸内細菌叢の異常がアトピーやニキビ、乾癬といった炎症を伴う皮膚疾患の発症に関わっていることがわかっています。
人も犬も皮膚や腸に色々な細菌を持っていますが、細菌と聞くとあまり良くないもののようにも感じますよね。
しかし、細菌には健康にとって良いものも多く、善玉菌のひとつであるビフィズス菌なんかはその代表的存在。

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実は腸内と皮膚はよく似ていると言われており、細菌叢は腸内と皮膚のどちらにおいても、上皮細胞でバリア機能の維持や強化、それに免疫機構の形成や代謝物質をつくるなど、非常に似通った役割を持っているんです。
これらの細菌叢から得られるメリットはかなり大きいため、腸内環境をより良く保つのが愛ブヒの健康にとっては不可欠なんですね。
犬の腸内環境は腸内細菌のバランスが整っているほど健康度が高いとされており、腸内環境の悪化は下痢などの消化器系の異常のほか、皮膚トラブルや免疫力の低下につながるのです。
腸内環境を整える毎日のヒント

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愛ブヒの腸内環境を整えるには、いくつかの生活におけるポイントがあります。
それは食事と生活環境の両方で、どちらかが欠けてもなかなか腸内環境は整いません。
具体的には、動物性タンパク質が豊富で、かつ炭水化物が少なめの食事。
食物繊維やビフィズス菌、乳酸菌、オリゴ糖などを多く含むフードを選ぶか、それらを含むトッピングをすること。
また、腸を休ませるために食事の間隔をある程度空けること。
例えば食事の間におやつをよく食べるブヒの場合、食べるたびに腸が活動するので腸が休めなくなってしまいますよね。
腸内に住む善玉菌は腸が休んでいるときに活性化しやすくなるため、おやつのタイミングや量には十分注意してください。

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なお、腸が常に活動している状態は悪玉菌を増やす原因にもなるんです。
それにストレスの有無も腸の調子を大きく左右するので、散歩や適度な運動、一緒に遊ぶ、スキンシップをするなど、愛ブヒにストレスをかけないようにすることも欠かせません。
ところでいくら腸内環境を整える努力をしても、目で見流ことができない場所だけに効果が上がっているのかを確認しづらいですよね。
けれど、目で見て確認できる方法はひとつあります。
それは、うんち。

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うんちは腸の健康のバロメーターとしての役割があり、ベストだとされるのは柔らかすぎず硬すぎず、適度に水分を含んでおり、拾いやすい状態のもの。
色は普段食べているフードによって変わりますが、一般的にどす黒くにおいが強い場合は悪玉菌が優勢だそう。
毎日意識して観察していれば、普段のうんちの色がどんなものかある程度わかるはずなので、それを基準に色を見極め、形状などから腸の様子を判断できるのです。
おわりに

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少し難しい話も交えながらになりましたが、ざっくりと言えば腸と皮膚はかなり密接な関係にあり、どちらかが乱れると消化器系トラブルや皮膚トラブルが起きるということ。
愛ブヒの皮膚に関しては清潔を保ち保湿を欠かさないようにするぐらいしかできませんが、腸の場合はさまざまな方向からプローチができそうです。
もし愛ブヒが皮膚トラブルを繰り返す場合、腸内環境という観点から対策を立ててみるのはいかがでしょうか。
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