物価高でもこれだけは!フレブルに投資すべきもの[特集:ミドルシニアLIFE]
フレンチブルドッグはもちろん、多くの犬たちにとって健康上のトラブルが少ないとされる年齢が3歳〜7歳頃です。パピー期を経て体がしっかとり作られる期間の3歳までと、シニア期の入口とされる7歳以降は体力や免疫力にやや不安があり、例えばてんかんなどは3歳までに発症することが多い症状。一方、7歳以降は加齢によって体の機能が少しずつ衰え始め、病気のリスクが上昇します。人間だと壮年期に当たる3〜7歳ごろが一番体力・免疫力が充実している時期であり、ミドルシニアと呼ばれる世代はその真っ只中。だからこそ、オーナーさん側にも少しの油断があったりはしませんか? このままの食事や生活習慣で大丈夫なのだと。
目に見えないものへの先行投資を
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bozsja/shutterstock
今まで多くのフレブルを取材させていただいた中で、また、筆者自身がフレブルオーナーである経験上、ミドルシニア年齢を中心に、その前後数歳のブヒたちはいわゆる「病気知らず」と評される子が多い印象を持っています。
もちろん例外はあるけれど、冒頭の通り3〜7歳までの期間は比較的大きな病気をせず、予防治療以外で病院へ行く子の数は全体で見ると少数のよう。
それにはもちろん個々のフレブルの体の丈夫さもあるだろうし、かつ、オーナーさんが愛ブヒの健康を考え、健康的な生活習慣を続けてきたからというのが大きいでしょう。
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Eve Photography/shutterstock
けれど、ミドルシニア世代を境に、愛ブヒの体は加齢によって少しずつ変化していきます。
見た目には白い毛が少しずつ増えてくるくらいですが、その体内ではじわりと加齢の時計が進み始めるのです。
筋力、体力、免疫力。これら健康を司る3つの「力」はミドルシニア期にピークを迎え、以降は年々減少していくもの。
ただ、すぐに目に見えて変化を感じるものではありません。
だからつい、食事も健康管理も今のままを継続していれば大丈夫なのだと、過信してしまうこともあるでしょう。
けれど、目には見えなくても加齢による衰えは愛ブヒの体内で確実に進むため、ミドルシニア期をきっかけに食と生活習慣を見直すことはとても大切なんですよ。
体は何からできているのか
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Lotus_studio/shutterstock
食は健康の要と言いますが、それは私たちもフレブルも、食べたものによって体が作られているからに他なりません。
一般的に食欲旺盛な子が多いフレブルの場合、特にアレルギーなどがなければ食べられるフードの選択肢はかなり多いはず。
ひと昔前はさほどバリエーションがなかったドッグフードも、最近はその種類の多さに圧倒されます。
国産から輸入品、安価なものから高価なものまでと多種多様なフードがあるけれど、まずミドルシニア期に見直すべき1番目は食について。
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Happy Moments/shutterstock
体力があり体が元気な間はどんなフードでも問題なかったとしても、年齢を重ねるごとに消化・吸収する機能は落ちてきます。
また、パピー食を卒業して成犬用のフードに切り替え、そのフードを問題なく食べてくれているなら、あえて今更変える必要はないと思ってしまいがち。
けれど食が体を作ることを考えると、ミドルシニア以降の健康は持って生まれた健康以上に、どんな食事を積み重ねてきたかで大きく左右されるのです。
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Rybakova Aliona/shutterstock
例えば多くのドッグフードは嗜好性を向上させ長持ちさせるためオイルコーティングがされています。
このオイルコーティングは袋を開け空気に触れるたびに酸化し、酸化した油を摂り続けることは体の負担になるでしょう。
また、輸入品の場合、ドライフードの多くは貨物船などを使い海路で輸入されるために、作ってから店頭に並ぶまでに既に日数が経っています。
そこから消費者に渡りお皿に入れられるまでの間、そしてそれ以降の保存の間食べられるようにするには、それだけ防腐剤などの添加物が多いと考えられます。
これは筆者の意見ですが、いくら有名なフードでも、正直オイルコーティングや輸入のもの、保存中に酸化がどんどん進行する大袋入りのものはおすすめしません。
輸入フードには有名なブランドのものもありますが、原材料とどこで作られているのかを確認し、ミドルシニア以降の体の変化をサポートできるフードに切り替える。
これがミドルシニア期にやるべき見直しのひとつなんです。
健康に関わるものには惜しみなく
病気知らずで毎日元気に過ごしてくれている。
愛ブヒが健康なのは嬉しい限りです。
ミドルシニア期は家族と一緒にお出かけする機会も多く、気づけば愛ブヒのためのアイテムがどんどん増えていく、そんな時期でもあるでしょう。
お洋服やバギーなど、愛ブヒとの外出を楽しむための投資は多くのオーナーさんにとっても楽しいもの。
けれど、今は病気知らずだったとしても、ミドルシニア期以降もそうとは限りません。
体力がピークを過ぎる頃であることを念頭に、健康診断の回数を増やしたり健康維持のサプリを取り入れるなど、健康面でのサポートを強化すべき時期です。
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NASTIA KHITIAEVA/shutterstock
同時に、飛び乗った際に足腰を痛めないようソファーやベッドを低いものに買い替えたりと、日常の暮らし、つまり生活習慣にも工夫を増やすべきとき。
これらは洋服やグッズといった「モノ」とは違い、楽しい消費とは言えないかもしれません。
けれど健康という外からは見えにくい部分に対してしっかりとバジェットを割くことは、愛するフレブルの健康長寿をサポートするうえでとても大事なことなんです。
おわりに
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Gsun/shutterstock
ミドルシニア期に健康のために何をしておくかで、シニア期以降の体調が変わってくるかもしれません。
先行投資なんて言うと大袈裟だけれど、愛ブヒのこれからのために、いくつかの毎日の習慣を見直すのはきっとプラスになることでしょう。
文/横田愛子
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