2018年4月23日1,236 View

【ワクチン基礎知識】フレンチブルドッグに必要な予防ケア、ちゃんと知ってる?

何かと病院のお世話になる機会が多い犬種とされるフレンチブルドッグ。

そのため他犬種と比べて病院に行く回数が多いんです、なんて声もオーナーさんからよく聞きます。しかし動物病院へ行くのは、何も怪我や病気の時だけではありませんよね。

その代表的なものが各種ワクチンの接種やフィラリアやノミ・ダニのお薬を処方してもらうためなどで、これらは愛犬を様々な病気リスクから守るために必要不可欠なもの。

とはいえ、初めてのペットにフレブルを迎えた場合など、どのタイミングでどんなワクチンを打ち、どんなお薬を飲ませればいいのか分からないことも。

現在日本では法律によって狂犬病ワクチンの接種が義務付けられていますが、病気を予防するために任意で接種するワクチンを「コアワクチン」と言います。今回はこういったワクチンをはじめ、フレブルがかかりやすい病気の予防ケアなどご紹介していきましょう。

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ワクチン基礎知識①

フレンチブルドッグ予防ワクチン

LightField Studios/shutterstock

日本で犬を飼育する際に飼い主に義務付けられていることに、飼い犬の登録と年に1度の狂犬病の予防接種があります。飼い犬登録は犬の飼い主が生後91日以上の愛犬のデータを居住エリアの市区町村に登録することで、あなたが愛犬を家族として迎えたらまずしておくべきこと。

 

この登録を元に毎年狂犬病の予防接種案内が届くのですが、実はこの狂犬病ワクチン、どんな理由があっても受けなければならないというものではありません。

 

もちろん基本は生後3ヶ月以上のすべての犬が対象ですが、心不全や腎不全を患っていたり、過去に狂犬病ワクチンで副作用が出たことがある場合などは猶予され、その場合は動物病院で猶予証明書を発行してもらい役所に届けるか、市区町村によっては獣医師から打たない方が良いとの判断を受けたと口頭で説明するだけで猶予手続きができるケースも。

 

中にはワクチンでアレルギーが出た、ショック状態に陥ったというケースもあるので、狂犬病に限らずどんなワクチンも獣医師と相談の上、愛ブヒの体調を見ながら接種するのが重要です。

フレンチブルドッグ予防ワクチン

PeterVandenbelt/shutterstock

 

では、義務である狂犬病以外に相棒に受けさせておきたいワクチンですが、次に紹介したいのが「コアワクチン」について。

 

まず「コアワクチン」とは、暮らしている環境に関わらず全犬種が摂取すべきワクチンのことで、その種類には以下のものがあります。

 

・ジステンパーウイルス感染症

・パルボウイルス感染症

・アデノウイルス感染症2種(犬伝染性肝炎、犬伝染性口頭気管炎)

 

これらのコアワクチンで挙げた病気はいずれも罹患すると致死率が高いため接種は必須で、ドッグランやドッグカフェなどを利用する際にはこれらのワクチンの接種証明書が必要となる場合が大半。

 

この「コアワクチン」以外にも「ノンコアワクチン」と呼ばれるワクチンがあり、「ノンコアワクチン」は居住エリアや生活スタイルによっては接種しておいた方が良いとされているもの。

 

「ノンコアワクチン」の種類には、

・レプトスピラ感染症(沖縄や九州、四国など温暖な地域で多い感染症)

・犬パラインフルエンザウイルス(通称犬風邪)

・ポルデテラ・ブロンキセプチカ感染症(犬の気管支敗血症菌)

 

「ノンコアワクチン」については、獣医師と相談しながら摂取すべきかどうかを判断し、例えばドッグランなどで他のワンコと頻繁に遊ばせるといった場合は、そういったライフスタイルを伝えて必要かどうかを決めるのがベターです。

 

ワクチン基礎知識②

フレンチブルドッグ予防ワクチン

Little Hand Creations/shutterstock

ペットショップやブリーダーさんからフレブルパピーを迎えた際には、すでに接種済みのワクチンの証明書を一緒に手渡されていると思います。

 

特にパピーは母ブヒのミルクからもらう抗体が体内から減ってくると病気に感染するリスクが上がるので、パピー期には数回に分けてコアワクチンを打つ必要があるのです。

 

一般的なパピー期のワクチンスケジュールは、

・生後45日頃に1度目

・生後4ヶ月までの間に2度目と3度目

 

が基本ですが、中にはブースターワクチンと言い、コアワクチンの面英気を確実に着けさせることを目的として生後26週〜52週までのいずれかの時期にサイドワクチンを打つことも。

 

もしアナタがブヒパピーを迎えたばかりなら、一度手元のワクチン証明書を確認して何度目のワクチン摂取まで終えているかを確認して見ましょう。

フレンチブルドッグ予防ワクチン

Andi Berger/shutterstock

 

ちなみに、本格的にパピーをお散歩デビューさせるのはワクチン終了後2週下院以上経ってから。それまではキャリーケースやバッグに入れて連れ出し、地面や他犬との接触を避けながら外の空気に慣れさせてあげてくださいね。

 

なお、その後のワクチン接種スケジュールですが、ワクチンによる効果は1年〜3年持続するとされているので、念のため1年に1度の接種を推奨している獣医師がほとんど。これらのワクチンの種類は動物病院によって様々ですが、5種〜8種混合ワクチンが中心となっています。

 

ただ気をつけたいのがワクチンの副作用で、稀にアレルギーやアナフィラキシーショック、嘔吐などの症状が出るコも。そういった副作用が出た場合に備えてワクチン接種は午前中に受け、接種当日は散歩を短時間にしたり穏やかに過ごさせることが大切です。

 

フレブルと麻酔リスク

フレンチブルドッグ予防ワクチン

MARCHPN/shutterstock

上記のワクチンはフレンチブルドッグをはじめ全犬種に必要ですが、病気の中には軟口蓋過長症や心臓疾患など、フレブルが特にかかりやすいものがあります。中でも軟口蓋過長症は、口腔内から後方に伸びた軟口蓋という部分が通常より長いために呼吸を妨げるという病気で、イビキが酷いブヒは要注意。

 

この病気は手術治療が一般的でブヒの中にはこの手術を経験したコも多いですが、心配なのが手術の際の全身麻酔。ハナペチャ族であるフレブルやパグ、ブルドッグなどはハナペチャの構造ゆえに他犬種と比べて気道が狭く、呼吸困難に陥りやすいために麻酔リスクが高いとされています。

フレンチブルドッグ予防ワクチン

Ezzolo/shutterstock

 

ただ、最近ではハナペチャ族の麻酔リスクを下げるよう呼吸しやすい方法を採用する病院も増えており、一概に「麻酔=危険」とは言えません。

 

ですが、人間でも身体的に消耗する全身麻酔。できることならブヒの生涯で全身麻酔をする回数をなるべく減らしたいですよね。

 

そこで最近増えているのが、去勢や避妊手術の際に軟口蓋などに問題がないかを一緒に調べてもらい、1度の麻酔で複数の手術を行うという方法。

 

とはいえ、去勢や避妊をするかどうかはオーナーの判断に委ねられます。去勢や避妊に関しては賛否あるものの、精巣や子宮系の病気のリスクが手術によって格段に下がるのはデータとして実証済み。

 

将来的な病気のリスクを軽減するという意味では、これらの手術も予防ケアのひとつになるのではないでしょうか。

 

毎日できる予防ケア

フレンチブルドッグ予防ワクチン

Job Narinnate/shutterstock

ワクチンや手術といった動物病院でないとできない予防ケア以外に、私たちが日々愛ブヒと過ごす中でできる最大の予防ケアが「肥満防止」。

 

フレブルは食欲旺盛なコが多いので太りやすい傾向にありますが、太ることで呼吸がし辛くなり、さらに足腰に負担がかかってヘルニアになりやすく、心臓疾患のリスクまでもが上昇します。適度な運動と適度な食事はオーナーだからこそできるケアで、大切なフレブルが健康で長生きするための基本とも言えるでしょう。

フレンチブルドッグ予防ワクチン

Annalien Coetzer/shutterstock

 

また、これからの季節には欠かせないフィラリアとノミ・ダニ予防ですが、普段からアウトドアを楽しんだり他のワンコと触れ合う機会が多いのであれば、フィラリアとノミ・ダニ対策も1年中しておくに越したことはありません。

 

フィラリアは地域によって多少異なるものの5月〜11月の期間が基本ですが、今年は暑くなるのが早いせいか蚊の発生も前倒し気味…。

 

「フィラリア薬は毎年○月からだから」と決めつけず、その年によって投与時期を調整するなどの工夫も必要です。

 

おわりに

フレンチブルドッグ予防ワクチン

anukun normai/shutterstock

今回は少し硬いお話になりましたが、大切なフレブルの健康を考えるにあたって、まずはオーナーである私たちがワクチンや予防ケアの重要性を知っておく必要があると思いました。なんとなく毎年打っているワクチンがどんな病気を予防しているのかを知るだけでも獣医師の説明が理解しやすくなるし、様々なリスクを知ることでそれに対していかに予防できるのかだって探れます。愛ブヒとこれからもずっとずっとハッピーに暮らすために、ぜひ予防ケアについて考えてみてくださいね。

 

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フレブルの健康ライフをサポートするには?〜予防の大切さとセカンドオピニオン〜

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