フレンチブルドッグの注意事項「誤飲」
お散歩中やお家で愛ブヒを遊ばせているとき、ちょっと目を離したすきに道に落ちている食べ物を拾い食いされてしまったり、おもちゃを飲み込まれそうになったことはありませんか。有害なものや危険なものを誤って飲み込んでしまうことを「誤飲」といい、近年動物病院で行われる手術の原因の上位を占めているそうです。
フレンチブルドッグと誤飲
誤飲するものとしては、歯磨き用ガムや骨、お散歩中の石、おもちゃ、ボール、電池といった身近なものが多いようです。
また、意外なものとしては、果物などの水分が多い食物も誤飲の原因となっています。果物を丸飲みすることで、食べ物がのどや食道に張りついてしまうのです。
愛ブヒが誤飲をしたときの症状としては、まず多量のよだれが出てきます。
そして、ガムや食べ物といった異物が食道に詰まって留まっている場合には、吐きたいけれど吐けないという症状を示します。
異物が食道を通り過ぎて、胃にまで運ばれている場合には、泡や胃の内容物を吐き出します。
けれど、胃に入った異物が外へ出てこないために、気持ちが悪そうにしていたり、パンティング(あえぐような呼吸)といわれる荒い呼吸を繰り返します。
しかしその一方で、胃の中に異物が未消化のまま留まっている間は、体調に変化を示さないこともあります。
愛ブヒが誤飲をしてしまったら…?
愛ブヒが万が一誤飲をしてしまったらどうすればいいのでしょうか。
インターネットを使って調べると、誤飲した異物を吐かせる方法などが掲載されていますが、それを医療従事者ではない飼い主さんが行なうのは大変危険です。
犬が脱水症状を引き起こしたり、異物が食道に突き刺さったりする危険があるためです。
正しい対処法は、かかりつけの獣医師に連絡をして指示を仰ぐことです。連絡をすると、獣医師は適切な対処法を飼い主さんに伝えるために必要な情報を尋ねてくるでしょう。
ですから、飼い主さんは「いつ頃飲み込んだか」「どんな症状が現れているか」「どんなものを吐いているか」「何回くらい吐いたか」といった、愛ブヒが誤飲をしてからの様子をよく観察しておき、獣医師に正しく伝えられるようにしておく必要があります。
また、誤飲は日中だけではなく夜中にも起こりえます。
一般的に飲み込んだ異物は2時間程度、胃の中に留まっていると考えられますが、これを超えて腸へ異物が運ばれると吐かせることが難しくなり、開腹手術をしなければならないこともあります。
さらに、処置が遅れれば遅れるほど食道などの組織に傷害を与えることになりますから、夜中でも対応してくれる動物病院を常日頃から確認しておき、いざというときのために備えておくことが大切です。
ここがポイント!
飼い主さんの多くは、犬がゴミをあさったりすることに関してはきめ細やかに目を配っているので、ゴミの誤飲による被害は比較的少ないのですが、自分が与えるものに関しては気がゆるみがちになってしまうようです。
例えば、犬にあげるおやつや果物の大きさですが、人間が食べるのには問題のない大きさでも、犬にとっては大きすぎることがあります。
大きすぎる食べ物を丸飲みしたせいで、のどや食道に張りついてしまったり、詰まらせてしまうケースが最近増加傾向にあるようです。
予防のためには、少し手間かもしれませんが、犬が万が一丸飲みしてしまっても大丈夫なサイズにまで細かく切る、すりつぶすなどしてから与えるようにしてください。
また、おもちゃなどを口に入れてしまった場合は無理矢理取ろうとしないことです。
犬はせっかくのおもちゃを取られまいとして、口に入れた異物を飲み込んでしまうことがあります。無理に取り上げるのではなく、犬が他に興味のあるものと交換する形で口から出させるとよいでしょう。
さらに、留守にするときや目を離すときに、犬が丸飲みしたり、のどにつまらせる恐れのあるものは犬の手が届くところに置かないようにするなど、犬が誤飲をしてしまうリスクを人間側が気をつけて減らしてあげるようにしましょう。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね!
【誤飲・誤食】すぐに病院へ!対処法や注意点〜フレンチブルドッグは特に要注意〜
※この記事は「BUHI vol.46」からの転載です。一部加筆・修正をし、公開しています。
BUHI vol.46「今こそバック・トゥ・ベーシック。」紹介されたアイテム
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