西日本豪雨の被災ペット支援の動き、続々!フレブルオーナーも出来ることから
西日本を襲った平成最悪の豪雨から数日が経ち、今なお被害の全容が見えない状況が続いています。現在、想像をはるかに超える豪雨の後に被災地を襲っているのは、連日35度を超える酷暑。未だ給水が止まっている地域があったり、冷房設備のない避難所で過ごしている方々、猛暑の中ボランティアに励む人など、被災地にいる多くの人々と同様に心配されているのがペットの熱中症。フレンチブルドッグオーナーはペットの熱中症の怖さをよく知っているため、被災地で過ごすワンコを思うと胸が痛むのではないでしょうか。ただ、ペットのための支援やボランティア体制も少しずつではあるものの整いつつあるので、今回はペット支援の現状をまとめてお伝えします。
岡山や広島ではペットの相談窓口を開設
今回の豪雨で特に被害が大きかったのが広島県と岡山県で、被害の大きさと比例し避難所での生活を強いられている人も多く、ゆえにペットとともに避難している人の割合も高い両県。
そこで早速動き出したのが岡山県の獣医師会や倉敷市、広島市で、倉敷市では市のホームページでペットの一時預かりができる施設を紹介している他、岡山県獣医師会では真備町の避難所を巡回し、ノミやダニの駆除、フィラリア予防やペットの健康相談などに無料で応じているそう。
同じく岡山県の総社市は市役所の一部フロアと総社北公園の陸上競技場会議室をペット同伴避難所として開放しています。
また、広島市ではこの災害で行方不明になったペットの保護情報や相談に応じる相談窓口を開設し、一時預かり先などの相談にも対応してくれるようです。
今回のように各自治体が率先して動物救護本部を設置するのには、「ペットは家族」という意識が根付いてきたからと言えるでしょう。
なお、それぞれの問い合わせ先は以下になります。
岡山県
平成30年7月豪雨による岡山県動物救護本部
保健福祉部 生活衛生課 086-226-7338
広島県
災害時における動物救護本部
食品生活衛生課 082-513-3103
愛媛県
被災ペット相談窓口
保健福祉部 薬務衛生課 089-912-2396
(土日祝日は愛媛県動物愛護センター 089-977-9200へ)
SNSを利用して最新情報をチェック!
自治体が率先して行なっている被災ペット支援の他にも、ペット関連の施設や企業、ショップが独自にペット支援を行っています。
そういった情報はSNSで随時発信されており、こまめにSNSを確認すれば被災ペットに関する新しい情報を得ることができます。
もちろん、個人でも1頭でも多くの動物を救うために尽力されている方の投稿も多数あり、「#西日本豪雨」や「#支援物資」などのハッシュタグを探せば最新の動きが分かります。
なお、広島や岡山の被害が大きく報道されているエリアではペット物資もかなり届きつつあるものの、それ以外はまだ物資が足りていない地域もあるよう。
ただ、やはりこの暑さや生活環境の変化によるストレスなどから辛い思いをしているペットも多く、豪雨被害を逃れたものの避難先で倒れてしまうペットがいることも悲しいかな事実。
今もし避難物資を届けたいと思うのであれば、SNSをチェックして必要とされる場所を把握してから送るのがベターでしょう。
いずれにせよ、人間よりも後回しになってしまうのがペットの命。現在被災地で環境の変化や唸るような猛暑に耐えているワンコの中には、私たちの愛ブヒと同じフレンチブルドッグもいるかもしれません。
そんな彼らを思う気持ちを、今こそ行動に変えるべきではないでしょうか。たとえ距離的には遠くても、支援の手はいつだって差し伸べることができるのです。
被災地のフレンチブルドッグは目の病気にも注意
氾濫した川から流れ出た大量の泥水が乾き、町中が泥だらけになっている被災地。
連日の猛暑で乾いた泥が細かな粉塵となり、埃となって舞い上がっています。
ブヒを相棒に持つ人は既にご存知かと思いますが、フレブルやパグに代表される鼻ぺちゃ族は匂いをかぐ際などに角膜を傷つけやすく、目のトラブルが顕著なことでも知られる犬種。
人間でも結膜炎など目の病気が心配される被災地では、同じくワンコの目にまつわる病気や傷などにも注意が必要です。
なお、ワンコの目が充血している場合に考えられる病気は、異物混入による結膜炎や角膜炎など。
充血が見られた場合は犬用の目薬を点眼して異物を洗い流すのが最適ですが、手元にない場合は少量の水道水でも代用可能です。
その際は数滴を眼球にそっと垂らし、清潔なコットンやガーゼで優しく拭ってあげてください。
もし目を気にするそぶりや充血があるのにも関わらず異物が見当たらない場合は、愛犬が目を触らないようにエリザベスカラーなどで防御を。
目の病気は進行が早いため、環境が許せばなるべく早く獣医師に診てもらいましょう。目の病気とともに、フレブルは甘えん坊が多い犬種。
そのためオーナーの動向を常に気にし、環境の変化でストレスを感じやすいナイーブな一面もあります。
通常の生活が叶わない被災地において普段通りに接するのは難しくても、日に1度は愛ブヒと過ごす時間を作り、大丈夫だよと安心させてあげる精神的なケアも大切です。
おわりに
人間はもとより、ペットからもかけがえのない日常を奪い去った今回の豪雨。被災地の状況を見る限り、復興にはまだまだ時間がかかりそうです。でも、日本各地でペットのために立ち上がる人が多数いるのも事実。何かしたい、何ができるだろう、そう思って行動に移す人の多い事に心強さを感じます。被災地では、今後も継続的な支援が必要となるでしょう。そのために今一度、自分が無理なく出来る支援について考えてみてはいかがでしょうか。
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