フレブルが犬であったことに気づかされるアレコレ
どでーん!とソファーに陣取って高いびきをかいていたかと思えば、おやつが入っている棚に両手を掛けて背伸びして眺めていたり、座り姿だっていわゆるワンコの「お座り」姿勢とは一線を画したダラけぶりだったりと、もはや犬というカテゴリーを超えて人間臭さに満ちているフレンチブルドッグ。フレブルオーナーならば、「きっと背中にファスナーが隠してあって、中には小さめのオッサンが入っているはず」と確信した瞬間も一度や二度ではないでしょう。
そうなんです、フレンチブルドッグはおよそ犬らしくないと感じる犬種(勝手に)NO’1ですが、いやいや、ボクらはやっぱり犬なんですよ!という一面を見せることも。今回はそんなフレブルたちの「フレブルだって犬なんだもの」というシーンを切り取っていきましょう。
のどかな公園で、一気に野生に火がつく時。
よくお散歩に出かける公園。そこにはベンチでお弁当を食べる人や遊具に夢中のチビッコたち、ランニングやウォーキングを楽しむ人々など、のどかで平和な光景が広がっています。
そんな中をゆったりと歩きながら足元のブヒに目をやると、おや、めっちゃ何かを狙う仕草をしているんですけど?
その目線を辿れば、ああ、前方には餌をついばむ様子のハトやスズメが…。
鳥は空を飛べるけどアナタは飛べないから捕まえられないよ〜と一応はアドバイスを送ってみるものの、目の前をトコトコ歩く鳥の姿に一気に野生が目覚めるフレブル。
抜き足差し足で近づきジャーンプ!…するもあっさり飛び立たれてしまい、ポツリと残される後ろ姿は哀愁いっぱい。
そう、やはりワンコであるフレンチブルドッグは、犬が持つ「目の前で動くものを追いかけたくなる」衝動に逆らえません。
この習性は鳥だけでなく猫やボールに対しても発揮されるので、ボール遊びが好きなコは元々の狩猟本能が強い可能性も。
なお、鳥や小動物に関しては、何度も追いかけたけれど毎回逃げられる、ということを繰り返したことで追わなくなるコも多いようです。
こういった追いかける遊びが好きなブヒには、ボール投げやフリスビーなどで狩猟本能を満たす遊びをしてあげると良いでしょう。
ただし、フリスビーは腰を傷める危険性があるのでやりすぎは禁物。
冷蔵庫の音に素早く反応!
家にいる間はたいていお気に入りの場所で伸びたり縮んだり、主にゴロゴロしながら過ごしているブヒたち。
ほどよく陽射しが差し込む窓辺や柔らかなソファーの上を陣取って、こちらが忙しく家事をしていようが「のんびり姿勢」は頑なに崩しません。
またゴロゴロしちゃって〜と思いつつ、まあフレブルなのだものなあと何故かその姿を見てほっこりしてしまうのがオーナーさんの日常ではないでしょうか。
さて、惰眠を貪るブヒを背に料理でもしようかと冷蔵庫を開けた瞬間、タタタタ!という足音とともに、振り返ればヤツがいる…!!速い。
もしかしたら瞬間移動した?と疑うほどのスピードで背後に佇み、冷蔵庫から出てくるかもしれないウマウマのためにお座りまでしている始末。
こんな時も、やっぱりフレブルも犬だったという事実に直面するのです。
こういう「何かを察した際のスピード」と「美味しいものが入っている場所の扉が開く音」に敏感なトコロは、食欲旺盛なワンコそのもの。
いや、もちろん彼らは間違いなくワンコなんですけれどね。
ちなみに、ワンコの中には器用に冷蔵庫を開けて中の食材を漁るというテクニックを持つツワモノもいるようです。
もしアナタの相棒が冷蔵庫を開けるテクニックを身につけた場合は、冷蔵庫ドアストッパーや冷蔵庫ロックといった便利グッズの使用をオススメします。
そのダンボール、くだしゃい。
遊び飽きたオモチャには見向きもせず、新しいオモチャはものの数分で破壊するかすぐに飽きるかのどっちか。なんていうコも少なくないフレンチブルドッグ。
「ボクはもう大人なんだぜ、オモチャでなんか遊ばねえのさ」とクールぶっていても、ダンボールだけは別!というブヒ、実は多い様子。
ピンポーン♩と宅配業者さんが抱えてきたダンボールを見るや否や、「ちょうだいちょうだい!その箱ちょうだい!」とばかりに足元をウロウロ。
中身にはさほど興味はないようで、とにかく彼らが欲しいのはダンボールの箱。中身をまだ取り出さないうちから箱にアタックを開始し、ベリベリー!ビリビリー!と豪快な音を立てながらどんどん箱が無残に破られて…。
その様子を目の当たりにした私たちは、「誰が掃除をすると思っているのか」と白眼になってしまいますが、これ、実はワンコにとってはストレス解消や好奇心を満たすため、何かを噛みたいという本能的欲求を満たすためなどの理由があっての行動であるケースが多いのです。
もちろん、単に一度かじって破ってみたら楽しかったからという場合もありますが、ブヒのお散歩時間が短かったり噛めるようなオモチャを与えていない場合などは、ストレスから噛んでいるのではないかという可能性も考えてあげてください。
ちなみに、ダンボール箱を置いておくとすっぽり収まって快適そうに寝ているフレブルもSNSなどで見かけますよね。
箱に好んで入るペットは猫のイメージが強いものの、もともと穴ぐらなどを寝床にしていたワンコは暗くて狭い場所が落ち着くという本能を持っています。
安心したり噛みたい本能を満たしたりと、改めて考えて見るとダンボールはワンコの本能を刺激する要素が詰まったドリームボックスなのかもしれませんね(笑)。
おわりに
小動物にダンボール、冷蔵庫の音など、日常のあちこちに潜む「フレンチブルドッグが犬であったことに気づかせる」アレコレ。私たちは人間臭さ漂うブヒが大好きだけれど、やっぱり犬らしい行動を目にするとどこか安心するのも事実ではないでしょうか。
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