愛ブヒとの相性次第?本当にいい獣医さんの見つけ方
狂犬病予防の注射やワクチンの接種のときに訪れるご近所の動物病院や、特殊な病気にかかったときに駆け込む専門医など、世の中にはさまざまな動物病院があります。
あまり病気をしない元気な子の場合は、ご近所のかかりつけ病院があれば問題なかったりしますが、不調を訴えたときの病院の対応次第で、不信感を覚えてしまうこともあるのではないでしょうか。
大切な愛ブヒを守ってあげられるのは、まぎれもなく飼い主だけ。私たちがきちんと獣医を見極めて、選んであげる必要があるのです。これって責任重大ですよね。
でも実際に「どんな動物病院がいいの?」という答えに正解はなく、飼い主さんはみんな悩んでいるはす。
私は7歳になる愛ブヒを飼っていますが、今までの7年間で感じたり、またフレブル友だちに教えてもらったことから、どう獣医さんを選んでいるかをご紹介します。
あくまで独断なので、人によっては「私とは考え方が違う」と思われるかもしれません。そうしたことも含めて、みなさんと一緒に考えていくことが、きっと本当にいい獣医さんを見つける方法へとつながっていくのではないか、と思っています。
飼い主の話をきちんと聞いてくれるか

Patryk Kosmider/shutterstock
狂犬病予防の注射やワクチンの接種のときは、かかりつけの動物病院へ行くことが多いと思います。「せっかくなので血液検査もしましょうか?」といわれて健康診断をしたり、最近の体調などの問診が行われます。
そのとき、気になる症状などを相談したいのに、忙しくてあまり話を聞いてくれなかったり、獣医さんのペースでどんどん話をされたりすると、不信感でいっぱいになってしまいますよね。
飼い主は、犬の専門家である獣医に相談したいのに、あまり話せる雰囲気ではないなんていう場合は、命にかかわる病気になってしまったときに、大切な我が子を預けることはできません。
ワクチン接種や年に1回の血液検査など、急を要さないときに、動物病院の雰囲気や獣医さんの対応をチェックしておくのも有効だと思います。
きちんと「我が子」を見てくれているかもチェック

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これは私の経験なのですが、かかりつけ医には狂犬病予防の注射で伺ったのですが、数カ月前に専門病院で頚椎ヘルニアの手術を受けていて、それを伝えたところ、「そうですね。手術しましたよね」と、“自分の病院で手術をした”と誤認したのです。それを理由にかかりつけ医を変えました。
かかりつけ医の大切な役割は、その子の今までの病歴や体調などを熟知して、記録していることだと思います。別の犬と間違えたのかはわかりませんが、「うちの子をちゃんと見ているの?」という不信感が芽生えてしまったのです。
「ほかの子と間違える」のは、病院としては論外だと思いますが、病院に通うときは、犬自身にきちんと語りかけているか、犬の気持ちを理解しようとしているかも、観察するようにしています。
価値観を飼い主に押し付けない

Mary Swift/shutterstock
またこちらは別の動物病院での話です。我が家のブヒはフレンチブルドッグに多い軟口蓋過長症だったので、健診の際に手術を奨められました。もともと散歩ですぐガーガーとなってしまったり、イビキもひどかったので、手術の必要性は感じていました。
ただ、紹介してくれた専門医が自宅からとても遠く、電車で通院するには厳しい状況だったのです。
その後も病院に通うたびに、同じ軟口蓋過長症の専門医を薦められたため、次第に足が遠のいて別の病院に通うようになりました。
後日、軟口蓋過長症の手術は、自宅からも電車で通える、短頭種に強い専門医で受けることができました。
動物病院の先生はよかれと思っていってくれているのはわかっても、こちらにも選択肢を与えてほしいと感じました。「この方法じゃないとダメ」と、価値観を飼い主に押し付ける病院は、飼い主にも精神的な負担になりますし、あまりいいとは思えません。
専門医のよしあしは自分で判断することが大切

urbazon /shutterstock
我が家のフレンチブルドッグは、3歳で軟口蓋過長症を、7歳で頚椎ヘルニアの手術を受けました。この経験で大切だと思ったのは、専門医を知り合いに紹介してもらっても、最後は自分でその選択に責任を持つということです。
頚椎ヘルニアは突然の出来事で、事前に病気や病院などの情報を収集しておくことができませんでした。そのため、以前ヘルニアの手術を受けた友だちに事情を説明して、病院を教えてもらい、駆け込んだのです。
当日MRIの検査、翌日手術という急転直下の流れだったので、セカンドオピニオンを受診させる余裕はありませんでしたが、麻酔を伴う手術なので、獣医には納得できるまでしつこく手術方法などを聞き、手術を決断しました。
緊急事態のときにはしかたないにしても、 友だちやSNSなどで情報をもらったら、それをすべて鵜呑みにしないで、一度自分のフィルターに通してから判断したほうが、結果的に後悔しなくてすむと思います。その病院がいくら名医でも、自分の子にもあう方法だとは限らないからです。
術式や治療法が病院によって異なる病気の場合は、決めるまでに時間的な余裕があるなら、どの方法・病院を選ぶかきちんと見極めて、飼い主はその選択に責任を取る必要があると思います。
ホームドクターと専門医を使い分けよう

Margarita Mindebaeva/shutterstock
フレブル友だちに聞くと、かかりつけ医と専門医を使い分けている人が多いようです。
かかりつけ医はホームドクターとして、日々の体調管理だったり、ちょっとしたことでも相談できるお医者さんを選んでおく。そして、なにか特別な病気になったときには、専門医を訪れて、治療方針や「うちの子にあった方法をちゃんと考えてくれているか」を、問診の中で判断し、納得して治療を受けているようです。
そして、“専門医も絶対じゃない”という危機感を忘れずに、場合によっては病院を変えるという選択をしている人もいます。その根底にあるのは、「我が子を守れるのは自分だけ」という責任感にほかならないのです。
動物病院は当然専門家ですから、治療方針に疑問を投げかけるということ自体、いけないことのように感じてしまうこともあるでしょう。でも、獣医のいうことをすべて信じて、全部ゆだねてしまうのは危険なように思います。
かかりつけ医も、専門医も、病院選びの際にSNSの評判や口コミも大切な情報源です。ただし、総合的にはいい病院だとしても、我が子には合わないということもあります。
かかりつけ医の場合は、前述したとおり、普段から健康診断などの際にいろいろな病院に通うことで、我が子と飼い主にあった獣医に出会える可能性も高くなるでしょう。まだ、信頼できる獣医さんに巡り合えていない方は、こうした方法で探してみるのも一案だと思います。
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