冬の気温に異変アリ!?寒暖差からフレブルをガード
異常とも言える猛暑が印象的だった平成最後の夏も過ぎ去り、季節はすっかり冬。もうすぐクリスマスに年末と、例年ならぐっと冷え込みが強くなるこの時期だけれど、あれれ〜?なんだか今年は少し様子がおかしいようで…。そう、12月というのに夏日を記録したり、そうかと思えば次の週には10度以上気温が下がったりするなど、気温の変化があまりにも激しすぎる今月。このあまりにも激しい寒暖差に風邪をひいたり体調を崩しがちなオーナーさんも多いと思いますが、実はこの「寒暖差」、フレンチブルドッグにとっても大敵なのです。とりわけパピーやシニア犬、肥満傾向の強いブヒや持病があるコは寒暖差によって不調が起こりやすくなるので、私たちオーナーがしっかりと気温に応じた体調管理をする必要があるのです。
室内犬のフレブルは寒さが苦手?!
雪が降ると喜んで庭を駆け回る動物は?と聞かれたら、きっと多くの人が「犬!」と即答するはず。
ただし、暖かい場所やモコモコの毛布が大好きなフレンチブルドッグを見ていると、「いや、そもそも寒いの苦手なのでは?」と疑ってしまうオーナーさんも多いでしょう。
本来犬は寒さに強い動物だとされているのですが、近年は完全に室内で生活をしているコが大半。
もちろん我らがフレンチブルドッグも完全室内飼いの犬種であるゆえ、決して寒さに強いとは言えないのが実情です。
そもそもフレブルは被毛がダブルコートになっているためそこまで寒がりではないはずですが、パピーの頃からお家の中の暖かさに慣れてしまっているために、私たち同様に「寒いものは寒い」はず。
また、犬は約7度の気温差で体調を崩しやすいと言われているので、日中と朝晩での気温差が大きいこの時期や、週ごとにめまぐるしく気温が上下するこの冬は普段より注意が必要です。
では、具体的にどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
「ヒートショック」はフレブルにも起こる。
「ヒートショック」という言葉はきっと大半の人が知っていますよね。
人間の場合なら、例えば暖かい部屋から寒いお風呂場に入った瞬間などに起こりやすく、急激な温度変化によって血圧が変化し、心筋梗塞や脳卒中などになる可能性が高まる症状を指します。
このヒートショックですが、実はワンコも例外ではありません。暖かい部屋から急に寒い外に出た場合やその逆も然りで、人間と同じく10度前後の気温差で起こりやすくなるのです。
ワンコのヒートショック症状にはふらつきや呼吸困難、心拍数の異常、突然の嘔吐や下痢などが挙げられ、ショック状態を起こしている場合は貧血状態に陥るケースが大半。
もし上記のような症状が現れ舌や歯茎などが普段より白っぽくなっている場合は、すぐに動物病院に相談しましょう。
ただ、ヒートショックは予防ができる症状なので、何より優先すべきは予防!
散歩に行く際に暖かな洋服を着せるほか、いきなり暖房の効いた部屋から外に出さず、玄関などの暖房が効いてない場所で少し体を温度に慣らしてから散歩に行くなどし、身体に感じる気温差を緩和してあげてくださいね。
よく家の中でもお洋服で過ごし、お散歩もそのお洋服のまま出かけるコがいますが、その場合はアウター的な洋服をもう1枚重ねる、スヌードをプラスするなどの工夫が必須です。
お部屋の温度設定はブヒに適してる?
この時期SNSなどで多く見られる光景のひとつに、「こたつの主と化したフレンチブルドッグ」がいますよね(笑)。
まるで我が城のごとくコタツを背負ったブヒはたまらなく可愛くてユーモラスですが、そもそもフレブルにとって冬場の快適な室温とは何度くらいなのでしょう。
はい、答えは約23度。
寒がりのオーナーさんには少し肌寒いかしら?と思う室温かもしれませんが、全身を被毛に覆われているブヒにとってはこのくらいの温度が快適。ただ、シニアやパピーの場合はもう少し暖かな室温が適しているので、その場合は24〜25度を目安にするかお部屋の中でもTシャツなどのお洋服を1枚着せてあげるのがおすすめです。
そういえば夏場の冷房とは異なり、極寒地域でない場合は外出時に暖房をオフにしてブヒをお留守番させる人が多いですが、その場合は彼らのハウスに暖かな毛布を敷いてあげたりたケージを布で囲って隙間風が入らないようにし、寒さをしのげる空間を作ってあげましょう。
電気を使わずペットの体温で暖かさが持続するマットなども販売されているので、そういうアイデアグッズを活用するのもスマート。ちなみに、暖房をつけているお部屋は空気が乾燥しがち。そのため冬場は加湿器などを取り入れ、乾燥からもフレブルを守ってあげてくださいね。
おわりに
さて、年内の天気予報を見ているとまだまだ気温の上下が続く模様…。自分でコートを着たり脱いだりして温度調節できる私たちでも気温差は身体に堪えるのに、自由にお着替えできないフレブルにとってはきっと尚更辛いことでしょう。私たちのちょっとした知識や注意、そして工夫で愛するブヒの健康を守ることができるので、早速今日から寒暖差ケアを始めましょう。
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