【取材】個性は、愛ある暮らしのために。フレンチブルドッグ・ウィルと、その家族。
「フレンチブルドッグのオーナーさんは個性的」。そんな噂をよく耳にする。ここでいう個性的とは、ファッションだったり人となりのように思う。今まで何千人ものフレブルオーナーさんにお会いしてきたけれど、たしかに流行りにとらわれない我流のファッションを楽しんでいる人は多いかもしれない。
今回取材をしたのは、ひときわ個性を放つフレブルオーナーの密本さんご夫婦。密本家の完全プロファイルと、愛ブヒ・ウィルとの出会いについてー。
愛ブヒ「ウィル」のこと。
密本さんご夫婦の愛ブヒは、3歳の男の子ウィル。生後8ヶ月のころに家族に仲間入りしたそうだが、パピーにしてはちょっぴり遅め。そのことについて、旦那さんはこのように話してくれた。
「ウィルを迎える前、メルというフレンチブルドッグの男の子と暮らしていたんです。ウィルと同じクリームで、性格もよく似たおっとりした子でした。フレンチブルドッグを迎えたいと言ったのはぼくの方で、いわゆるブサカワなところやフォルム、人懐っこさに昔から魅了されていました。もともと妻は犬が苦手で最初は反対していたんですが、ペットショップなどで触れ合ううちにフレンチブルドッグの魅力に気づいてくれたようです」
旦那さんはつづける。
「メルは2011年にあるブリーダーさんから迎えたんですが、3歳の誕生日を迎える直前に突然死してしまったんです…。なんの予兆もなく、あまりに突然のできごとでした。2歳というあまりにも若い年齢で亡くなってしまったので、さすがにショックは大きくて。ぼく自身は、もう迎えなくていいかなと思っていました。愛犬を失ったときに新しく家族を迎える方とそうでない方にわかれると思いますが、奥さんは『新しく家族を迎えよう』と意思を示していました」
そのことについて、奥さんはこのように語る。
「辛かったのはもちろんですけど、メルくんと過ごした時間はとても楽しくて幸せでした…。だからこそ、もう一度フレンチブルッドがいる生活をしたいと思ったんです。そして夫婦で話し合いを重ね、新たに家族を迎えることになりました。その中で決めたのは『メルくんと同じお父さんの子にしよう』ということ。これは、ふたりの共通の思いでした。でも、メルくんは新潟で産まれて千葉へ来ていたので、同じお父さんを探すのが難しくて。でもたまたまSNSでブリーダーさんをお見かけして、すぐに連絡をしました。ブリーダーさんにそのことをお伝えしたところ、今はなかなか産むのが難しいと言われてしまって。でもある日、そのブリーダーさんから連絡があったんです。同じお父さんで8ヶ月の子がいますって。それがウィルくんです」
奥さんはつづける。
「じつはもともとウィルくんはショードッグに出るためブリーダーさんのところに残る予定だったんですけど、あまりショー向きではなかったみたいで(笑)。それで真っ先に連絡をいただいて、迎えることにしました。ウィルくんは当時生後8ヶ月だったのでカラダは大きかったですけど、他のワンコとたくさん触れ合っていたのですでに社会性があって、トイレなどのしつけもバッチリでした。おかげさまで穏やかな子に育ってくれたので、こういうカフェやレストランにも連れて行けるのは嬉しいことですよね。主人と休みが合うときは一緒にお出かけをして、私ひとりがお休みのときも必ずウィルくんのどこかでにお出かけしています。おかげでお友達もたくさんできたので、ウィルくんにはとっても感謝しています」
たくさんの縁が重なって密本家の家族になったウィル。父親と兄の面影を残し、おっとりとマイペースに、そして全力で生きている。
密本家の完全プロファイル
ひと際個性を放つ密本さんご夫婦は、たとえば普段はどんな暮らしをしているのだろうか。
同じフレブルオーナーとして“あんなことやこんなこと”が知りたくて、プライベートについて教えてもらった。
<旦那さんのコト>
名前…密本雄太
年齢…40歳
仕事…ファッション関連。メインはイタリアブランドの輸入販売。買い付けや仕入れ、お店のディスプレイをするなど多岐にわたる。たまに海外へ出張することも。
<奥さんのコト>
名前…密本桂
年齢…44歳
仕事…歯科助手。受付と助手を担当。
<愛ブヒのコト>
名前…ウィル(男の子)
年齢…3歳
愛用のカラー・リード:Felisi dog(フェリージ ドッグ)。旦那さんがイタリアで購入したもの。現在日本では販売されていない。
<夫婦の出会い>
出会いは今から11年前、友人との食事会で居あわせたのがきっかけ。お互い兵庫県神戸市出身、さらに当時使っていた家具や雑貨が共通していたことから意気投合。1年間の交際を経て結婚。今年で結婚丸10年。
<好きなブランド>
お互いブランドにはこだわらず、良いと思ったものを着るようにしている。最近は古着が多いとか。奥さんの洋服は必ずふたりで買いに行き、旦那さんの意見を存分に取り入れる。奥さんいわく「私は全然わからないし、ひとりで決められない(笑)」。ふたりのファッションがどことなく似ているのは、そのためかも。
<趣味>
旦那さん:意外とカラオケが好き。たまに野球をしたりランニングをすることも。
奥さん:ヴィンテージボタンやビーズを使ってアクセサリーをつくること。その他にもウィルくんのスヌードやカフェマットを手作りすることも。
<休日の過ごし方>
家族がそろう休日は日曜日・祝日のみ。愛ブヒのウィルを連れてお出かけするのが日課。お昼ごはんはワンコ連れOKのカフェで食べて、夜は自宅でまったりと過ごす。
旦那さんはお酒が飲めないので、車で出かけることも多いとか。ちなみに音楽はほとんど聴かず、車でもずっとラジオをつけている。
photo:Hiroaki Otake
location:PLAIN PEOPLE CAFE × Jaho Coffee
※この記事は「BUHI」との連動企画です。もっと他の写真をご覧になりたい方は「BUHI vol.50」をご覧ください。
おすすめ記事
-
皮膚にお悩みのフレブルが体験した奇跡を、どうしてもお伝えしたくて。
フレンチブルドッグにどうしてもつきまとう、健康上のアクシデント。
それはなんといっても「皮膚疾患」です。痒そうにしている愛ブヒを見るのはなかなかつらいものですよね。
皮膚疾患が強く出れば、もちろん動物病院での治療が必要になってくるわけですが、それ以降についてはどうやって良好な状態をキープすればいいのか。ぶり返してしまったら、また負のループに陥ってしまう。
今回はわたしたちがつくったコラーゲンサプリメント『Ta-Ta(タータ)』にまつわる、あるフレブルのお話をお伝えしましょう。
愛ブヒの皮膚にお悩みの方は、必読です。※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません
エッセイ -
【会員数No.1の圧倒的王者】18歳の愛犬が食欲を取りもどした「ココグルメ」の力 。「333円」キャンペーン実施中!
手作り食の子は、従来のドッグフードを主食とする子よりも「平均寿命が3年長かった」という有名なデータがあります。
今回ご紹介するのはプロが作った手作り食が届く「ココグルメ」。近年人気のフレッシュフードといわれるジャンルの中で、会員数No.1[*]の圧倒的王者です。
なぜここまで信頼を得ているのか、なぜフレンチブルドッグにふさわしいのか。ペット栄養管理士の荒木幸子先生にお話しをうかがったところ、説得力の塊でした! そしてフレブルたちが、今こそ試すべき理由とは…!?
(sponsored by株式会社バイオフィリア)
PR -
【チンスリTシャツ爆誕!】フレブルラバーは絶対買うべきです!PEGION×French Bulldog Lifeコラボ第2弾
「PEGION×French Bulldog Life」のコラボプロダクト第1弾は、ウンチ中のフレブルが可愛いPOOPINGシリーズ。
今夏、ついに待望の第2弾が登場! 今回はフレブル特有の行動である「チンスリ」デザイン。ありそうでなかった憧れのチンスリデザインが、オーナー向けのTシャツと愛ブヒ用のタンクトップになりました!
ストア情報 -
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【なぜ日本製が良いのか】わたしたちが、Vague(ヴァーグ)をオススメしたい理由
一段と寒い日がつづき、フレブルたちにもお洋服が欠かせなくなりましたね。この時期は洋服の着用時間が長くなりがちなので、いつも以上に素材にこだわりたいところ。リーズナブルなお洋服は縫い目が荒く、脇やお腹がスレて肌荒れの原因になることも。
冬こそ、世界が認める「日本製(Made in Japan)」を選びましょう。そしてお肌に優しい日本製の犬服といえば、やっぱり…?
(sponsored by 株式会社Vague)
PR -
【TESの新デザイン&アイテムが登場!】愛ブヒの名前を入れられる、TESのカスタムオーダー
フレブルオーナーの間では、すっかりメジャーになったアパレルブランド「TES(The Endless Summer)」。とくに、愛ブヒの名前を入れられるカスタムオーダーは、“我が子愛”あふれるオーナーに大人気。
そんなTESファンのみなさまに朗報です! この度、新デザインのカスタムオーダーが誕生!
フレブルらしさがよりアップしたデザインと、今までになかったnewアイテム…これは、買うしかありません!
ストア情報 -
【大切なこと】近年若くして旅立つフレブルが増えている現実と向き合う〜交配や体格について〜
実は昨今、わずか3歳や4歳という若さで突然虹の橋を渡ってしまうフレンチブルドッグが増えています。よちよちのパピー期を過ぎてオーナーさんとのコミュニケーションも覚え、さあこれから! という時に突如として失われた命。どうして、なんで? と涙に暮れるけれど、そのことについてFrench Bulldog Lifeなりに調査し、考えられる理由をまとめてみました。是非ともフレブルラバーである皆様にお伝えすべきだと思ったのです。
読みもの -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【編集Yの太鼓判はコレ!】留守番中も爆睡!究極の癒しベッドー編集部厳選!本当に使えるドッグギア #44
全員フレブルオーナーである『FRENCH BULLDOG LIFE』の編集部員たちが、自分たちで愛用している「本当に買ってよかった!」ものだけを紹介するこの連載。
今回は編集Yが、すべてのフレブルが大好きだと確信する極上のドッグベッドをご紹介! 留守番中もぐっすり、埋もれる姿は激カワ、さらに高確率で「へそ天」が見られます!
特集 -
【イベントレポート】フレブルLIVE in FB愛!およそ1,000頭のフレブルが大集結(泣けたぜ、リアルに。)
本日3月20日(日)に開催された「French Bulldog LIVE」in FB愛。無事大成功で幕を閉じました!
イベント主催者のFB愛スタッフのみなさま、そしてご来場いただいたフレブルファミリーのみなさまには心より感謝いたします!
リアルイベントの参加はおよそ2年半ぶりでしたが、たくさんのフレンチブルドッグとオーナーさんに会えたことが一番の喜びでした。
さてさて、興奮冷めやらぬうちにイベントレポートを大公開です!
イベントレポート
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。
-
French Bulldog LIVE⚡️2022 -秋- (フレブルLIVE)
イベント「French Bulldog LIVE」にまつわる情報をお届け。