【連載】友人とぶーちゃんと、ワイナリーでほろ酔い〜スペインでフレブルと。#3〜
スペインのバルセロナで“フレブルライフ”を満喫する、イトウマリさん。 職業は、ご夫婦そろってアーティスト! 愛ブヒはハニーパイドの「ぶーちゃん」で、性格はスーパーマイペース。
日本よりも遥かにフレブルが多い国スペインで、イトウマリさんはどのようなフレブルライフをおくっているのでしょうか。
連載3回目は…昔ながらの友人と、ワイナリーへ。もちろん愛ブヒのぶーちゃんもいっしょです!
東京から友人が来てくれました!
Hola!! 6月に入り日差しが強くなりましたが、梅雨のないバルセロナは相変わらず木陰が気持ちの良いお天気が続いています。
皆さまいかがおすごしでしょうか?
さて、5月のある日、東京から大好きな友人が訪ねて来てくれていました。
一緒に来ていた彼女のお友達もお酒好きと聞いて、その日は、ちょっと遠出してワイナリーへ行くことに決めました!
もちろん、ぶーちゃんも一緒です。
我が家の愛車は、真っ赤な65年製のフォルクスワーゲンビートル。
スピードは出ませんが、のんびりドライブには最適です!
スペインでは、犬は助手席に乗ってはいけないためにぶーちゃんと私は後部座席に乗ります。
古い車なので冷房がないため、夏のドライブはぶーちゃんには熱中症が心配ですが、この時期はまだまだ安心。
快適な温度でゆっくりと、カタルーニャのワイン造りで有名なペネデス地方に、向かいます。
ワイナリーに到着!
車をオリーブの木陰に駐車して…さあ着きました! ぶーちゃんも降りましょう!!
「Can rafols del caus(カン・ラフォルス・デルス・カウス)」は、カタルーニャ州はワイン造りで有名なペネデス地方の山間、地中海から20kmほどに位置する歴史あるワイナリー。
歴史を遡ると、ここ一体は15世紀からラフォルス・デルス・カウス家が所有するお屋敷と広大な土地の中でワイン作りが行われて来ました。
長い歴史の中でオーナーは変わっていき、1930年にバルセロナの資産家エステバ家が入手し別荘として使っていましたが、孫である現オーナーのカルロス・エステバ氏が、最高に美味しい有機ワインを作りたいと実際に家族と住み始め、畑の改善、研究を重ね、環境との調和にこだわった今のワイナリーに作り上げました。
大昔、ここ一体は海の底だったそうで、海底が隆起してできた土地の為にミネラルたっぷり石灰質。
土壌は僅か40cm、その下はなんと巨大な岩盤だそうです。このミネラルも葡萄の個性としてしっかりと出てきます。
山間にある葡萄畑ですが、海から吹く風が絶妙な塩味を葡萄に纏わせてくれる為、これもまた美味しいワインの隠し味になっているんですって。なるほどーー。
この風土で出来上がる葡萄、そしてワイン。お味が、この地中海の気候にぴったりなわけですね。
455ヘクタールの広大な土地の中で、葡萄畑は僅か50ヘクタール。
そして、斜度のある土地を上手く利用し、岩盤を削って、とても素晴らしいボデガ(貯蔵室)。
巨大な空間の中に大切に保管される樽の数が、思いの外少ないことにも驚きます。
やっぱり、いいものを作るには情熱とこだわりが必要なのですねえ。
カルロスさんのワインにかける情熱には感動します。
オーナーさんも、ワンコが大好き!
わんこを抱える彼女、実はオーナーカルロスさんの娘さんで私のお友達。
もうかれこれ、10年以上のおつきあいになります。
彼女、大の犬好きで二頭飼っていますが、お父さんもレオというとても静かな大型犬を飼っていたり、他にもスタッフの犬がいたりとここに来るといつもたくさん犬がいるんです。
ワインを作る工場内に犬は入れませんが、それ以外の場所はぶーちゃんも一緒です。
何度も見学に来ているので、私達はこの日は工場内は見学せずに、彼女とワンコ達と一緒に敷地内をお散歩。
自然の中でワイルドに暮らす二頭とは違い都会派のぶーちゃんは、威嚇されてしまうこともしばしば。
ここに来るといつも遠慮気味でいまひとつ仲間には入れず、だいぶ後ろの方をトコトコ歩きます。
季節によって咲く花も変わり毎回楽しいお散歩タイムです。
いよいよテイスティング!
お散歩を終えて友人と合流し、さあ、お楽しみのテイスティングタイム!!
こんなに素敵にしっかりとテーブルセッティングしてくださっています。
説明を受けながらのテイスティングは食いしん坊万歳な私にとっては毎回とても楽しみです。
美味しいチーズやチョリソー、パンにトマトを塗ったパンコントマテを摘みながら、カバ、白ワイン、ロゼ、赤ワインの順番で飲んでいきます。どれも最高に美味しいです。
静かに犬たちがやってきては、こんな感じに寄り添っています。
ちゃんと躾けられているので食べ物を欲しがったりすることもなく静かに私たちを見守っている感じです。
このワインは新作だそうで、結構しっかりとしたタイプのワイン。今年の父の日はこれにしよう!
すっかり酔っ払って幸せ!
お酒の飲めない夫はワインの代わりに美味しいブドウジュースをいただき、ぶーちゃんと待っていくれています。
飲めない運転手さんで助かります。ありがとう。
テイスティングですっかりご機嫌に出来上がった私達は、ワインを買いに敷地内にある販売コーナーへ移動しそれぞれのお気に入りを買いました。
こちらで作られているオリーブオイルもとても美味しいですよ。
作り手の情熱、現地で実際に目で見て触れることによって、いつも飲んでいるワインをより大事に味わいたくなりますねえ。
さて、車に乗り込みバルセロナに戻る前に、シッチェスという街へ向かいます!
次回へつづくーー
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