2019年7月11日6,381 View

【改めて確認】熱中症だけじゃない! フレブルに忍び寄る”夏の危険”なアレコレ

令和になって初めての夏がすぐそこまで来ているけれど、今年もやはり過酷な暑さになりそうな予感を早くも感じる梅雨の今。暑がりのブヒのために、すでにエアコンをフル稼働しているというオウチも多いことでしょう。さてさて、フレブルオーナーにとっての夏は、愛するブヒが熱中症に陥るリスクが高まるあまり嬉しくない季節。オーナーの多くは徹底した熱中症対策で、毎年危険な暑さからブヒを守っているけれど、実は夏の危険は暑さだけではないのです。そんなことを言うとますます“夏嫌い”が加速しちゃいそうだけれど、夏本番を迎える前に、改めてサマーシーズンに起こりやすいトラブルを見直しておきましょう。

肉球のヤケドだけじゃない、背中だって要注意!

ジリジリと照りつける日差し。容赦なく肌を灼いていく夏の太陽は女性の大敵ですが、それはフレブルたちワンコにとっても同じ。熱されたアスファルトから肉球を守るため靴を愛用しているブヒは増えているけれど、足元以外に注意すべきは太陽を広い面積で浴びる背中。

フレブル,健康

Irina Kozorog/shutterstock

 

とりわけ被毛が黒いコ、フレブルならばブリンドルや背中に黒が多く出ているパイドのコたちは、クリーム系のブヒと比べてより暑さを感じています。ワンコはその被毛によって太陽光から地肌を守っているものの、時には被毛の隙間から地肌に届いた放射熱によって日光皮膚炎を起こしてしまうこともあり、皮膚がデリケートなフレブルにとって強い日差しは大敵。

 

最近は着るだけで体感温度を下げたり水に濡らして着せられるドッグウエアが充実しているので、そういったアイテムを活用して背中もカバーしてあげて。なお、フレンチブルドッグの中にはやや被毛が長めのコもおり、そんなコたちは被毛を短く刈り込む「サマーカット」を取り入れているケースも少なくありません。

 

ただ地肌が見えるほど毛を短く刈り込んでしまうと、直接太陽光が皮膚に届くため逆に日光皮膚炎になる可能性が高まります。もしサマーカットをする場合は、太陽光を遮断できる程度の長さをキープすることが必須です。

 

夏のレジャーはここに注意!

暑い都会を抜け出し、週末は避暑を兼ねて愛ブヒとキャンプへ。そんな週末を過ごすブヒオーナーさんは多いと思います。森の中のキャンプ場は涼しくて自然もたくさん。普段は暑さを避けて早朝か深夜しかお散歩に出れないブヒも涼しい森の中で思う存分駆け回れるし、冷たい川に飛び込んでチャプチャプするのも大きな楽しみのひとつですよね。

フレブル,健康

ivSky/shutterstock

 

ただし、夏のレジャーにもフレブルにとっての危険が潜んでいます。例えば川や湖。決して泳ぎが得意な犬種ではないフレブルたちが最も気をつけるべきはズバリ水難事故。溺れたり流されたりしないよう、水遊びをさせる際には必ずライフジャケットを着せたうえで足がつく場所で遊ばせることを徹底し、ロングリードなどを利用するなどして絶対にリードを離さないこと。

 

次に、海や川などでボールを投げて取って来させる遊びをする場合、おもちゃを加える際に誤って水をがぶ飲みしてしまって水毒症などに陥るケースがあります。これが海水の場合だと急性食塩中毒になることもあり、いずれも命に関わるため水場での“取ってこい遊び”は避けるのが賢明。

フレブル,健康

Constantine Belanov/shutterstock

 

また、キャンプ場に限らず、夏はあちこちで花火を楽しむ人が増えますよね。通常の手持ち花火であればさほど大きな音はしないものの、打ち上げ花火などの場合はその音に驚き、パニックに状態になってしまうワンコはたくさんいます。

 

夏のゲリラ豪雨時に多い雷も同様ですが、音に驚いて脱走して迷子になってしまうブヒもいるため、レジャー時はそういった「音」にも気を付けておきましょう。

 

殺虫剤や生き物にもご用心。

夏になると私たちを悩ませるあまり喜ばれないもののひとつが“虫”。蚊やハエなどが室内を飛んでいると非常に不快だし、なんだか不衛生な気がしてつい殺虫剤を手に取ってしまいますよね。

 

もちろん市販されている殺虫剤は安全面を審査した上で販売がなされていますが、やはり虫を殺してしまうほどの成分が含まれているため決して体に無害とは言い切れません。多くの殺虫剤にはプレスロイドやピレスリンという脂溶性の化学物質を含んでおり、これらの成分は口からの方が吸収されやすくなっています。

フレブル,健康

Dzelat/shutterstock

 

そのため、殺虫剤が付着した壁や床をブヒが舐めてしまった場合は中毒に陥ることも。主な症状としては異常にヨダレを出したり呼吸困難になる、筋肉が痙攣するなど。そんな場合には水を多く飲ませ、興奮させずできるだけ早く病院へ連れて行ってあげてください。

 

ちなみに、殺虫剤以外に除草剤なども危険。もし庭で除草剤や殺虫剤を使用する場合、そのエリアに相棒が立ち入れないようにすることをお忘れなく。

 

次に、虫と同様にあまり好かれない生き物が(中には大好きでペットにしているという人もおられますが)爬虫類やカエル。水場や草むらに多く生息するヘビは夏場に活動的になり、中にはマムシやヤマカガシなど強力な毒を持つヘビもいます。

 

また、皮膚から毒の成分を分泌するヒキガエルにも要注意で、その毒に触れると皮膚炎を起こしたり、うっかり毒を飲み込むと最悪の場合死に至るケースも。好奇心旺盛なフレンチブルドッグは動くモノを追いかける習性を持つコも多いので、キャンプに出かけた際などは危険な生物がいないかを確認しておいてくださいね。

フレブル,健康

Lizardi Photography/shutterstock

 

暑さに弱いフレンチブルドッグにとって夏は過酷な季節ですが、熱中症以外にも気をつけるべきポイントがこんなに! 特に最近はアウトドアを楽しむブヒオーナーが増えているので、レジャースポットでどのようなことに注意すべきかを事前に知っておくと安心です。

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

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