2019年9月5日2,113 View

5歳のボク、変わるココロとカラダ。 [特集:ミドルシニアLIFE]

甘えん坊で食いしん坊、眉毛のような模様に目が合うと思わず笑ってしまうパイドのフレンチブルドッグ、その名も「大福」が我が家にやってきたのはもう5年も前のこと。

カーチャンとしてはいつまでもパピーのように思っていたのに、気づけばこの7月に5歳を迎え、人間ならば中年真っ只中のお年頃。ああ、そういえばソファーで寝そべる仕草は休日のおっちゃんみたいだし、頻繁に見せる気が抜けた顔はまさに酔っ払って眠りに落ちる寸前のオヤジみがあるもんね、って…これはパピーの頃からか。

カーチャンはコロコロとしたカラダでボールを追いかけるあの頃が永遠に続くと思っていたけれど、私と同じように、そうだね、君も年を取るんだよね。

フレンチブルドッグ,皮膚病

変わっていくこと、変わらないこと。

 
 
 
 
 
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以前はドッグランへ連れていくと真っ先にたくさんの犬の輪に飛び込んで、ブヒレスや追いかけっこに興じていた大福。

 

ぐんぐんとスピードに乗って駆け回り、相手が大型犬であろうと怯むことなく遊びに誘う。

 

そんな性格なのでハーネスはいつでも捕まえられるようにハンドル付きのタイプを選び、テンションが上がり過ぎているなと思ったらすぐさま確保して強制休憩に入るのが通常運転。

 

でも、4歳をすぎた頃からドッグランへ行っても他のワンコと遊ぶ時間が少なくなり、追いかけっこに参加しても割と早い段階で離脱してマイペースにウロウロし始めることが増えた彼。

 

そんなことが何度か続き、最初は体力が落ちたのか、もしかしてどこか痛みがあったり調子が悪いのかと心配し、ある日いつもお世話になっている動物病院の先生に聞いたのです。

 

その時の先生の答えに、目からウロコがポロリと落ちました。

 

「大福くんはきっと、もうその遊びから卒業したんですね。」

 

え、卒業? そんなことあるの? とその時は思ったものの、考えてみれば、カーチャンだって子供の頃に夢中になったお人形遊びも、鬼ごっこやかくれんぼももうしない。

 

成長していく中でいつしかそういった遊びにだんだんと興味を失い、その楽しさはなんだか色褪せてしまった。

 

そう気づいた瞬間に大福のドッグランでの態度がストンと腑に落ちて、改めて「もうパピーじゃないんだな、大人なんだね」と合点がいったのです。

 

とはいえ今でもお気に入りのオモチャは離さないし、甘えて膝に乗ることも、脚の間を「ボクの指定席ですし」とばかりにグイグイ頭でこじ開けて確保するのも同じ。

 

でも、着々と大人になり老成しつつあることに対し、一抹の寂しさを感じるのはやっぱり親心なのでしょう。

 

出来ること、あえてやること。

 
 
 
 
 
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一緒に暮らす時間が長くなればなるほど、フレブルも自分の“家”や“家族”の色々なことが分かってきます。

 

トーチャンやカーチャンが仕事に行くこと、でも絶対にお家に帰ってきて真っ先に自分を撫でてくれること、掃除機は遊び相手でもなければカーチャンを操る悪の手下でもないらしいこと、時々車に乗ってカーチャンやトーチャンの家族や友人に会いに行くこと。

 

そんな日常の中で、例えばパピーの頃は粗相しまくりだったトイレも覚え、最初は大の苦手だったお留守番もイヤイヤながらも上手にできるようになった大福。

 

5歳ともなればこちらが日常的に使う言葉の多くを覚えているのか、掃除するよと言えばソファーに飛び乗って難を逃れるようになり、仕事に行くと伝えると少し不満げな顔をして自分のケージでお昼寝開始。

 

てんやわんやで毎日大量に洗濯をし、留守番中に何か起きてはいないかと心配し通しだったパピー期のことを思い返せば、ああもう、なんて成長したのかしら。

 

ただ、出来ることが増えた反面、彼なりに分かってはいるんだろうけど絶対にトイレシートでしないのがウンチ。

 

小の方はトイレシートできちんとするのに、大は必ずシートから30cm離れた床の上がお約束。

 

それに、留守番の時間が長いと不満なのか、玄関マットに少しだけオシッコを引っ掛ける嫌がらせを行うこと。

 

これには当初参ったものの、一緒に過ごす時間が長くなるにつれて「あえてやっている」んだと思うようになりました。

 

例えばウンチに関しては、フワフワのシートの上では踏ん張りがきかなくて頼りないのだろうと推測し、玄関マットのおしっこトラップは、言葉をしゃべれない大福からのメッセージだと捉えるように。

 

「ボクを置いてけぼりにして行っちゃうから寂しかったよ。早く帰ってきて欲しかったのに悲しかったよ」と、マットの隅に描かれた地図が彼の言葉を代弁しているように見えたのです。

 

日々大好きな飼い主から多くを語りかけられる彼らは、話していることの大半を理解しているように感じます。

 

それでも言うことを聞かなかったり同じことを繰り返す場合、それは相棒からの伝言。

 

言葉を持たない彼らにとって、手っ取り早く私たちに気持ちを伝えるコミュニケーション的行動なのでしょう。

 

もちろん行動の度合いによっては直さなくてはいけないこともあるだろうけれど、5年も一緒に暮らしているとこちらだって成長します。

 

“すぐに怒らずに相手を理解しようとすること”

 

これが言葉を持たない彼らが私たちに与えてくれた成長のひとつなのかもしれません。

 

5歳になって頑固な一面が出現。

 
 
 
 
 
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フレンチブルドッグはとっても親しみやすくフレンドリーな反面、頑固なところもある犬種。

 

自分がこうだと決めたら頑として動かないその姿は、お散歩時などによく発揮されますよね。

 

我が家の大福もパピーから4歳手前まではあまり頑固さは感じなかったものの、最近は頑固な一面がちょくちょく顔を出すようになってきました。

 

例えばそれは、お散歩時に彼の行きたい方向と反対方向に歩こうとしたらその場でゴロンと寝そべって拒否してみたりするようなこと。

 

ただ、これらの頑固さは5歳になって突如現れたのではなく、5年の月日を共に過ごすうちに飼い主の性格をより深く知るようになったからこそ、こちらが聞いてくれるであろう範囲内のワガママを発揮しているように思えます。

 

「このくらいまでならカーチャンは怒らないはず。あれれ、ちょっと顔が怖くなってきたな。しゃあないから起き上がって歩くとするか」

 

みたいな感じで、年齢とともに空気を読んで自己主張をするようになったのでしょう。

 

なんだかまるで人間の子供みたいだけれど、5歳と言うと彼らフレンチブルドッグは立派に成犬なので、もしかしたら少し駆け引き的なことができるようになったのかも。

 

そういえば、アメリカのミシガン州立大学が実施した研究によると、犬という動物は年齢を重ねるごとに学習することで、飼い主の性格に自身が合わせるようになる、つまり、飼い主に似てくるという結果が出ているそう。

 

また、パピーでもなくシニアでもない5〜6歳ごろは正しくしつけを覚えさせるのにも最適な時期なんだとか。

 

この研究結果を真に受けるとしたら、頑固で顔色を見ながらワガママを通すなんて、ま、まさかカーチャンに似ちゃってきているのかしら…と何とも言えない気持ちになるけれど、きっとそうこうしながら家族の絆が深まるのでしょう。

 

おわりに

 
 
 
 
 
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5歳。犬の世界ではすっかり大人で、彼らなりに様々な経験を積んで自我が確立され、人間界のことに対しても理解が深まるお年頃。

 

ミドルシニアになった彼らは今までの遊びを卒業したり、逆に今までは興味を示さなかったものや行動へと心変わりをする時期でもあるのでしょう。

 

この年齢を境に徐々に体力が落ち始めるなど、まだ少し先のシニア期に向けてカラダの変化はあるだろうけれど、一方でココロはまだまだ成長し続ける。

 

だからカーチャンとしては、日々変化し成長していく君を、ずっと愛を持って見守りたいなと思うのです。

 

文/横田愛子

 

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