5歳からの「ミドルシニアライフ」を楽しむヒント集 [特集:ミドルシニアLIFE]
今までは健康に対して無頓着だった人も、自分がいわゆる中年、つまりミドルシニアと呼ばれる年代に差し掛かってからライフスタイルや食事を見直し始めることも多いのではないでしょうか。暴飲暴食や夜更かしを控えてジムに通い始めたりサプリを飲むようになったりと、突如として健康志向にシフトする人が増えるのがミドルシニア期。こういったライフスタイルの改善は人間にとってはもちろん、我らがフレンチブルドッグにだってとっても有効です。人より早く年をとるフレブルだからこそ、ミドルシニア期に差し掛かったのをきっかけに今までのライフスタイルを振り返り、より健康的、かつ少しでも長く元気でいられるような工夫を取り入れることが大切。そんなミドルシニアライフをよりよくするヒントをまとめてみました。
いつものご飯にサプリをプラス

PortPhon/shutterstock
毎日の食事は健康維持の基本ですが、多くのフレンチブルドッグオーナーさんは食事内容に気を配っている人が多い印象。
手作り食やプレミアムな無添加フードを選んだりと、愛ブヒの嗜好や体質に合わせたフードをチョイスされているようです。
ただ、ミドルシニア期に入ったら、いつもの食事にプラスしたいのがサプリメントの類。
人間でも食事だけでは補いきれない栄養素をサプリで摂取するのは今や一般的ですが、ワンコ界でも様々なサプリが登場しており、その種類の多さには少し驚いてしまいます。
ただ、ここで気をつけたいのがサプリそのものの効果や安全性。
現在はペットブームのせいもあってか価格も効果も多種多様のペット用サプリメントが登場していますが、本当に効果を期待できたり安全性が担保されている製品かどうかは一般消費者では判断しづらく、良かれと思って与えているのになんの効果も得られないことも無きにしも非ず。
そのためサプリを選ぶ場合はかかりつけの獣医師に相談したり、動物病院で扱っているものを選びましょう。
サプリについてお話を伺った「しもむら動物病院(大阪府堺市)」の院長先生いわく、皮膚や被毛、関節などの病気やヘルニアになる率が高いフレンチブルドッグの場合、日本では「パーナ貝」の名で知られる大型のイガイであるモエギイガイのオイルを抽出した「アンチノール」や、人間でも関節の健康を維持するために飲んでいる人が多い「コンドロイチン」がおすすめだそう。
ただし、何かしらの薬を飲んでいるのであれば、その薬と併用して問題がないかなどをあらかじめ獣医さんに確認することをお忘れなく。
また、サプリはあくまでも栄養補助食品なので、サプリをあげているから普段の食事に気を使わなくても大丈夫というものではありません。
いつシニア食に移行するのか問題

Tienuskin/shutterstock
相棒の食事について、完全手作り食のオーナーさん以外は、手作りプラス市販フードや市販フード&トッピング、もしくは市販フードのみというケースがメジャーです。
そして市販されているドッグフードにはいくつもの種類があり、ワンコの年齢によってフードの種類が選べるよう、ざっくり「パピー」「成犬」「シニア」の3ステージに大別されています。
さて、ここで迷うのが「成犬」から「シニア」食に移行するタイミングについて。
一般的に大型犬だと5歳程度、フレブルが属する中型犬、および小型犬だと7歳を目安にシニア向けフードへと移行するのが多いようですが、最近は犬の寿命が犬種を問わず長寿化していることもあり、7歳前後にシニア食、レジェンドブヒにタッチした10歳を超えた頃からは老齢犬用とジャンル分けされたフードに移行する、シニア2段階移行がおすすめ。
なお、成犬用とシニア向けフードの大きな違いは、シニア向けは運動量の低下に伴ってカロリーを抑えつつ、シニア犬がかかりやすい病気に配慮した成分が含まれている点。
さらに老齢犬用になると、少量でもしっかりとカロリーが摂取でき、年齢とともに食欲が低下したワンコにも食いつきが良いように作られているのです。
一方で手作り食の場合は、ミドルシニア期に差し掛かったタイミングで意識したいのが良質なタンパク質の摂取。
筋肉を維持するためにタンパク質は不可欠なので、脂肪分が少ないお肉を多めに取り入れる、その反面犬にとって消化しづらい野菜類はすりおろしたり細かく刻むなど、消化サポートを念頭に置いて。
ちなみに、フードの切り替え時はいきなり新フードに移行するのではなく、今まで食べていたフードに新規のフードを混ぜながら1週間程度かけて少しずつ切り替えるのが得策です。
お散歩にひと工夫で脳と五感に刺激を

Tienuskin/shutterstock
周囲のレジェンドブヒと呼ばれるフレブルを見るにつけて感じるのが、年齢に関わらず、日々新しい体験や経験をしているブヒは総じて若く元気だという点。
お散歩ひとつにしても毎日同じコースを回るのではなく、週末は少し遠出して知らない公園や並木道を歩いたり、キャンプに出かけて川遊びをしてみたりと、人間で言うところの刺激や知的好奇心を満たす行動をしているように感じます。
確かに初めての場所や体験には心踊るし、それによってもたらされる刺激が元気の源となっていることは大いにあるでしょう。
人間でもルーチンワークが続く様子をマンネリなんて言葉で表現しますが、フレブルにとっても生活をエンジョイするうえで楽しい刺激は不可欠。
フレンチブルドッグはよく好奇心旺盛な犬種であると紹介されますが、彼らの好奇心を満たしてあげられるのはやっぱり飼い主であるオーナーなのです。
もちろん様々な事情などでなかなか遠出できないオーナーさんもおられますが、何も特別なお出かけをしなくても愛ブヒを楽しませることは可能。
例えばお散歩コースを変える、一緒に自転車(ブヒは前かご)に乗って公園へ行ってみる、公共交通機関デビューをするなど、日常の延長線上でできるスペシャルなお出かけはアイデア次第で大きく膨らむはず。
最近はペットも長寿高齢化することによって認知症を発症するコが増えていますが、日常的に新しい刺激を与える工夫をすることで、そういった症状の予防にもなるのではないでしょうか。
おわりに

PortPhon/shutterstock
オーナーさんの努力や日々のケアによって確実に、そして着実に寿命が延びているフレンチブルドッグ。
フレブルを愛する私たちとしては、1頭でも多くのブヒがレジェンドブヒと称される10歳越えを叶えて欲しいと願いますが、そんな長寿のヒントは日々のライフスタイルに左右されることも少なくありません。
そしてそのヒントは、誰もがいつでも手軽に始められるもの。
だからこそ、毎日のちょっとした工夫で愛ブヒのライフスタイルに喜びや楽しみをプラスしてみませんか?
多くのブヒオーナーが、一日、一瞬でも長く相棒と時間を共にできますように。
文/横田愛子
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