5歳からの「ミドルシニアライフ」を楽しむヒント集 [特集:ミドルシニアLIFE]
今までは健康に対して無頓着だった人も、自分がいわゆる中年、つまりミドルシニアと呼ばれる年代に差し掛かってからライフスタイルや食事を見直し始めることも多いのではないでしょうか。暴飲暴食や夜更かしを控えてジムに通い始めたりサプリを飲むようになったりと、突如として健康志向にシフトする人が増えるのがミドルシニア期。こういったライフスタイルの改善は人間にとってはもちろん、我らがフレンチブルドッグにだってとっても有効です。人より早く年をとるフレブルだからこそ、ミドルシニア期に差し掛かったのをきっかけに今までのライフスタイルを振り返り、より健康的、かつ少しでも長く元気でいられるような工夫を取り入れることが大切。そんなミドルシニアライフをよりよくするヒントをまとめてみました。
いつものご飯にサプリをプラス
毎日の食事は健康維持の基本ですが、多くのフレンチブルドッグオーナーさんは食事内容に気を配っている人が多い印象。
手作り食やプレミアムな無添加フードを選んだりと、愛ブヒの嗜好や体質に合わせたフードをチョイスされているようです。
ただ、ミドルシニア期に入ったら、いつもの食事にプラスしたいのがサプリメントの類。
人間でも食事だけでは補いきれない栄養素をサプリで摂取するのは今や一般的ですが、ワンコ界でも様々なサプリが登場しており、その種類の多さには少し驚いてしまいます。
ただ、ここで気をつけたいのがサプリそのものの効果や安全性。
現在はペットブームのせいもあってか価格も効果も多種多様のペット用サプリメントが登場していますが、本当に効果を期待できたり安全性が担保されている製品かどうかは一般消費者では判断しづらく、良かれと思って与えているのになんの効果も得られないことも無きにしも非ず。
そのためサプリを選ぶ場合はかかりつけの獣医師に相談したり、動物病院で扱っているものを選びましょう。
サプリについてお話を伺った「しもむら動物病院(大阪府堺市)」の院長先生いわく、皮膚や被毛、関節などの病気やヘルニアになる率が高いフレンチブルドッグの場合、日本では「パーナ貝」の名で知られる大型のイガイであるモエギイガイのオイルを抽出した「アンチノール」や、人間でも関節の健康を維持するために飲んでいる人が多い「コンドロイチン」がおすすめだそう。
ただし、何かしらの薬を飲んでいるのであれば、その薬と併用して問題がないかなどをあらかじめ獣医さんに確認することをお忘れなく。
また、サプリはあくまでも栄養補助食品なので、サプリをあげているから普段の食事に気を使わなくても大丈夫というものではありません。
いつシニア食に移行するのか問題
相棒の食事について、完全手作り食のオーナーさん以外は、手作りプラス市販フードや市販フード&トッピング、もしくは市販フードのみというケースがメジャーです。
そして市販されているドッグフードにはいくつもの種類があり、ワンコの年齢によってフードの種類が選べるよう、ざっくり「パピー」「成犬」「シニア」の3ステージに大別されています。
さて、ここで迷うのが「成犬」から「シニア」食に移行するタイミングについて。
一般的に大型犬だと5歳程度、フレブルが属する中型犬、および小型犬だと7歳を目安にシニア向けフードへと移行するのが多いようですが、最近は犬の寿命が犬種を問わず長寿化していることもあり、7歳前後にシニア食、レジェンドブヒにタッチした10歳を超えた頃からは老齢犬用とジャンル分けされたフードに移行する、シニア2段階移行がおすすめ。
なお、成犬用とシニア向けフードの大きな違いは、シニア向けは運動量の低下に伴ってカロリーを抑えつつ、シニア犬がかかりやすい病気に配慮した成分が含まれている点。
さらに老齢犬用になると、少量でもしっかりとカロリーが摂取でき、年齢とともに食欲が低下したワンコにも食いつきが良いように作られているのです。
一方で手作り食の場合は、ミドルシニア期に差し掛かったタイミングで意識したいのが良質なタンパク質の摂取。
筋肉を維持するためにタンパク質は不可欠なので、脂肪分が少ないお肉を多めに取り入れる、その反面犬にとって消化しづらい野菜類はすりおろしたり細かく刻むなど、消化サポートを念頭に置いて。
ちなみに、フードの切り替え時はいきなり新フードに移行するのではなく、今まで食べていたフードに新規のフードを混ぜながら1週間程度かけて少しずつ切り替えるのが得策です。
お散歩にひと工夫で脳と五感に刺激を
周囲のレジェンドブヒと呼ばれるフレブルを見るにつけて感じるのが、年齢に関わらず、日々新しい体験や経験をしているブヒは総じて若く元気だという点。
お散歩ひとつにしても毎日同じコースを回るのではなく、週末は少し遠出して知らない公園や並木道を歩いたり、キャンプに出かけて川遊びをしてみたりと、人間で言うところの刺激や知的好奇心を満たす行動をしているように感じます。
確かに初めての場所や体験には心踊るし、それによってもたらされる刺激が元気の源となっていることは大いにあるでしょう。
人間でもルーチンワークが続く様子をマンネリなんて言葉で表現しますが、フレブルにとっても生活をエンジョイするうえで楽しい刺激は不可欠。
フレンチブルドッグはよく好奇心旺盛な犬種であると紹介されますが、彼らの好奇心を満たしてあげられるのはやっぱり飼い主であるオーナーなのです。
もちろん様々な事情などでなかなか遠出できないオーナーさんもおられますが、何も特別なお出かけをしなくても愛ブヒを楽しませることは可能。
例えばお散歩コースを変える、一緒に自転車(ブヒは前かご)に乗って公園へ行ってみる、公共交通機関デビューをするなど、日常の延長線上でできるスペシャルなお出かけはアイデア次第で大きく膨らむはず。
最近はペットも長寿高齢化することによって認知症を発症するコが増えていますが、日常的に新しい刺激を与える工夫をすることで、そういった症状の予防にもなるのではないでしょうか。
おわりに
オーナーさんの努力や日々のケアによって確実に、そして着実に寿命が延びているフレンチブルドッグ。
フレブルを愛する私たちとしては、1頭でも多くのブヒがレジェンドブヒと称される10歳越えを叶えて欲しいと願いますが、そんな長寿のヒントは日々のライフスタイルに左右されることも少なくありません。
そしてそのヒントは、誰もがいつでも手軽に始められるもの。
だからこそ、毎日のちょっとした工夫で愛ブヒのライフスタイルに喜びや楽しみをプラスしてみませんか?
多くのブヒオーナーが、一日、一瞬でも長く相棒と時間を共にできますように。
文/横田愛子
おすすめ記事
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【販売開始!】フレブルオーバーオール「UNIVERSAL OVERALL × W-OKI KENTA × フレブルライフ」
アパレルブランド「UNIVERSAL OVERALL(ユニバーサルオーバーオール)」と、沖縄在住のフレブルオーナーで人気タトゥーアーティスト「W-OKI TATTOOのKENTA」。そしてフレブルライフのトリプルコラボで完成した、フレブルオーバーオール。
ストア情報
フロントプリント、バックプリントの2展開で、それぞれフレンチブルドッグのイラストも違います!
イベント「フレブルLIVE」で先行販売しましたが、ついにフレブルライフストアで販売スタートです! -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【取材】脳腫瘍治療のスペシャリスト・長谷川大輔教授が進める脳腫瘍の最新治療とは
フレンチブルドッグは脳腫瘍になりやすい犬種だといわれています。事実として、てんかん発作の症状が出てMRI検査を受けたフレンチブルドッグのうち、「約70%が脳腫瘍」と診断されたというデータも。犬の脳腫瘍は残念ながらあまり良い予後は期待できず、根本的治療も身体に負担がかかることから、私たちオーナーは希望を失いがちになります。
そんな脳腫瘍治療に、新たな風が吹こうとしているのです! このプロジェクトの先陣を切る、日本獣医生命科学大学・長谷川大輔教授にお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】川口春奈とアムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【イベントレポ】のべ6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグが集結!「フレブルLIVE2023」の全貌大公開!
第二回『French Bulldog LIVE 2023(フレブルLIVE)』が、無事閉幕しました!
今年は思い切っての2daysチャレンジ。当日までどうなるかドキドキでしたが…なんと、のべ「6,500人・4,500頭のフレンチブルドッグ」が集結。
開催地の山中湖はもちろんのこと、道中のサービスエリアもフレブルだらけで、他犬種のオーナーさんは「何があるんですか!?」と驚いていたとか(そりゃそうだ笑)。
さぁみなさん、いよいよ「フレブルLIVE 2023」のレポートをお届けです!
今年参加してくださった方も、来年こそと意気込んでくださっている方も、臨場感たっぷりのレポートをお楽しみください!
フレブルLIVE -
【愛ブヒのお肌に悩む方へ】THE fu-do(ザ・フード)を食べて「納得のいくお肌」になるまでの、3ステップとは!?
販売からわずか半年で20万食を突破し、満足度95%を超える「THE fu-do(ザ・フード)」。
フレンチブルドッグの中でも特にお肌に悩む子には、積極的にお召し上がりいただきたい!
そして、どうか焦らないでください。フレンチブルドッグの体質を踏まえると、納得のいくお肌になるためには、最低でも3ヶ月はかかります。
でも大丈夫。今回は、すこやかなお肌を目指すための「3ステップ」をお伝えします! 毎日のボディチェックが、ますます楽しくなりますよ。
ザ・フード -
【PUFFY出演決定!】フレブルLIVE 出演アーティスト発表【第一弾!】
今年の『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
「フレブルLIVE」の特徴は、二日間でコンテンツが異なること。
一日目は愛ブヒとオーナーさんが主役の参加型コンテンツ。そして二日目は、アーティストによる音楽フェスが中心です!
今回は、音楽フェス(二日目)の出演アーティスト発表第一弾!
なんと、オーナーにも「世代」が多いPUFFYの出演が決定しました!
フレブルLIVE -
【ロッチ出演決定!】フレブルLIVE「11/9(土)」の司会はフレブルラバーのロッチ!
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
一日目は愛ブヒとファミリーが主役になる、参加型コンテンツ。
二日目はアーティストを呼んで、史上初の愛ブヒと楽しめる音楽フェスを開催。
2daysで大きく内容が異なるのも「フレブルLIVE」の魅力です。
そして…今年の司会は、待望の「ロッチ」が登場!
みなさん! ついにロッチのお二人が「フレブルLIVE」にやってきます!
フレブルLIVE -
【肉球の香りがするビール、誕生】イラストは千原ジュニアさん【フレブルLIVEで先行販売!】
『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』は、11/9(土)-10(日)の2days!
今年は例年以上に反響があり、二日間ともに駐車場付きチケットがSold outとなりました!
年々パワーアップしている「フレブルLIVE」ですが、今年はオリジナルのクラフトビールを制作。
世界初・肉球の香りがするビールで、その名も「Paw Pad Ale」。
パッケージのイラストは、なんと千原ジュニアさんが手がけてくださいました。
フレブルLIVEにて、先行販売いたします!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2024 (フレブルLIVE)
-
7周年特別企画「プロジェクト7」
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】FBL編集部の「アバウトな幸福論」
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】短命拒否権ーフレンチブルドッグは、もっと生きる
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。