2020年1月3日3,386 View

フレブルとの、より豊かな生活に。現代日本に暮らす『歳時記』活用のイロハ。

今やハロウィンやクリスマス、バレンタインデーといった輸入物イベントがすっかり定着している日本ですが、お正月から始まる年始シーズンは日本古来のイベントや行事を意識する機会が増える季節。日本には四季折々のこと・ものや年中行事をまとめた「歳時記」という書物があるけれど、現代に生きる私たちと一緒に暮らす愛ブヒにとっても歳時記はとても有効なのです。「歳時記とフレンチブルドッグにどんな関係があるの?」と頭にハテナが浮かんだアナタ。そうそこのアナタのために、今回は現代日本に暮らすブヒに勧める歳時記活用のイロハをお伝えしていこうと思います。

歳時記ってつまり、暮らしのコツ集。

フレンチブルドッグ,歳時記

Liliya Kulianionak/shutterstock

 

実は歳時記には「暮らしの歳時記」と俳句を詠む際などの季語探しに利用される「季語歳時記」の2種類があり、我らがブヒに役立つのは「暮らしの歳時記」と呼ばれるもの。

 

そもそも歳時記は6世紀の中国で誕生した年中行事をまとめた書物が始まりで、日本では奈良時代に中国の歳時記を真似たものが生まれたそうです。

 

歳時記に書かれているのは、1年を通しての月ごとの行事や季節の植物、食べ物、折々の生活の諸注意など。

 

いわば暮らしのコツをまとめた百科事典的なものなのです。

フレンチブルドッグ,歳時記

Rawpixel.com/shutterstock

 

つまり歳時記を知っていれば、今の時期の旬の食材だとか気をつけるべき諸々がわかるという仕組みに。

 

「だけどそんな日本のしきたりや暦とかがフレブルにどう影響するのよ」とまだ懐疑的なアナタ。

 

ええ、疑う気持ちはわかります。

 

だって年中ホリデーな彼らにとって、大掃除も事始めも鏡開きも関係ないじゃーん! とお考えのことでしょう。

 

ただ、日本の伝統的な行事の中には愛ブヒの健康管理などに役立つものがいくつもあるのですよ。

フレンチブルドッグ,歳時記

Kwiatek7/shutterstock

 

例えば1/7の七草の日。

 

これは春の七草を入れたお粥を食べて無病息災を願う日ですね。

 

でもその裏には、お正月にご馳走を食べ過ぎた胃腸を休ませ、かつ青菜が不足しがちな冬場の栄養補給をするという理由があります。

 

これをブヒに当てはめれば、お正月に飼い主さん同様にたらふくご馳走にありついた彼らが、同じく胃を休ませるために食事内容を見直す日。

 

また、いつもより消化の良い食事にして胃腸をリセットさせる日と捉えることができますよね。

フレンチブルドッグ,歳時記

Marina Plevako/shutterstock

 

そうなのです。伝統行事にはちゃんと意味や効能があるからこそ、現代まで脈々と続いてきたわけなのです。

 

その多くは日常を豊かにしたり健康に効果があるから。

 

だから今、あえての歳時記。

 

歳時記をなんとなくでも知っていれば、きっとアナタのフレンチブルドッグライフそのものが豊かになると思うのです。

 

旬の食べ物=栄養が豊富ということ。

フレンチブルドッグ,歳時記

Unchalee Khun/shutterstock

 

お料理番組やレシピ集などには「旬の食材をふんだんに使った~」というキーワードがよく使われますが、旬の食材というのはつまり、その季節に最も食べ頃を迎える食材のこと。

 

食べ頃の食材は栄養価が高くその時期たくさんとれるため安価で、その季節に起こりやすい体調不良をカバーする効果が期待できる食材なのです。

フレンチブルドッグ,歳時記

Vantage_DS/shutterstock

 

歳時記にはその月々の旬の味覚や行事食が紹介されているけれど、例えば冬至には厄除けのためにゆず湯に入ってカボチャを食べる風習がありますよね。

 

これにもちゃんと意味があり、ゆず湯には血行促進効果や風邪予防、冷え性や神経痛を和らげる効果があると科学的にも立証されています。

フレンチブルドッグ,歳時記

Zanna Pesnina/shutterstock

 

カボチャは複数のビタミンやカリウム、食物繊維が豊富で消化によく栄養価が高いので、ゆず湯同様に風邪予防になるというわけ。

 

こういった行事は単に季節感を生活に取り入れるだけでなく、実際にその季節に応じた病気予防という側面もあるのです。

 

そしてこれらは全部、相棒であるブヒに転用可能な暮らしの知恵。

 

いつものブヒご飯に蒸しカボチャをトッピングして栄養&ビタミン補給をするなど、その季節にはこういうものが健康や体に良いですよと歳時記は教えてくれます。

フレンチブルドッグ,歳時記

Kittibowornphatnon/shutterstock

 

他にも食べ物系ならば節分に食べるイワシ。

 

一般的に鬼がイワシの匂いを嫌うので厄除けや邪気払いの意味があると言われているけれど、やはり2月のイワシは脂が乗って栄養満点。

 

鉄分やカルシウムがたっぷり含まれ、冬を乗り切るエネルギー源になるという理由もあるのです。

フレンチブルドッグ,歳時記

VKarlov/shutterstock

 

相棒に手作り食を与えているフレブルオーナーさんは多数いますが、こういうことを知っていれば、四季折々に応じた食材でそれこそ旬のフードを作ってあげられるというわけです。

 

季節感を暮らしに取り入れる楽しみとは。

フレンチブルドッグ,歳時記

Stefan Holm/shutterstock

 

ていねいな暮らし。なんて言葉が出現してからかなり経ちますが、正直「仕事や家事に追われる忙しい毎日の中で、何がていねいな暮らしじゃぁ~」と腹の底から突っ込みたい方もおられることでしょう。

 

歳時記は別にていねいな暮らしを推進しているものではなく、この時期ってこんなことやってこういうのがエエよ~というゆるめの知恵袋的存在。

 

ただ、お月見には愛ブヒと並んで月を見上げ、節分は鬼のお面をブヒに乗っけてみたり、桃や桜の花を眺めながらお弁当を開いたり。

フレンチブルドッグ,歳時記

Bianca Grueneberg/shutterstock

 

こういう四季折々の思い出というのは、私たちのように何十回も同じ季節を迎えることができないフレンチブルドッグにとって、最高の体験になるのではないかなと思うのです。

 

もちろん、私たち飼い主にとっても。

 

もしいつの日か相棒が旅立った後にも、柚子の香りを嗅ぐと冬にコタツでいびきをかく愛ブヒを思い出したり、風鈴の音で夏の夜の散歩を思い起こすかもしれません。

フレンチブルドッグ,歳時記

KPV89/shutterstock

 

フレブルと過ごせる十何回かの季節を、その時期らしい彩りで過ごすこと。

 

それは単に風習とか伝統だとかをポーンととび超えて、鮮やかな思い出となるはず。

 

なんとなく季節行事に乗っかってみる、くらいの軽い気持ちで、これから始まる新しい年には季節感を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

難しく考えず、楽しみながら。

フレンチブルドッグ,歳時記

Ding Photo Studio/shutterstock

 

歳時記に関する書物や情報は書店やネット上で簡単に手に入りますが、何も古来の風習や習慣を難しく考える必要はありません。

 

ただ、昔ながらの季節の行事を楽しみ愛ブヒと一緒に実践すること。

 

これはおばあちゃんの知恵袋みたいなもので、知っているとちょっとエエことがあったり、気持ちが潤ったりするといった効果があり、今までは12色だった毎日の暮らしが24色くらいに増えるような気がするのです。

 

こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

体重&体調管理が秘訣!ミドルシニアブヒの“元気で冬を乗り切るためのコツ” [特集:ミドルシニアLIFE]

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