体重&体調管理が秘訣!ミドルシニアブヒの“元気で冬を乗り切るためのコツ” [特集:ミドルシニアLIFE]
寒い~、いや…今日はなんだか暖かいねなんて、とにかく気温のアップダウンが激しいこの冬。お散歩に適した小春日和が増えるのは嬉しいけれど、やはり心配なのが激しい寒暖差による体調不良や、我々人間だって陥りやすい冬太り。特に冬太りはミドルシニアブヒにとっては何としても避けたい現象で、年齢による新陳代謝の低下も相まって一度体重が増えると落としづらくなるのです。肥満は万病の元とまで言い切ってしまうのは少し乱暴だけれど、自分で体重コントロールができないワンコにとって、さらに生まれ持った身体的特徴から呼吸器系やひざ関節などが弱いフレンチブルドッグにとって、肥満は命取りになりかねません。そこで今回のミドルシニア特集は冬場の体調&体重管理にスポットを当て、“元気なまま、冬を乗り切るためのコツ”をお届けします。
そもそもなんで冬に太るのさ。

Vasyl Kravchenko/shutterstock
恒温動物という言葉、昔生物の授業で習ったことありますよね?
恒温動物とは気温や水温といった外気温に関係なくほぼ一定の体温を維持できる動物のこと。
犬や人間を含む哺乳類は恒温動物に属しているのですが、実は恒温動物、つまり哺乳類は生物学的に冬太りする生き物なのです。
それは気温が低くなると体内の脂肪を燃焼してエネルギーを作り、脂肪を蓄えることで寒さを乗り切ろうとする体内のメカニズムによるもの。

Lined Photo/shutterstock
エネルギーを作ろうとするから食欲が増し、寒さから身を守るために脂肪を厚くしようとするのは、悲しいかな哺乳類のサガなのです。
とはいえ、フレンチブルドッグは室内で暮らすワンコ。
冬場は暖房の効いた室内で過ごすため、脂肪を燃焼する必要なく体温をキープできます。
これはつまり、エネルギーを作ろうとせっせと蓄えた脂肪を燃焼することなく体温を保てるということで、燃焼しない脂肪はそのままお肉になるってこと。
だから冬場は太りやすい、という仕組みなのです。

Kittibowornphatnon/shutterstock
さて、こんな理論を展開されたら生物の特性上どうしても冬は太るじゃないのというお声もありますが、そこはオーナーの腕の見せ所。
ブヒたちは、自分でご飯やおやつを好きなだけ食べられるわけではないですよね。
だから飼い主が体重管理をしてあげれば冬太りすることなくベスト体重をキープできるのです。
そのために必要なのは、まず相棒のベスト体重を把握しておくこと。

Vikafoto33/shutterstock
フレンチブルドッグは個体差が大きい犬種。
ゆえに一概に何キロくらいが適正ですよという目安はないけれど、飼い主ならば大体の目安は知っているはずです。
一般的には背中側から相棒に触れた際に助骨の感触を感じられるくらいが理想的。
横から見てお腹が脚の付け根にかけて引き締まっているかどうかも要チェックな項目。
もしお腹のラインが地面と平行ならば太り気味の証拠です。
ひと手間プラスで、無理なく食事をコントロール。

Andreea Mihaela Rosca/shutterstock
愛ブヒの適性体重を見極めたなら、次にすることは食事のコントロール。
太り気味のコはダイエットできるよう少なめに、適性体重のコは今の体型を維持できるように量を調節することが大切です。
ただ、秋から冬にかけては脂肪を蓄えようという本能のせいで食欲がいつもより増している時期。
それゆえに単に食事量を減らすだけでは、愛ブヒは物足りなく感じることでしょう。

Vantage_DS/shutterstock
あまり我慢ばかりさせるのはオーナーとしても心苦しいので、毎回の食事に少しアイデアをプラスし、食事の満足感をしっかり得られるご飯にすることがポイントです。
例えば、お肉の茹で汁をかけてドライフードをふやかしてカサ増しをする。
1日に食べさせるトータル量は減らしながらも、食事の回数を増やすことで満足感を与える。
このように、プラスワンの工夫で無理なく量を調節するのが理想的です。

Irina Kozorog/shutterstock
また、寒い季節には体を温めてくれるお野菜や発酵食品などを使ってブヒ用のスープを作り、フードにかけてあげるのもおすすめです。
こういったスープは水分摂取量が少なくなり知らず知らずのうちに脱水状態になりやすい冬季にぴったり。
年齢によって食欲が低下しているブヒにも適しています。

Tienuskin/shutterstock
ちなみにワンコは嗅覚によって食欲が刺激されるので、スープなどは人肌程度に温めて匂いを引き立てることでより食いつきが良くなりますよ。
さて、食事量をコントロールしても、気をつけたいのがおやつ…。
ご褒美におやつをあげるご家庭は多いけれど、その時にあげる量や種類には要注意です。

Vikafoto33/shutterstock
おやつをあげる回数は変えずに1回の量を少なくしたり低カロリーのものを選んで、おやつを食べさせ過ぎた日は食事の量を減らす。
このように、1日に摂取するカロリーを食事+おやつのトータルで考えることが大事です。
なお、家族がそれぞれ愛ブヒにおやつをあげている場合、誰がどのくらい食べさせたか分からないなんてことになりがち。

ypersoulz/shutterstock
それを防ぐためにおやつ係や1人1日何個までと決めておくなど、家族みんなで愛ブヒの体重管理をするのが冬太り防止のコツです。
冬に起きやすい体調トラブルを予防。
体重と同じくミドルシニア世代のブヒが気を付けたいのが体調管理です。
人間もミドルシニア世代になるとナウでヤング(死語)な年齢の頃には思いもしなかった体のトラブルが度々起きるようになりますが、それはフレブルとて同じ。

Oyls/shutterstock
特に体が冷え筋肉が硬くなっている冬場は関節トラブルを起こしやすいもの。
まだ体が温まっていない寝起きなどの状態で急に運動をしたり無理な体勢をとると関節を痛めることもあります。

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そのため朝起きてすぐにお散歩をさせたり激しく遊ばせるなどは控えることが賢明。
起きてしばらく経ち、体が温まってきてから運動を始めるように心がけるほか、寝起きに優しくマッサージして筋肉をほぐしてあげるなどことも有効です。
スキンシップを兼ねたボディケアを取り入れるのもいいですね。

Tienuskin/shutterstock
また、関節以外にも冬季の体調トラブルといえば、水分摂取不足による泌尿器トラブル。
摂取する水分が少なくなるとオシッコの回数や量が減少し、尿が濃くなってしまうことで尿内のミネラル成分が結晶化を起こして尿路結石などの病気になってしまいます。
自発的にあまり水を飲まないならフードに水分を足すなどして脱水にならないよう気をつけましょう。

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また、外でしかオシッコをしないブヒの場合、散歩時まで我慢することで泌尿器系疾患のリスクが高まります。
それを防ぐためには家の中でトイレができるようトレーニングをするほか、こまめに散歩に出るなど排泄を我慢させない対策が欠かせません。

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あと、あわせて注意したいのが乾燥による肌荒れや気管支炎。
空気が乾燥していると被毛がパサパサになり、フケが出たり皮膚に痒みを起こす原因に。
さらには、気管の粘膜が弱まってアレルギーやホコリの影響を受けやすくなり気管支炎にかかりやすくなります。

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特に冬場はエアコンや暖房器具の使用で室内もカラカラになりがち。
加湿器などを取り入れて、適度な湿度を保つようにしてあげてくださいね。

Lined Photo/shutterstock
フレンチブルドッグにとっての冬は、熱中症リスクが高まる夏に比べて比較的快適な季節。
ただし、ミドルシニア世代のブヒにとっては肥満や体調トラブルが起こりやすくなる季節でもあるため、オーナーである私たちのこまめなケアや注意が不可欠です。

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犬も人も年齢と共に少しずつ体のあちらこちらに不調が出やすくなるけれど、食や生活習慣に気を配りながら暮らすことでそれらを上手に予防し、不調を遠ざけることは決して難しくありません。
このような、“冬を乗り切るコツ”を取り入れて、相棒が元気に春を迎えられるよう、体調を整えてあげましょうね。
文/横田愛子
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