カラダ作りのキホンは『食』。 ミドルシニアブヒの“ゴハン”について改めて考えよう。 [特集:ミドルシニアLIFE]
健康維持に欠かせないモノやコトはたくさんあるけれど、カラダを作る最大の基礎となるのはやっぱり“食”。私たち人間もそうだけれど、直接体内に何を取り入れるかで肌やカラダの状態は大きく変化し、どれだけバランスの良い食事をしていくかが今後の健康を大きく左右する鍵となりますよね。これは私たちが愛するフレンチブルドッグも同様で、何をどういう風に食べているか、必要な栄養素をしっかりと摂取できているか、適度な量の食事をしているかなどなど、食は健康を維持するためには欠かせない大切な要素。とりわけ新陳代謝が落ちつつあるミドルシニア期のフレブルにとって、日々の食生活を見直すことは健康寿命の延長や肥満予防の観点から見てもとりわけ重要なのです。食べることはつまり生きること。だから、いま一度愛ブヒの食事内容を考えてみませんか?
中年ポチャを防ぐためには。

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中年太り。このワードにギクリとした人も多いかもしれません。食べる量が増えたわけでもなく、甘いものやジャンクフードだって控えているのになぜだか太る。
これって人間のミドルシニアにとっても「あるある」ですよね。
ワンコの年齢で5才というのは人間の中年期にあたり、悲しいかな彼らにも中年太りという現象が起こるのです。
それはなぜか。まず年齢とともに筋肉量が減って代謝が低下するため。

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そしてホルモンバランスの変化や糖尿病、脂肪肝といった代謝性疾患を患う率が上がるからといった理由があり、ミドルシニア期になってもなお以前の食生活やおやつの量を継続していると、気付けばポッチャリした中年太りブヒになってしまう残念な結果に。
フレンチブルドッグはその骨太なルックスのせいか肥満に気付きにくい犬種だとも言われますが、体重オーバーは足腰に負担をかけて当然健康にもマイナス。
だからこそ食事の見直しが大事なんだよ、というわけなのです。

Marina Kadyrova/shutterstock
でも、食欲旺盛なフレンチブルドッグにとって毎日のゴハンやおやつは大きな楽しみのひとつでもあり、好きなものを夢中で食べる彼らの姿を見るとこちらも幸せになりますよね。
愛ゆえについ食べさせ過ぎてしまう気持ちはわかるけれど、ならば相棒の満足感はそのままに、よりヘルシーかつバランスのとれた、さらには美味しいゴハンを作ろうではありませんか。
ところで、著者の愛ブヒは5歳後半になってから朝と夜の日に2食だったのを、朝・夕方・夜食の3回に分けて取らせるようになりました。

robertos0621/shutterstock
これは朝空腹で胃液を吐き戻すのを防ぐ予防の意味だけでなく、同じ量でもより満足感を味わってもらうためという意図もあり、いかに健康に気をつけながら相棒に食べる楽しみを与えるかを考えた結果のこと。
だって食べる幸せって、フレブルも人も共通ですものね。
手作りで一緒に「食」を楽しむ。

Marina Kadyrova/shutterstock
フレンチブルドッグオーナーさんには手作り食を実践していたり興味を持っている人が多い印象を受けますが、例えば愛ブヒにアレルギーがあって決まったフードしか与えられないという場合を除いては、オーナーである私たちが食材を選び、自宅のキッチンで作るフードは最高に安心&安全な食べ物。
今は原材料にこだわったドッグフードも数多く売られているけれど、どんな良質なフードでも自分でイチから作るという安心感には敵わないでしょう。
ただ、自作フードでは栄養バランスが心配だという声もよく耳にします。そこでオススメしたいのが、市販のフードと手作りゴハンを組み合わせる方法。

paty/shutterstock
これはドッグフードの量を減らし、減らした分を手作りのスープやトッピングで賄う方法で、完全手作り食はハードルが高いと感じる人にとっても気軽に挑戦できるのではないでしょうか。
では早速手作りゴハンの材料選びですが、ここで気をつけたいのはワンコにNGな食材の把握と繊維質の多い野菜の扱い。
タマネギやネギ、えび、カニ、タコ、イカ、香辛料の類、ぶどうなどは与えてはいけない食材ですが、犬は人間と比べると腸が短く繊維質を消化吸収しづらい体質です。

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ただ、少量の食物繊維は健康維持に役立つので、野菜を与える場合は小さく刻んだりすりおろしたりするほか、柔らかくなるまで煮込んで消化しやすい状態にするのがポイント。
愛ブヒの分を味付けなしにすれば同じ食材で同じメニューを楽しむことだってできるので、今日は一緒に何を食べようかと考えながらの買い出しだって楽しめるはず。
ミドルシニアの味方、赤身魚の血合い。

Loida Sanchez Real/shutterstock
ワンコが好む食材といえばやはり鶏肉や牛肉、鹿肉といった肉類をまず思い浮かべますが、肉と同様にたんぱく質が豊富で、かつ他の栄養素も多数含み、その上ヘルシーなのがマグロやカツオに代表される赤身の魚。
魚は肉と比べてアレルギーが出にくいようで、実際に低アレルゲン対応ドッグフードの多くに魚が使われています。
でもマグロとかカツオって高くない? きっとそうお思いでしょう。
確かにスーパーなどへ行くと、鶏肉や豚肉よりも魚の方がお高いなんてこともあり、いくら大事な相棒のためでもお財布がゲッソリやつれてしまう‥と涙目になっちゃいますよね。

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しかし、デパ地下やスーパーの魚売り場の多くでは「アラ」を販売しているのです。
魚のアラ、特にマグロはたくさんのアラが出るためデパ地下の魚介売り場には高確率で置いてあり、低価格でたっぷりと入っているのがうれしいところ。
アラの中には「血合い」と呼ばれる黒っぽい部分が多く、人間は血合いを苦手とする人が少なくないのですが、実はこの血合いこそ栄養分の宝庫。
というのも、魚の血合い部分は魚の側面にある泳ぎ続けるための筋肉で、止まらず動き続けるために他の部位と比べ脂肪が少なくたんぱく質が豊富。

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おまけに血液が集中する部分だけに鉄分やビタミンBもたっぷり含まれている、まさに「栄養と旨味の宝箱やぁ~by彦◯呂」な部位。
ちなみに筆者がよく買いに行くデパ地下の魚売り場では、天然生メバチマグロのアラは500gだいたい400円程度で、しかも夕方を過ぎると半額シールが貼られていたりします。
これをサイコロ状に切って骨などを取り除き、あとは小分けにして冷凍し調理のたびに使ったり、焼いてほぐしフレーク状にしてトッピングに、野菜と一緒に煮てスープにするなど、調理法は本当に多彩。

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マグロの赤身は100gあたり約100~130kclなので、気になるカロリーは鶏のササミとほぼ同じ。
しかも低脂肪高タンパクな上に鉄分やDHA、EPAが満載で、コレステロールの調整や血管障害が原因で起きる病気の予防にも効果があるのです。
なお、マグロやカツオに含まれるEPAには老化予防にも効くので、相棒も自分もミドルシニア年齢だわというオーナーさんは、ぜひ食卓に赤身魚を取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ

Margarita Mindebaeva/shutterstock
食べることは楽しみでもあり命をつなぐ大切な行為。
だから本当は、私たちも“自分が何をどういう風に”食べているのかをちゃんと意識して食事を楽しみたいけれど、忙しい毎日ではそんなことばかりも言ってられませんよね。
でも、自分で食べるものを選べない愛ブヒにとっての食は、オーナーであるあなたが相棒に毎日贈ることができるプレゼント。
だからこそ、年齢や体質に見合った食生活を考えることがミドルシニアの健康維持には必須なのです。
文/横田愛子
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