【連載】Withコロナ時代。スペインでの新たな日常が始まりました〜スペインでフレブルと。#14〜
スペインのバルセロナで“フレブルライフ”を満喫する、イトウマリさん。 職業は、ご夫婦そろってアーティスト! 愛ブヒはハニーパイドの「ぶーちゃん」で、性格はスーパーマイペース。
日本よりも遥かにフレブルが多い国スペインで、イトウマリさんはどのようなフレブルライフをおくっているのでしょうか。
連載14回目は、新型コロナウイルスにより“新たな日常”がはじまったスペインの現状について。
スペインでも非常警戒態勢が解除され、ぶーちゃんも3ヶ月ぶりに親友犬とカフェタイムを満喫!
バルセロナは、すっかり夏模様!
HOLA!! みなさま、こんにちは。
お久しぶりの更新となってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか?
バルセロナは先週から、すっかり夏模様。
毎日太陽の日差しがきついですが、陰影がくっきりと美しいスペインらしい景色です。
そしてあっという間にもう7月、ぶーちゃんも変わらず元気にしています!
新型コロナウイルスによる感染拡大を受け、2020年3月14日にスペイン政府より官報が発行され、3月15日から始まった非常警戒態勢が6月21日をもってようやく解除されました。バンザーイ!
5月からフェーズ0、1、2、3と州ごとに4段別に細かく定められた緩和政策が始まり、少しずつ日常が取り戻されていくと同時に、非常事態宣言の下では禁止されていた友人宅や親戚宅への訪問も許されるようになりました。
ぶーちゃんも、久々に“親友犬”と再会!
犬たちも会うことが許されなかったのですが、3ヶ月ぶりに幼馴染犬のチワワのうどんくんに会うことができました!
久々の屋外カフェテリアは、飼い主ともどもとても嬉しい時間でした。
なんだか、ずーっと家で無菌生活をしていたせいで、まだ外での飲食は正直おっかなびっくりな気持ちもあるのですが、自分ではない誰かが淹れてくれたコーヒーを飲む。
ああ、なんだかこんな当たり前の日常にちょっと感動を覚えるとは…不思議なことです。
この日行ったのは、1899年創業のBAR ALEGRIA。
「喜びのバル」という、まさに今にふさわしい素晴らしいネーミングのバルです。
こういうバルセロナらしいタパスバルで友人と集まる、なんでもないことが幸せなんですねえ。
自分ではない誰かの作ったチーズケーキをいただく。ああ、美味しい。
イチジクのジャムをつけていただくのですが、このジャムがまた絶品でした。
Withコロナ時代。新しい世の中のカタチ
世界中同じだと思いますが、皆、一度も経験したことのない新たな目に見えないウィルスとの共存という新たな日常生活をおくっています。
マスクをしている人などいなかったバルセロナの街も、今では交通公共機関では必ずマスクをつけないと利用することはできませんし、罰金を取られます。
道路を歩くのにも、ソーシャルディスタンスを守れないような場所はマスクが必要です。
スーパーでも衣類店でもお店に入る時は必ずマスクを着用、手を消毒し、人数の制限を守る。
お店に無言で入らず、店員さんに「入ってもいいですか?」と聞くのがマナーになっています。
レストランのテーブルは必ず消毒してからではないと座らない。
なんだか半年前には想像もしなかった新たなルールの元に、みんな生きています。
これが新しい日常なのだなあとしみじみ思います。
スペインの観光客は、440万人から「0人」に
週末になると、バルセロナ市内では多くの道が封鎖され、みんながソーシャルディスタンスを保って散歩できるように歩行者天国になるようになりました。
新たなルールですが、私たち愛犬家にとってはコロナのおかげでもたらされた、ありがたい対策です。
我が家の前の通りも、このように通行止めとなります。
スペインのGDPの約14.6%が観光業であるため、観光客の移動制限はスペインにとっても致命的です。
スペインでは今年2月に440万人の外国人観光客を受け入れていたそうですが、国境封鎖により非常警戒体制中は当然0人。
この危機的状況に対し、スペイン中央政府は復興支援金として約42億5千万ユーロを用意しているそうです。
それにしても440万人から0人になるってすごいことです。
普段は観光客しかいない有料のグエル公園も、今は市民のために無料開放しているということで行ってきました。
犬も入れます!!
非常警戒体制発令から申請された一時解雇者(ERTE)約340万人のうち、すでに150万人が職場に復帰したとの発表がありました。
ところが、まだ半分以上の人が職場復帰できていないという、経済的にはとても深刻な状況です。
ホテルの再開も7月からのところもあれば9月からというところもあります。
いろいろと心配ではありますが、第二波が来ないように、個人個人がちゃんと気をつけて、そして前向きに新たな日常を過ごしたいものです。
小児がんの治療施設の壁画制作を進めています
そんな中、私は現在、小児がんの子供と家族の治療をおこなう施設で、壁画制作を担当しています。
壁画制作は屋外作業なのですが、やっと始められることになり、今は毎日壁画を描いています(本来は4月1日からの予定でした)。
小児がんと戦う小さな子供さんとそのご家族に、少しでもアートの力でエールを送ることができれば幸いです。
こちらの記事も、よろしければご覧になってみてくださいね。
https://www.afanoc.org/es/mur-de-benvinguda-una-rebuda-amb-flors-en-temps-de-covid-19/
それではHasta luego!!
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