あえて“生後6ヶ月以降”の子犬を迎えるメリットとは?
フレンチブルドッグをこれから迎えたいと考えている人や、愛ブヒに兄弟姉妹をと2頭目のお迎えに憧れる人も多いと思います。保護犬団体などから迎えない場合、多くはパピー期からのお迎えを希望するものですが、筆者はあることについて非常にメリットを感じています。そのあることとは、パピー期から少し成長し、生後半年以上を経過した「若犬」と呼ばれるフレブルを迎えること。動物愛護管理法で子犬は生後56日以上を経過しないと販売や引き渡しができませんが、ペットショップに並ぶのはその基準をクリアしたての2ヶ月くらいの月齢の子が中心。けれどもそこから少し大きくなった若犬たちは、特に仕事を持つオーナーさんにとって大きな魅力があるんですよ。
若犬のメリットはこんなにも!
確かにムチムチころころのパピー期はとびきり可愛いもの。
ぽんぽんに膨れたお腹やあどけなさ全開の仕草。
どの生き物も赤ちゃんの時期は愛らしいけれど、とりわけフレブルのパピーは神がかり的な可愛さですよね。
そしてそんな時期は非常に短いため、犬を家族に迎えたい人にとってこの時期のブヒを迎えたいと思うのは自然なことだと思います。
ただ、パピーって体調面でも不安定なことが多く、食事もまだフードをふやかした離乳食。
成長した犬のように朝と夜のご飯を用意すれば良いわけではなく、離乳からしばらくの間だと日に5〜6回、生後5ヶ月頃までは日に3〜4回程度の食事が必要です。
仕事や学校などの用事があるファミリーの場合、結構難しいですよね。
パピーは成犬と比べて体調を崩しやすいこともあり、常に誰かが家にいてお世話ができる環境であることが理想です。
しかし若犬の場合だと離乳食の時期は終えているし、ある程度体も大きくなり体力がついてくる時期。ヤンチャ期ではあるので躾やお世話はもちろん大変だし必須だけれど、パピー期ほどの手間はかかりません。
最近フレブルを迎えた筆者の友人も、最初はパピーも含めて探しつつ、夫婦共に仕事を持ち、迎えた翌日から留守番が必要な環境であることを考え、生後半年の若ブヒを迎えました。
こういうふうに自分達のライフスタイルに合った月齢のブヒを迎えるという考え方は、オーナーにとってもフレブルにとっても幸せなことだと思うのです。
若ブヒは生活リズムに馴染みやすい
パピーだろうと若ブヒだろうとその可愛さに変わりはないけれど、大きく違うのは生活リズム。
若ブヒを迎えた友人の体験談だと、ある程度知恵もついているのでお家のルールなどの飲み込みも早く、オーナーの生活リズムに直ぐに慣れて合わせられるようになったそう。
早朝の散歩後はご飯、しばらくして友人たちが仕事に行くと早速お昼寝を開始し、夕方の帰宅時間に起き出して思い切り遊ぶ。
そして夜ご飯を食べた後は家族みんなで就寝と、そのお家のリズムを理解し馴染むスピードがとても早かったとのこと。
また、パピーの場合だと生後半年くらいまでは日に16時間以上の睡眠が必要なので、こちらがパピーのリズムに合わせる必要があります。
何より体力が少ないので成犬だとなんてことないことが命取りになったりもするため、常にブヒの体調に目を光らせていなければ心配に。
もちろん若ブヒにも睡眠や休息はとても重要ですが、オーナーの生活リズムを理解し、それに合うように自分のリズムを作ることができるのです。
確かに多くの手間がかかるパピー期は数ヶ月の間だけかもしれませんが、その間在宅ワークをしたり仕事を休むというわけにはなかなかいきません。
そのため、オーナーの生活リズムを理解できるというのは、仕事を持つ人にとってはかなりメリットが大きいように感じました。
実は筆者もブヒの成長を待っている最中
昨年筆者が空へと見送った愛ブヒも迎えたのは生後5ヶ月の時。
そして今現在、2代目のフレブルを待っている最中です。
実はすでにオーナーになることを決め、名前も決めた状態でブリーダーさんの元でしばらく飼育してもらっています。
2代目となる子が生まれたのは5月の半ば過ぎなので、7月下旬に迎えることもできるのですが、あえてそれをしないのにはいくつか理由がありました。
まず、ブリーダーさんが高知県であること。
この暑い時期に筆者宅から車で5時間はかかる道のりを小さな体で移動させる負担をかけたくないのと、何よりブリーダーさんのところの環境が良いこと。
フレブルの両親や他のブヒたち、一緒に生まれた兄弟や従兄弟、それに他の犬種たちもいる環境の中でパピー期を過ごすことで、いつの間にか社会化ができている。
先代も同じブリーダーさんから迎えたのですが、こういう環境もあり、あえて秋になるまで預かってもらう決断をしました。
それぞれが個別のケージに入れられているペットショップの場合はともかく、ブリーダーさんの環境によってはしばらくそこで他の犬たちと触れ合い、遊び方や犬社会のルールを身につけることは、ブヒにとってもその後家庭犬として生きるために大いに役立つはず。
確かにパピー期の可愛さを間近で見られないのは残念ですが、こういう選択肢もあると思うのです。
おわりに
ペットショップなど少し成長した犬は売れ残りのようなイメージで見られることが多く、パピーを求める人が多いのが現状です。
それが悪いわけではありませんが、成長しているからこそ得られるメリットは決して少なくありません。
これからパピーを迎えようと検討しているのなら、そこに若犬という選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。
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