【季節の変わり目は特にご用心】自律神経ケアで、フレブルの“免疫”を高める![特集:ミドルシニアLIFE]
ほぼ1日中稼働させているエアコンの影響や気圧が激しく変化する台風シーズン、そして季節の変わり目に体の不調を訴える人ってかなり多いですよね。実はこういった謎の不調を感じるのは人間だけではなく、フレンチブルドッグも同じなんです。彼らにも私たち同様に「自律神経」というものがあり、これは内臓の働きや代謝、体温といった体の様々な活動を調整するため、自分の意思とは無関係に24時間働き続けている神経のこと。この自律神経を整えることで日々の不調やストレス、果ては認知症予防までできるって知っていましたか?
ミドルシニアから始めたい“自律神経ケア”

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心身の健康を維持するのに欠かせない自律神経。
もう少し詳しく説明すると、自律神経は車で例えるとアクセルのような役割を担う「交感神経」と、ブレーキのような働きを持つ「副交感神経」の2つからなる神経。
昼間活動しているときは交感神経が、睡眠中などリラックスする夜の時間帯には副交感神経が優位に働くのが本来の自律神経のリズム。
しかしこのリズムが乱れてしまうと様々な不調を引き起こすのです。

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さらに自律神経は加齢とともに機能が低下し、ちょうどミドルシニア年齢を目処に少しずつその働きは悪くなってしまうのです。
特にフレンチブルドッグらワンコの場合、ストレスが溜まることで自律神経が乱れ、攻撃的になったりお腹を壊したり、落ち着きを失くして体の一部を執拗に舐めるといった状態や行動となって表面にあらわれます。
「そういえば季節の変わり目によくお腹を下したり嘔吐する」なんて悩みをブヒオーナーからよく耳にしますが、これは気温の変化によって自律神経のリズムが崩れることによるケースが多数。

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特に胃腸のトラブルに関しては、犬も人もストレスを感じたら交感神経が極端に活発になり、副交感神経が優位な時に活動する胃腸の働きが弱まることで起きることが多々あるのです。
こういった環境の変化によるストレスは、季節の変わり目以外に気圧の変化も大きく影響し、台風や突然の雨がフルなど1日のうちに大きく気圧が変化する夏場は要注意。
つまりこれからやってくる真夏から秋にかけての台風シーズンは、特に自律神経が乱れがちになるのです。
大切なのは休養とリラックス、そして栄養補給。

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愛ブヒが心身ともに健やかに過ごすには自律神経のケアが欠かせませんが、一体どうすれば自律神経を整えられるのでしょうか。
それにはまず、適度な運動と十分な休息、そしてオーナーさんとのコミュニケーションが必須項目。
季節や気圧の変化は私たちに力ではどうにもできないけれど、運動・休息・コミュニケーションの3つはオーナーさん次第でなんとかできますよね。

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病気などの事情があったり暑すぎてお散歩に行けない場合はおもちゃの引っ張りっこをして体を動かしたり、早朝や夜にカートに乗って外の匂いを嗅ぐだけでもストレス解消に効果的。
また背中を撫でる、寄り添って座るといったスキンシップはお互いにリラックスできるナイスアイデアです。
ちなみに自律神経が乱れた場合、人間なら自律神経失調症という言葉がありますが、犬(猫も含む)の自律神経失調症には「キー・ガスケル症候群」という名前がついており、主な症状は ・元気がない・食欲不振・食後の嘔吐・便秘・ドライアイ などが挙げられるそう。

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なお、雨の日や台風の際は気圧が低くなるので副交感神経が優位に働き、逆に好天の日には交感神経が活発になります。
ゲリラ豪雨や快晴の日が入れ替わり立ち替わり頻繁に訪れる夏場は自律神経の働きが変動しやすく、ブヒにとってもリズムが崩れやすい季節と言えるでしょう。

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だからこそ意識的に生活のリズムを作り、食欲が落ちているなと感じた時にはアミノ酸が豊富な肉類や魚で栄養補給を。
早寝早起き、そしてしっかり栄養を摂るというのは人間でも夏バテ予防の基本ですが、これってブヒの自律神経を健やかに保つためにもとても効果的なのです。
“攻める自律神経ケア”で心身を丈夫に。

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フレンチブルドッグオーナーさんの多くが相棒のために生活リズムを整えることは実践済みかと思います。
が、その上でもう一歩先を行く自律神経ケアをしたいなら、自宅で手軽にできるツボマッサージやハーブに頼るのもオススメ。
実は犬の体にも人間同様にたくさんのツボがあり、とりわけストレス解消に威力を発揮するのが「頭百会(あたまひゃくえ)」と呼ばれる頭頂部と、「曲池(きょくち)」と言う前足の外側部分、肘を曲げた時にできるシワの内側付近にあるツボ。

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頭百会は両手で眉間あたりから頭頂部に向けて頭全体を緩やかにマッサージするように撫でることで、精神の落ち着きを取り戻し自律神経を整える効果が。
曲池は消化器系の症状に効くツボで、胃腸が弱っているかなと感じた時にはここを指先で優しく押してあげましょう。
また、ハーブの中でも「バレリアン」というハーブは緊張や不安を和らげ鎮静効果が高いことで知られ、てんかんや発作性疾患を持つ犬に使われることが多々あります。

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正直脱ぎたての靴下を思わせる香りで人間にとっては決して良い匂いとは言えませんが、この匂いがワンコにとっては癒される芳香のよう。
バレリアンを用いた犬用ハーブなども発売されているので、気になる方はぜひお試しを。
ところでシニア犬に時々見られる認知症も実は自律神経と無関係ではなく、認知症は老化や脳梗塞以外にも、神経細胞や自律神経がうまく機能しなくなることで発症します。

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認知症を予防するには ・太陽の光を浴びる・昼夜逆転させない、・極的な運動・こまめなスキンシップとコミュニケーション といった方法がありますが、これらの大半が自律神経ケアにも当てはまること。
つまり、自律神経を整えるのは将来の認知症予防にも効果があるってことなんです。
大切な愛ブヒの心身の健康と将来のことを考えるなら、日々の自律神経ケアはマスト。そう言い切っても良いのかも。
まとめ

Lined Photo/shutterstock
なんだかダルい、しんどい、疲れが抜けない、なんてことはしょっちゅうありますが、もしかしてフレブルも同じように感じているかもしれません。
特にミドルシニア世代のブヒは加齢によって体が変化しつつある時期ゆえ、季節や気温、天候の変化をダイレクトに受けることも。
それらの不調を取り除くためにも自律神経を健やかに保つことが重要で、それにはオーナーさんが「自律神経とはなんぞや?」ということを知るのが一番の近道。
自律神経ケアは日常ケアの延長でできることが大半なので、ブヒにとっても過酷な夏本番の今こそ、自律神経を意識した暮らしを始めてみませんか?
文/横田愛子
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