『テレワークの今だからこそ、フレブルを家族に迎える』…その判断は、本当に“正解”なの?
私たちの想像よりも長く猛威を振るい続ける新型コロナウイルス。このパンデミックをきっかけにテレワークをする時間が長くなり、自宅にいる時間と比例して憧れのペットライフを現実的に考える人も増えたように思います。実際に自粛でステイホームしている期間にペットを迎えた人も多く、確かにペットの存在は人生に活気と責任を与え、例えば12色だった人生を24色パステルカラー入りくらいにしちゃう威力があること、十分存じています。でも、もしこのコロナ禍が終わっても同じようにペットと暮らせますか? そんな疑問を拭えない先輩ブヒオーナーさんって意外と多いのではないでしょうか。
可愛いだけじゃ、ダメなんです。

MeBream/shutterstock
ん、もう。かーわいいよねえ。そうです、確かに可愛いです、特にフレブルのパピー期の可愛さといったら、持てるもの全てを投げ打ってでも自分のものにしてしまいたい可愛さに満ち満ちています。
そして彼らは、持てる物の中でもお金という道具を使えば簡単に手に入れることが出来てしまう。
この事実を危惧するのは、先輩ブヒオーナーの大半が思うことなのではないでしょうか。

DEALORY/shutterstock
筆者もそうです。もともと犬を飼うってことは命を預かる、もっと言えばその犬の一生の運命を自分の手に握るってことなので、迷って悩んで決心して、その上で試行錯誤しながら共存していくものだと思います。
しかし、実際にペットを飼う・飼わないのハードルはかなり低いのが現状。
可愛いからという理由や、ちょうど今自宅にいる時間が長いから、同じく自宅で過ごす機会が増えた子供達の情操教育に良さそうだからなんて理由で、安易にペットを迎える人が増えています。

oriental/shutterstock
でも、何度も口を酸っぱくして言いますが、そんな単純に飼える存在ではありません。
彼らは躾も必要だしお腹も空くし病気にもなり、ウンチもおしっこも当然します。
今は時間があるらしいけれど、ねえ、半年後は? 1年後は? ちゃんとお世話できますかと問いたいのです。
だって、フレンチブルドッグたち動物って生き物だから。
考えて考えて、それでも迎え入れますか?

Happy monkey/shutterstock
世界には様々な犬種がおり、フレンチブルドッグもその中のひとつ。
しかし数多ある犬種の中でも、先天的疾病が多く病気になりやすい、デリケートな部分が多いということでも知られています。
だから迎え入れるには、ある程度の覚悟が必要。保険料、通院代、様々な薬やサプリメント、食費にそれ以外の出費。
さらには朝晩の散歩やグルーミング、寂しがりやが多い彼らのストレスを軽減できるようなライフスタイル構築などなど。

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でも世の中のペットムーブメントでは、そういった負の情報には触れません。
可愛いですよ、人懐っこいですよ。なんならSNS映えしますよ。なんて、それならぬいぐるみでいいじゃないかと思うのですが、こんなに厳しいことをここに書くのは、彼らの一生に責任を持って欲しいから。

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先日何気なく見ていたテレビで、猫好きで知られるコラムニスト、マツコ・デラックスさんが言っていました。
「可愛いからだけじゃ飼っちゃだめなのよ。今の私がもしペットを飼っても、帰宅して1~2時間ちょろっと遊ぶだけじゃない。そのために飼っていいのかっって思うわけ」という旨の発言をしていて、前のめりで同意したのです。
そう、そうなのよ、可愛いだけで迎えてなんとかなる存在じゃないのよ、と。

bozsja/shutterstock
確かに周囲を見回してみると、ペットを傍らに理想的なライフスタイルを満喫するというようなイメージを打ち出す広告があふれていて、それらを見ていると自分の人生に相棒を迎え入れることがとても素敵なことに思えます。
でも、それはあくまでも作られた世界のお話。
幸せになる、ではなく幸せにする存在。

jiraphoto/shutterstock
実際にペットと暮らしていない人の中には、愛嬌たっぷりの彼らが起用された様々な広告を見てフレンチブルドッグを迎え入れたいと思うかもしれません。
これはフレブルに限らないけれど、そういったビジュアルからは“犬と暮らすってこんなにも楽しく幸せ”というメッセージがビシバシ放たれていて、単純に「ああ、犬がいると毎日をハッピーに過ごせそう」と感じます。
でもペットを迎えるってことは、幸せになるという以上に「幸せにする責任」を背負うこと。

jiraphoto/shutterstock
今は自宅勤務で時間があるからたっぷり構ってあげられるけれど、世の中が通常に戻ればペットの留守番時間は10時間近く、散歩は行ったり行けなかったり、なんて状態にはなりませんか?
環境省が発表しているデータでは、保健所が引き取った平成30年度の犬の頭数は35,535頭、そのうち飼い主から持ち込まれたのは3,726頭と発表されています。
この数が示すのは、憧れのペットライフを夢見て迎えたものの飼いきれなかった人がこれだけいるという事。

SeluGallego/shutterstock
そして忘れてはいけないのが、この数字はただの値ではなく命だってこと。幸せになるために生まれてきた命なんです。
だから今、このコロナ禍の状況下でペットを迎えようかと検討しているなら、少し立ち止まって冷静に判断してくださいね。
まとめ

Steve Bruckmann/shutterstock
なんだか厳しいことばかりを書き連ねたものの、実際にフレンチブルドッグとの暮らしはとても幸せです。
でもその幸せの内側には、大変さや苦労、飼う側の我慢といったマイナスの側面もあり、それ以上に一緒に過ごせる幸福が上回っているという意味での「幸せ」。

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きっと新型コロナは1、2年もすればなんらかのワクチンができて落ち着くと思いますが、ペットの寿命は10年以上。
その上彼らの生涯が幸せなものになるか不幸になってしまうかは、すべて飼う側のアナタに委ねられているのです。
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