頑固なフレブルに『我慢をさせない』ために…日常をチェックして“防ぐ”健康管理を[特集:ミドルシニアLIFE]
一般的に犬は我慢強いと言われていますが、フレンチブルドッグと一緒に暮らしていると“彼らは特に我慢強いのでは?”と思うことが多々あります。その我慢強さは「痛み」に対しても発揮され、さらに年齢を重ねて少しずつ頑固さも身につけたミドルシニア以降はその傾向が顕著。もともと犬は野生時代の本能の名残で、自分が弱っていたり傷を負っていることを敵に悟られないよう隠す性質があります。人間なら我慢強さは美徳になるけれど、実はフレブルたち犬にとっては命取り。自分で「痛い」と言えない彼らの痛みのサインにいち早く気付くこと。これこそが病気を未然に防ぎ、健康寿命を延ばす鍵なのです。
毎日愛ブヒを見ているからこそ気付くこと。

Tanat Harnsiriwatanakit/shutterstock
“おや、いつもより元気がないみたい”、“あれ、普段とご飯の食べ方が違う”などなど、はたから見ると気のせいの範囲じゃないのと思われることでも、常日頃から相棒の様子を見ているオーナーさんなら「どこかおかしい」と直感的に感じるはず。
その半分くらいはブヒの気まぐれだったりもするのだけれど、残りの半分はやはり何らかの異常があったケースが大半。
例えばブラッシング中に見つかることが多い小さなしこりや歩き方の違和感など、ともすれば見落としてしまいがちな体からの異変は言葉を話せない彼らからのシグナル。

Taisya Korchak/shutterstock
こういった小さなサインをいち早く見つけることは、病気の早期発見につながります。
事実、我慢強い彼らの場合、異変が誰の目にも明らかになった時にはもう病気が進行している、ということは珍しくありません。
これっていわば、毎日愛ブヒに接する私たちが彼らのホームドクター的存在だということ。

giuseppelombardo/shutterstock
獣医さんは診察に来てからでなければ体調を診ることはできないけれど、私たちオーナーは毎日相棒の体調チェックを行えます。
その結果が病気の早期発見・早期治療につながり、結果として長く健康で過ごせる時間を延ばすことに繋がると思うのです。
スマホを使って『愛ブヒノート』作りを!

Unchalee Khun/shutterstock
パピーの頃は愛ブヒの成長具合を知るため、毎日の食事量などをメモしていた人は割といるのではないでしょうか。
しかし成長とともにメモを取ることをやめてしまう人が大半。しかし、ミドルシニアに差し掛かったら「愛ブヒノート」的なメモ習慣を復活させるのがオススメです。
もちろん毎日つけるに越したことはありませんが、体重やその日の様子、便の回数や色などを記しておけば、「おや?」と違和感を感じた時、普段とどこが違うのかに気付く手助けとなるはず。

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また、動物病院では日頃の食事量や排便の状態などを聞かれますが、できるだけ正確に内容を伝えるには、あやふやな記憶に頼るよりもメモが有効です。
というのも、普段ペットシートを取替えたりお散歩中にウンチを拾う時など、結構無意識にその作業を行ってはいませんか?
実は排泄物の色や状態には健康状態のヒントがたくさん隠されているので、メモをしておこうという意識が働けば意図的にそれらの色や状態を確認するようになります。

Jasmine Willow Williams/shutterstock
それに加え、排泄を外でしかしないブヒがいますがが、その場合は尿の色がわかりませんよね。
尿の色は内臓の健康状態や水分が足りているかを確認するバロメーターにもなるので、尿の色が見やすいシートの上にさせるクセをつけ、日常の健康チェックに役立ててください。

chaowalit jaiyen/shutterstock
なお、普段から私たちが持ち歩いている携帯電話にはカメラ機能があります。愛ブヒが普段と違う行動(足を引きずるなど)や気になる便をした時に動画や写真に残しておけば、いざ病院へかかった際に画像を見せて説明ができます。
ノートやスマホを活用して日常の愛ブヒの様子を記録しておくことは、もしもの時の備えとなるでしょう。
違和感チェックポイントとは。

Liukov/shutterstock
普段から相棒のことはよく見ているけれど、こと病気の予知・予防に関してはどこを重点的にチェックすれば良いのかを知っておくのが得策です。
そのチェックポイントとは、
・歩き方や立ち上がり&座る際の動きが遅いなどの違和感がある
・体が震えていたり立った状態のまま長時間動かない
・適温のはずなのにガハガハと息が荒い
・自分のハウスに入って出てこない
・お腹のあたりに触れられるのを嫌がるようになる
・体を触った時に明らかに触られたくなさそうな部位がある
・やたらと体を舐めている
これらが大まかなチェック項目で、こういった行動が見られる時は痛みを我慢していることが多く、まだ若いフレブルの場合でも急性のヘルニアなどの可能性もあります。

Tienuskin/shutterstock
ちなみに、犬にとっての痒みは「引っ掻きたくなる不快な感覚」であり、掻くことでその不快感を取り除こうとしているという説も。
アレルギーなどではないのにしきりに体を掻いたり舐めたりする場合、ストレスやノミ・ダニだけでなく、肥満細胞腫や皮膚リンパ腫といった皮膚病変の可能性も視野に入れ、一度獣医師さんに相談をしてみてくださいね。
まとめ

Tienuskin/shutterstock
よく「攻撃は最大の防御」と言いますが、ことフレブルの場合、攻撃は「普段のチェック」のことで、日頃の観察が最大の病気対策になる、と心得ておきたいものです。
ネットでフレンチブルドッグを検索すると、その性格に「我慢強い」と書かれているのをよく目にします。
この我慢強さは痛みに対しても発揮され、ギリギリのラインまで我慢をしてしまうのがフレブル。

Job Narinnate/shutterstock
そのため病気などにかかりやすいミドルシニア期ともなれば、人一倍ならぬ犬一倍彼らの様子を観察し、病気が悪化するのを防ぐことが大切です。
実際にレジェンドと呼ばれるブヒの多くは、レジェンド年齢になるまでに幾度も病気を乗り越えています。
その陰にはオーナーさんが感じた違和感がきっかけで病気の早期発見・治療ができたから乗り越えられた、というケースがほとんどなのです。
文/横田愛子
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