【“うっかり”では済まないから】フレブルの『脱走』を阻止するために、改めて対策の見直しを!
見た目以上に機敏で活発、その上好奇心旺盛なフレンチブルドッグたち。そんな彼らと暮らしていると、時にヒヤリとさせられることにも遭遇します。その「ヒヤリ」の中でも日常で起きる確率の高いものといえば“脱走”ではないでしょうか。実は筆者、先日相棒を脱走させてしまい、確保するまでそれはもう生きた心地がしませんでした。そして痛感したのです。もう、誰にもこんな気持ちを味わってほしくない、と。
それはちょっとした油断から。

Lee waranyu/shutterstock
愛ブヒが脱走したのはある日の午前中のこと。自宅のチャイムが鳴って確認すると宅配便です。
我が家には玄関ドアの先数メートルの所に胸元くらいの高さのゲートがあり、普段はゲートを開けずその上から荷物を受け取るのが定番。
でもその日は「荷物が重いので玄関まで運びますよ」と。

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今思えば、重くてもゲートの外に置いてもらっていればと思うのですが、よく来てくれる配達員さんなので我が家にフレブルがいることを知っており、犬が飛び出さないよう玄関ドアを開ける前に中に入りのゲートのロックをかけてくれます。
私も相棒を抱えながらゲートが閉まったのを確認してブヒを下ろし玄関を開けたのですが、さあハンコ押しますよという瞬間、きっと重い荷物を片手で持ち後ろ手でロックをしたのできちっと閉まっていなかったのでしょう。風もあってゲートが少し開きました。
その瞬間、今までぼんやりしていた愛ブヒが「イエーイ」とばかりに脱走…。

tsik/shutterstock
一瞬でパニックになる私。玄関先にあるリードを掴んで、片手にハンコを持ったまま相棒の名を叫びながら追いかけます。
その様子を見た宅配のお兄さんも「うわあすみません!」と一緒に追いかけてくれたのですが、その日の気温は35度の猛暑日。
家の周囲の道路はアスファルトだし、近くに大きな道路があり車もたくさん通るので、とにかく何か起きる前に確保しなければと必死でした。
次も運が良いとは限らない。

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我が家の近所にはいわゆる「さくら猫※」と呼ばれる地域猫が数匹いて、愛ブヒは猫が大好き。
お散歩中も見かけたら遊ぼうと追いかけるので、脱走するやいなや近所の猫スポットに行っているに違いないと確信しました。
しかし相手は猫なのでもちろん逃げるし、猫を見るとスイッチが入る愛ブヒはもう猫探しに夢中でこちらの声なんて一切届いていないはず。

Franco Francisco Maria/shutterstock
脱走から確保までの時間は5分程度だったと思いますが、それが数時間にも感じられるほど。
確保するまでは熱中症や焼けたアスファルトでの火傷、そして何より交通事故に遭わないようにとそればかり考えていました。
汗だくになりながら疾走して相棒を追いかけ名前を叫ぶのですが、その叫びは途中からもはや祈りに変わっていたことを覚えています。

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そしてようやっと相棒を確保したのですが、そのとき私の手は震えていました。
一方「追いかけっこ楽しかった~」状態のブヒはなぜか嬉しそうでしたが、彼の体に傷も怪我もないのを確認してようやく落ち着いた私。
そして改めて周囲を見回せば、通りには車やトラックが行き交っており、今回何事もなく確保できたのは100%『運が良かっただけ』だと痛感したのです。

Thassin/shutterstock
でも、もしまた脱走するようなことがあったら、今度も運に恵まれるとは限りません。
そして自分のうっかりさを呪いました。
玄関から出さなければ、ゲートがちゃんと閉まっているか確認すれば…など、日常の些細なことでも気をつけなければ命取りになることを身を以て知ったのです。
※さくら猫
不幸な猫を増やさない為に、不妊手術や去勢手術が行なわれた目印となる、耳の先を一部「さくらの花びら」のようにカットされている地域猫のこと。
もう一度脱走対策を見直そう。

Bianca Grueneberg/shutterstock
フレブルは一見そうは見えなくとも、いざスイッチが入って走り出したらめちゃくちゃ速いです。
彼らが本気で走ったらそう簡単には追いつけないと実感し、今回の出来事で我が家の脱走対策を改めて見直すことになりました。
例えばチャイムがなったらまず何より先に相棒をリードで繋ぐ、ケージに入れる、玄関にペットゲートを設置するといった方法で、探してみるとペットが外に飛び出さないためのグッズはかなり種類が豊富です。

Tienuskin/shutterstock
それに加え、もう一度挑戦し始めたのが「呼び戻し」。
普段は「待て」「おいで」などは一応できる愛ブヒですが、スイッチが入った時にはそれらのコマンドが耳に届かないので、散歩中に呼び戻しの練習を開始しました。
これらのコマンドは落ち着いてオーナーと向き合える自宅内では上手にできるけれど、様々な誘惑がある屋外ではなかなかできない子が多いのが現状。
私も今回は腰を据えてじっくり取り組みます。

Frank11/shutterstock
さて、ここまで脱走に対して対策をとろう思ったのは、やはり迷子になって命を落とすペットの大多数が交通事故によるもので、迷子の理由の大半が脱走だということにあります。
今回私は自分のうっかりで相棒を脱走させてしまいましたが、たまたま運が良かったものの一歩間違えば取り返しがつかないことになっていた可能性も高く、もしそうなったら、きっと私は立ち直れない。

Oleksii Shalamov/shutterstock
だからもう二度とこんなことが起きないよう、できる対策を行い、玄関を開ける前に愛ブヒを繋いでおくというひと手間をかけること。
それが「うっかり」を防ぐシンプルにして最大の防御なのです。
まとめ

Julien_j/shutterstock
汗だくで髪を振り乱しようやく確保した愛ブヒ。
一通り体の状態をチェックして安心した私は猛暑に全力疾走したこともあり、しばらく玄関先に倒れ込んで起き上がれませんでした。
それを新しい遊びと思った彼は面白そうに私をちょいちょいと前脚で突くなどし、ようやく息が整った私に怒られたものの、説教の最中に「ぷうっ」とオナラまでかます始末。

Postmodern Studio/shutterstock
いや、無事で良かったけども。
今回の脱走を体験し、本当に心の底から怖かったです。
だからどうか、皆様も愛ブヒがふとした隙に脱走しないように守ってあげてくださいね。
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