【愛ブヒを守れるのは自分だけ】“知る”って大切。 大事な命を扱うその先に、オーナーとしてできること
今や空前のペットブーム。一般社団法人ペットフード協会の調査では、2020年のペット飼育頭数は犬が879万7千頭、猫が977万8千頭という結果が発表され、なんと3世帯に1世帯は何らかのペットを飼っていると言われています。とりわけ我らがフレンチブルドッグは人気のある犬種だけれど、フレブルを迎える時に、どこまでフレンチブルドッグという犬種について学んだでしょうか。例えば、今こうしてFRENCH BULLDOG LIFEをご覧になってくださっているオーナーさんは、愛犬について何か情報や知識を得ようとしている人だということ。でも中には、何の情報を持たずに愛犬を迎える人も少なくありません。
それはある日のドッグカフェでのこと。

mountaira/shutterstock
いきなり身近な話になりますが、筆者と愛ブヒの散歩コースにはこぢんまりとしたドッグカフェがあり、そこはワンコ用のおやつも充実しているのでかなり頻繁に立ち寄るスポットです。
ドッグカフェだけに愛犬を連れたお客さんが大半なのですが、それは先日のこと。
1歳と少しというトイプードルを連れた若いカップルが来店し、狭いお店なので必然的に居合わせた客同士で犬談義が始まります。
そこでふとフィラリアの話になった時、大切そうにトイプーを抱えた彼女が言いました。「フィラリアって何ですか」と。

LightField Studios/shutterstock
え、えええ…店のオーナーも私も驚いてフィラリア予防がいかに大事かを話すと、「どうしよう、もうかかっていたらどうしよう。今から病院に行って薬をもらいます」と目に見えるほどオロオロし始め、今にも泣きそうに。
どうも彼女はペットショップで愛犬を迎えた際に、過去に犬を飼ったことがあるかどうかを聞かれて昔家族で飼っていたためにあると答えると、何の説明もなしに「必要なワクチンは済んでいます」とだけ言われて引き渡されたそう。

WildlifeWorld/shutterstock
畜犬登録はしてあったのか狂犬病ワクチンは受けたそうだけど、聞けばかかりつけの病院もなく、ご飯をあまり食べない日はよく食べるおやつをご飯がわりに与えているなど、本当に何も知らない状態で今まで飼っていたようです。
カップルはその足でカフェのオーナーさんがお世話になっている動物病院へ行くことにし、まずは血液検査をしてフィラリア以外にも異常がないかを調べてもらう予約をして店を後にしました。
ペットショップ任せにせず、自分で情報取集を。

Lesya Pogosskaya/shutterstock
件のカップルさんの後日談ですが、その後検査を終えてフィラリアは陰性。それ以外にも食事指導などのアドバイスをもらい、ちゃんと飼うために色々見直しているとのことでした。
でもこういう人って意外といるのかもと…。
正直、引き渡した後のケアを何も伝えずに仔犬を販売したペットショップにも思うところはあるけれど、やはり飼う側が「迎えた後に何が必要か・どのくらい費用がかかるのか・その犬種に必須のケアは何か」といったことをしっかり調べる必要があるし、調べている最中でこの犬種は難しいと感じたら一度立ち止まって考えることも必要。

DEALORY/shutterstock
仮にフレンチブルドッグなら抜け毛が多いからアレルギーのある人には不向きだし、パワーがあるからお年寄りには適さないといった「飼いたくても実質的に難しい事情」も見えてくるはずです。
きっとそのカップルも愛犬を大切にしたい気持ちは溢れているけど、ただ知識がなかっただけにすぎません。
でもいざ自分の家族として迎えたら、知識がなかったでは済まされないこと、本当にたくさんありますよね。

Oyls/shutterstock
犬種の中でもデリケートと言われるフレブルオーナーさんなら身を以てご存知でしょうが、知らないことが命に関わることもなくはないのです。
そしてその知識や情報は日々アップデートされるから、フレブルオーナーとなってからも情報を刷新していくことがとても重要。
結果それが、大切な家族を守るための一番の近道だから。
動物愛護法についても知っておくべき。

Cryptographer/shutterstock
ペット関連のニュースは数あれど、最近ではドイツで犬を日に2回以上、さらに合計1時間以上屋外で散歩させる必要があるという法案が発表され、ブリーダーに対しても1度に生まれた3組以上の仔犬を同時に育てることを禁じ、仔犬1頭につき4時間以上人間と一緒に居させることを義務付けています。
一方私たちが暮らす日本でも、より動物の愛護や適切な管理を盛り込んだ改正法が2020年6月から段階的に施行されています。
まだペット先進国と言われる欧米と比べると法的な規制は緩いものの、これらの動きは動物を愛する者にとってはやはり嬉しいニュース。

Tienuskin/shutterstock
では、いざフレンチブルドッグら相棒となるペットを迎え入れる時、あなたはどんな所を最初に探すでしょうか。
ブリーダーさん、ペットショップ、知人のところで生まれた仔犬など選択肢は様々ですが、そこが適切に動物のお世話をしているか、こちらの質問に丁寧に答えてくれるか、可愛いところだけでなく犬種特有のデメリットやマイナス面も隠さず教えてくれるかなどを細かくチェックして欲しいのです。
もちろんたまたま店頭で見かけたブヒに一目惚れなんてことも多々あるけれど、出来るだけ信頼できるところから相棒を迎え入れること。

GH Studio/shutterstock
そうやって愛犬を選ぶことで、必然的に動物により良い環境を与える業者が生き残り、そうでない業者は淘汰されていきます。
扱っている犬が可愛いければどの店で飼うかは関係ないと言う考えでは、悲しいけれど命を雑に扱う業者は一向に減らないのです。
ペットが可愛いのは当たり前。でも可愛いのその先には色々なお世話が待っていて、その中には義務や覚悟も必要で、それらを知るために知識ってとても大切。

MNBB Studio/shutterstock
より良い知識を手に入れるためにオーナーがするべきことは、まず自分から様々な情報にアクセスすることなのだと思います。
そのためにFRENCH BULLDOG LIFEが役立てる存在であるよう、これからもブヒ界隈の話題をたっぷりお届けしていきますよ!
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
2021年のカレンダーはこれに決まり!壁掛けと卓上あり〼【フレブルまみれだよ】
肌寒い日がつづき「そろそろ冬支度でも…」なんて考える今日この頃。この時期になると、無性にカレンダーが欲しくなりますよね。
今回はFrench Bulldog Life編集部イチオシのカレンダーをご紹介。フレブルオーナーにはおなじみのフォトグラファー、内山慎吾さんが手がける“ゼッタイ飾りたくなる”逸品です!
ストア情報 -
長生きの秘訣は先祖の犬が教えてくれる。自然の中の健康法を取り入れたフード「ワンフー」
人間の手が加わる前の犬たちの平均寿命は、およそ25年だといわれています。犬は自ら狩りをして獲物をとらえ、“カラダが欲する草”によって体内環境を整えてきました。
どうやら愛ブヒの健康寿命をまっとうするには、ここに大きなヒントが隠されていそう!
昔の犬たちは何を食べていたのでしょうか…そして、それに基づいて作られた大注目のフードを発見!
ぜひ、愛ブヒのためにじっくりとご覧くださいね。
(sponsored by 環境プラント工業株式会社)
※2020年5月28日更新
PR -
【年末大掃除の救世主!】パナソニックの『からまないブラシ』で時短掃除を実現しよう!
今年も残すところ1ヶ月になりました。我々フレブルオーナーが思わずため息をつきたくなるのが、年末の大掃除。だって“抜け毛”があるぶん、犬と暮らしていない人に比べて何倍も時間と手間がかかるわけですから!
そんな方々にオススメしたいのが、パナソニックのコードレススティック掃除機「パワーコードレス」。ペットの毛がほとんどからまない『からまないブラシ』が新搭載されたのです!
以前French Bulldog Lifeでもご紹介して大反響。年末こそ『からまないブラシ』を使ってほしい理由を編集部が力説します!
(sponsored by パナソニック株式会社)
PR -
【取材】ベビーフェイスな16歳。長生きの秘訣は毎晩のルーティーンにあり#28 ゴン太
10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。
今回は、16歳にしてまるでパピーのようなゴン太くんの登場です。長生きの秘訣は、「これをしないと1日が終わらない」と、ゴン太くん本人も思っている節のある、あのケアでした。
-
【愛ブヒがブランドのロゴに?】大人気ブランド「TES」からカスタムオーダーが誕生!
新しくも懐かしいリラックスライフを演出するアパレルブランド「TES(The Endless Summer)」。
メインビジュアルは、なんとフレンチブルドッグなのです!
そんなTESのデザインを手がけるSHARES DESIGN(シェアーズデザイン)から、愛ブヒの名前を入れられるカスタムオーダーが誕生!
その魅力をたっぷりとご紹介します!FBLオンラインストアからオーダーができますので、最後までお見逃しなく!
ストア情報 -
自宅でフレブルのトレーニングができる!獣医師監修の『こいぬすてっぷ』
現在フレンチブルドッグと暮らしているみなさん。そして、これからフレンチブルドッグを迎えようとしている方々。ケージやトイレシートなど、はじめに準備するものはナントナクわかりますよね。でも、実際に迎えてから一番困ることといえば…「しつけ」や「トレーニング」といった知識や経験が必要なもの。
今回ご紹介するのは、獣医師監修・自宅でできるトレーニングセット『こいぬすてっぷ』。毎月その時期に合ったトレーニングのガイドブックと、その子におすすめのおもちゃ・ケア用品のセットが送られてくる画期的なサービスなのです!
(sponsored by : 株式会社YCP Lifemate)
PR -
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【老舗の水炊き専門店が開発!】「まずはアナタが食べてみて」と豪語するほど、安全でおいしいフード「UMAKA」とは!?
いま愛ブヒが食べているフードの原材料を見たことがありますか? 表記のされ方によっては、何のお肉かわからない…人間が食べられない低品質なもの…という場合があるのです。
今回は、安心できるフードの選び方「基本のキ」を学んでみましょう。そして、French Bulldog Lifeが自信をもってオススメするヒューマングレードを“超える”品質のフードをご紹介します!
(sponsored byトリゼンダイニング株式会社)
PR -
【インパクト絶・大!】個性的すぎるフレブルグッズがついに完成!「イトウマリ×French Bulldog Life」
スペインで活躍するアーティストのイトウマリさん。愛ブヒはハニーパイドのぶーちゃんで、French Bulldog Lifeでもスペインでの「フレブルライフ」を連載中。
そんなイトウマリさんとFrench Bulldog Lifeのコラボプロダクトが、ついに完成! これぞ、個性派のフレブルオーナにぴったり!
ストア情報
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】スペインでフレブルと。
ドッグフレンドリーな国で過ごすフレブルライフを、アーティストのイトウマリさんがリアルな視点でお届け。
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
モデル田中美保のフレブルライフ
モデル田中美保さんと愛ブヒ「モフ」の日常をお届けする連載
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。