2020年10月2日4,965 View

フレブル2度目の反抗期?『5歳』はココロもカラダも揺れるお年頃。だからこそ“見極める力”が大切![特集:ミドルシニアLIFE]

ミドルシニアと呼ばれる年代になると、体力が少し低下したかな? といった体調面での変化だけでなく、ココロの部分。つまり精神面でも様々な変化が訪れます。愛ブヒがミドルシニア期に差し掛かった頃、「急に頑固さが際立ってきた」や「今までよりも反抗することが増えた」と感じることありませんか? 実はフレンチブルドッグたちワンコには、個体差はあるものの5歳頃に2回目もしくは3回目の反抗期を迎える子もいるのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

それもこれも『成長の証』

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Gorlov Alexander/shutterstock

 

「オラァ、くそババア~!」とは言いませんが(もし言われたら問答無用でオヤツ没収です)、実はフレブルたちにも反抗期はあります。

 

代表的なのがまだパピー真っ盛りの生後6ヶ月から10ヶ月の間くらいで、この最初の反抗期は知能が成長し自我が芽生え始める頃。

 

おすわりや待てといったコマンドを無視したりトイレをわざと失敗するなどが代表的行動で、その後2歳から5歳くらいの間に第2次、場合によっては第3次反抗期とも言うべき手に余る時期がやってきます。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

seeshooteatrepeat/shutterstock

 

これはない子もいればオーナーさんが気付かないこともあるようですが、急に吠えるようになったり言うことを聞かなくなる時期があるそう。

 

特に5歳以降のミドルシニア期からは「好き嫌いがはっきりしだした」「ワガママを貫こうとする」といった態度を取り始めるブヒも少なくありません。

 

中には家族という「群れ」の中で自分がリーダーになろうと、オーナーさんとの立場逆転を狙うがゆえに反抗的態度で挑んでくることも

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Peerapon Yaemma/shutterstock

 

この下克上を許すわけにはいきませんが、反抗期というのは少し視点を変えてみれば「自己主張」とも取れます。

 

フレンチブルドッグも年齢とともに成長していき、その成長は体だけでなく心も同様。

 

ミドルシニア期に差し掛かってから反抗期的な様子が見て取れた時、それはひとつの成長の証だと受け止めることもできるのです。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Pierre Aden/shutterstock

 

もちろんダメなものはダメと諭しつつ、一方で彼らの自己主張を理解すること。

 

これはこれからシニア期へと向かっていく相棒の好きなことと嫌なことをより深く知り、彼らのQOLを上げるための手段となるはずです。

 

本当に反抗期なのかを見極める。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Ivanna Pavliuk/shutterstock

 

人間も犬も年齢を重ねると自分の好みがはっきりし、若い頃よりも柔軟性に欠けてきたり好奇心が薄れてしまうこと、ありますよね。

 

自分流の心地よさが分かってきて、好奇心よりも面倒くささが勝ってしまう。これ、フレンチブルドッグも同じです。

 

もともと犬という動物はルーティーンを好む生き物ですが、年を重ねると生活に自分のペースが出来上がり、それによって「普段と異なる状況」に対し本能的に嫌だという反応を示すことも。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Ezzolo/shutterstock

 

若い頃は他の犬を見つけると遊ぼうと近寄っていった我が子が、ミドルシニア期になって以降興味を示さなくなったりすることも多々あるけれど、これも大人の階段をのぼったためかもしれません。

 

また、フレンチブルドッグは老化が早くやってくると言われることがありますが、シニア期が近づくにつれ視覚や聴覚、臭覚は少しずつ衰え始め、これらが原因で怖がりになることはよくあります。

 

怖さゆえに唸ったり噛んだりという攻撃に出て、それがオーナーさんにとっては反抗しているように感じられるケースも。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Lee waranyu/shutterstock

 

この場合はむしろ反抗期ではなく、体の変化が性格に影響を与えていることを理解してあげてください。

 

それに、体のどこか痛みや不調があるから反抗的行動に出ることも多いので、ミドルシニア期の反抗期の場合、最初に疑うべきは『健康状態が良好かどうか』なのです。

 

若い頃の社会化が中年以降役に立つ。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Ric Photography/shutterstock

 

犬の社会化の重要性はご存知の通りですが、幼少から青年期に多くの犬や人と触れ合い様々な経験を積むことで、ミドルシニア期以降の性格にも影響を与えます。

 

人間もより多く経験を積んだ人の方が広い視野を持てますが、フレブルも外の刺激に慣れていて経験が多いほど、物怖じせずおおらかな性格になりやすいもの。

 

物怖じしないということは怖がる要因が少なくなるということで、これは愛ブヒが感じるストレスにも大きく影響します。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Kittibowornphatnon/shutterstock

 

例えば怖いものが多いと日常で受けるストレスの数も増え、少なければそれだけストレスも軽減されます。

 

ストレスと健康は密接に関係しているため、若い頃からストレスに強くしておくことはとても大切。

 

ただ、先述したようにミドルシニア期以降は年齢的な要因もあり、フレブルが本来持つ頑固な性格が前面に出てきます。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Carrastock/shutterstock

 

頑固ゆえに新しいコトやモノを受け入れる範囲が狭まるので、社会化は若いうちから行うべしとされているのです。

 

ただ、もうミドルシニア期に入っちゃっているからと諦めないでください。

 

フレブルは最愛のオーナーさんが楽しんでいる姿を見るのが大好きで、自分も一緒に楽しむのは彼らにとって幸せなこと。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

praditkhorn somboonsa/shutterstock

 

だから年齢を重ねても、「共に楽しむ・共に挑戦する」という気持ちを忘れず、一緒に中年の危機を脱するくらいの心意気を持っておきたいものですね。

 

まとめ

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Larissa Chilanti/shutterstock

 

この子こんな性格だったっけ? と愛ブヒの顔をまじまじ見つめた経験、ありませんか。

 

年齢を重ねることでフレブルも性格に変化が訪れますが、もしその変化が私たちにとって反抗的だと映る場合でも、それにはちゃんと理由があります。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

sandypatch/shutterstock

 

反抗=悪いこと、とすぐに正そうとする前に、その理由を見極めることでできる対処もきっとあるはず。

 

それもこれも、大切な彼らと幸せに暮らしていくために。

 

 

 

文/横田愛子

 

 

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