フレブルらしさ溢れる『サヨナラの流儀』で、最期の旅立ちを。今までもこれからも、傍には変わらず君がいるから。
愛しいまあるいかたまり。気づけば毛に白いものが混じり始めて、その瞳は白濁が進み、全盛期と比べたらちょっと体重が落ちたかも。病と対峙し激闘した末、最後の一滴まで力を振り絞って果敢に立ち向かったその勇姿を、私たちはいつまでもずっとずっと覚えているだろう。さて、いつかはやって来るサヨナラの日は、私たちオーナーにとっては悲しくて辛い日。でも『今』を存分に生きるフレンチブルドッグにとってはまた違う『旅立ち』なんだと思うのです。
味わい尽くして、満腹でお空へ。

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たったの十数年。ムチコロのパピーでやってきたあの日のことは今でも鮮明に思い出せるけれど、それより一緒に過ごした思い出の方がずいぶん多くなってしまったね。
そしてその日は、いつか必ずやって来る。
愛しいブヒとの別れの日は、予兆があったり突然だったりするけれど、相棒を亡くした全ての人にこれだけは伝えたいのです。
彼らはアナタとともに、常に隣を並んで歩いたその命を、余すところなく味わい尽くして旅立ったのだと。

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そう、それはまるでフレブルお得意の「ペロリ」と舌を出すポーズをするように、柔らかなお腹をアナタからもらった「幸せ」というウマウマでポンポンに膨らませて。
「ゲップ…おや失礼。もう満腹で大満足なもので」なんて言いながら、わちゃわちゃと虹の橋を駆け上がるのです。
サヨナラの日に私たちは涙にくれるけれど、きっと彼らは涙に濡れた私たちの顔を見て少し不思議そうに首を傾げ、「泣かないで、ボクもワタシも、十分がすぎるほどに幸せだったんだよ」と、トコトコ前を向いてお空に昇っていくのだから。

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確かに、別れは悲しく辛いもの。でも、見送ったり送り出せる幸せというのは、相棒がアナタに残した最後のプレゼントなのです。
だから涙をぬぐい、心の中で彼らは永遠に生きていると念じて笑顔で送り出そうではないですか。
“サヨウナラ”の五文字とは。

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サヨウナラ。日本語にしてたったの五文字。持てる愛を尽くした存在に伝えるには、少し短すぎる気もします。
でもね、例えば“ありがとう”、“また会おう”、“大好きよ”。
そして、“忘れない”。
これらのワードもサヨウナラと同じわずか五文字なんです。
この五文字に全部の気持ちを乗せて、君のそのまあるい背中にくくりつけて送り出してやろうと思うのです。

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正直に言えば、別れはやっぱり悲しいけれど、閉じる扉があれば開く扉があるように、朽ちる命があれば、また芽吹く命もある。
決して長いとは言えない彼らの命のいっときを一緒に過ごせたことはもはや奇跡で、きっとそれは何ものにも代えがたい美しい思い出です。

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一緒に過ごした時間は、もしかしたら戦いの日々だったかもしれない。それでもなお、そのふたつの眼がこちらを見ている限り、私たちは上を向いて前を見据え、時々よろめきながらも未来に進む義務がある。
だって、フレンチブルドッグはとにかく前しか見ないから。サヨウナラの五文字をマッテテネに変換すれば、いつかまた必ず会える。
そう信じることで私たちは明日に踏み出せるのではないかしら。
…なんてことを思うのです。

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レジェンド年齢まで生きた子、まだ若くして旅立つ子、ママさんの願いを叶え思い出を増やしてから逝った子、大好きなママやパパに辛い思いをさせまいと静かに旅に出た子。
旅立ちの方法は様々だけど、彼らの旅仕度を見ていると、どの子も最後の最後に大好きな人たちに心配をかけまいと、細心の注意を払って「ほな、またね」と言うようにとても軽やかに旅立つのです。
それはまるで、風のように。
旅立ちは別れではないのだ。

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朝起きると今まで愛ブヒがいた場所に真っ先に目をやることも、スーパーで美味しそうなサツマイモを見たらついあの子に買って帰ろうとカゴに入れるその癖も、そんなにすぐには直らなくて。
彼らを見送って時間が経っても、心にポカリと開いた穴はなかなか埋まらず、時にアナタの胸を締め付けることもあるでしょう。

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でも、そんな心の空洞を埋めてくれるのもまた愛ブヒで、いつか彼らの旅立ちを受け止められる時期が来たら、スマホにたくさん詰まった思い出の写真を眺め、改めて一緒に過ごした時間を振り返ってみるのも良し。
彼らとの思い出の場所へ出かけて共に生きた日々を懐かしむのも良いでしょう。
昨日まで当たり前のようにそこにいた存在がいなくなるってこと、こればかりは何度経験しても慣れることはないのだろうけれど、それは別れとはまた少し違うもの。

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一足先に旅に出た彼らは、痛みや苦しみのない場所で心地良い風に吹かれながら、いつかそこに来る私たちを待っている。
そしてその場所へ私たちが行く時間がまだずっと先でも、会いたいと願いその姿を思い浮かべればそこに彼らはやってくる。
そう、心の中に生きているから。

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だからもしその日がやってきたなら、堂々とその命を生きた彼らを送り出してあげたいもの。
それが彼らに渡せる最後にして最高のギフトだから。
サヨナラだって、“らしく”ね。

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フレンチブルドッグは涙が似合わない犬種。
いつだってわちゃわちゃしていてユニークで、ふとした仕草が可笑しくて、そこにいる人すべてを笑顔にさせてしまう魅力の持ち主。
だからサヨナラをする時だって、彼らの流儀にのっとって送り出すことができたなら。
きっと彼らもニンマリ笑顔で、お空へと駆けていくはずだから。
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今回はフレブルライフ読者の皆さまだけに、ドッグフードの闇や矛盾を伝えさせてください。
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