フレブルにも生き甲斐は必要! 日常に“オシゴト”を作り、目指すはイキイキ健康長寿![特集:ミドルシニアLIFE]
「ふぁ~あ、今日もゴロゴロしてたら1日が終わったわい」なんて大あくびをして再びゴロゴロを再開する…。いえいえ、アナタのことではありませんよ。でもミドルシニア年齢になった愛ブヒの生活を見ていると、なんだかそんな日が増えたようには思いませんか? まあ、犬だし。もう、中年だし。なんて思いがちだけれど、実は「自分の役割やオシゴト」を持っている犬というのはイキイキと長生きできるらしいのです。
ギネス記録のワンコはなんと、29歳と5ヶ月!

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ギネスブックといえば様々なジャンルの世界一が記載されている本だけれど、その中の「世界で最も長生きした犬」の記録はなんと29歳5ヶ月。
オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種のブルーイは20年間もの間牧羊犬として活躍し、1931年以降この記録は塗り替えられていないんだとか。
同じくオーストラリアでは、出生の記録がないためギネス認定とはならなかったけれど、約30歳まで生き、家業の農場を見回るお仕事を日課としていたマギーという犬もいて、いずれも驚くべきご長寿です。

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そしてこの2頭はともに働く犬でもあり、もしかしたら長生きの秘訣は彼らのライフスタイルとなんらかの関係があるのでは? と思った次第。
そういえば、人間だって歳をとっても役割を担って活躍している人はいつまでも若々しく認知症にもなりにくいものですよね。

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それはやはり社会と関わることで様々な刺激を受け、好奇心を満たしているからに他ならないのではないでしょうか。
ならば、我らがフレンチブルドッグだって同じように役割やオシゴトを与えることで、ミドルシニア以降の日々に、良い刺激をもたらせるのかもしれません。
日常を彼らの「オシゴト」に。

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犬は人間の親友なんて言われるけれど、それは彼らが人間と暮らしてきた長い歴史の中で様々な役割を担い、人々の暮らしをサポートしてきた側面があるから。
例えば牧羊犬や狩猟犬などはオーナーとタッグを組んで自分の仕事をこなす役割のある犬たち。
犬は人間の感情に対して反応するのが得意な生き物ゆえ、自分が活躍することでオーナーとの絆が深まることが喜びなのです。
でも、「今まで呑気に過ごしてきた愛ブヒにいきなりオシゴトなんてちょっと無理がある」と思った方も多いでしょう。

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確かにフレブルは働く犬にはやや不向きだし、与える仕事が思いつかないのは当然のこと。
でもそこは発想の転換で、例えば「洗濯物を干す手伝いをする」「近所のパトロールをする」「オーナーが仕事をサボらないか見張る」などなど、毎日の暮らしの中に彼らのオシゴトはたくさん転がっているのです。

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え、そんなこと無理って? いえいえ、ご近所パトロールはお散歩、家事のお手伝いや飼い主のサボリ防止はその作業に勤しむ私たちの傍らで過ごすことを言い換えただけで、もちろんブヒの肉球お手手では洗濯物を畳むなんてできません。
やり方は簡単で、例えば洗濯物を干す際に「お洗濯手伝って」と声をかけ、終わると「ありがとう、助かったよ」と褒めるだけ。

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ちなみに我が家のブヒはこれを続けた結果「洗濯」は自分の仕事だと思うようになり、今では洗濯カゴを持つと筆者より早くベランダに行き、筆者の干す様子を見守るように。
その時の彼の顔はどこかキリリとし、干し終えた後は「やりきったボク、超エライ」とばかりに堂々としているのです。きっと彼なりに満足感と充実感を感じているのでしょう。

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お散歩から帰りたがらずイヤイヤしている時でさえ「帰ってお洗濯手伝って」と言うと「ハッ、そうだった」とばかりに慌てて家路につくほどに。
あ、改めて言いますが、実際彼がしているのは邪魔の方が多いですが、そこは大目に見てあげるのが飼い主の優しさです。
フレブルにも『生き甲斐』が必要。

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“何かをして褒められる”これは犬にとって至福の瞬間。
褒めて伸ばすのはしつけの基本だけれど、褒めるというのはオーナーと愛犬にとって大切なコミュニケーションのひとつ。
実は犬の長生きに欠かせない要素に“コミュニケーション”は大きく関係しており、彼らは大切な人との関わりをたくさん持つことでストレスを解消し、脳の活性化や幸せホルモンが分泌される生き物なのです。

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レジェンド年齢のフレブルのオーナーさんの多くがストレスケアを重視していることからもわかるよう、オシゴトを与えるというのは彼らにとってコミュニケーションの一部であり、出来たら褒められる楽しい遊びのようなもの。
もともと好奇心旺盛なフレンチブルドッグにとって「役割」は好奇心を刺激する手っ取り早い方法で、しかも褒められるとあれば生き甲斐にも繋がるのはでないでしょうか。

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考えてみると、ミドルシニア年齢のフレブルって基本的なしつけはもう出来ている子が大多数。
真っさらなパピーの頃はおすわりやお手、伏せといった基本の動作すらうまく出来たら大袈裟に褒めてもらえたのに、中年になってしまうとそれらは普通のこととしてスルーされることも少なくはないのです。

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だからこそ、あえてミドルシニア世代で「役割」を与えることで、彼らの“大好きな人に褒められたい、役に立ちたい”という欲求を満たし、それがイキイキとしたシニアライフへとつながっていくのではないでしょうか。
元気なシニアの方々を見ていると、年齢を重ねてなお挑戦や勉強をしていたり、積極的に社会と関わっている人が多数。

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同じくワンコ達も、様々な人や犬と触れ合い日常に刺激が多い子は認知症になりにくく、いつまでも元気なご長寿さんが多いように感じます。
『オシゴト』というと大げさだけれど、愛ブヒに何かしらの役割を与えて好奇心を満たしつつ、犬が本来持っている群れのリーダー(つまりオーナー)の役に立ちたいという本能を刺激することは、楽しく充実した一生を送る上で見逃せないポイントなのです。
文/横田愛子
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