【取材】出産も別れも経験した15歳。家族に見守られ伸びやかに生きる #33 ぱんだ
10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog Life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。
今回お話を伺ったのは、15歳と2週間(取材時)になるぱんだちゃん。2歳の時に出産を経験し、我が子を先に見送った経験も持つ彼女は、今なお毎日オーナーさんと仕事に勤しむアクティブ女子。そのパワーの秘訣には、オーナーさんのある考えがありました。
目次
ぱんだちゃんのプロフィール
年齢&性別
15歳の女の子
体重
9kg(体重は若い頃と変わらない)
大好きなこと
散歩、ボール遊び、ふわふわな場所、そして猫。
既往歴
時折皮膚アレルギーを起こす程度で今まで大きな病気はなかったものの、2020年9月頃に口内の歯茎にエプリスと思しき腫瘍ができているのを発見。しかし年齢や麻酔リスクを考慮し、切除はせず様子を見ることに。
2歳で出産を経験するも、予想外の母性の「薄さ」に仰天!

4ヶ月くらい
現在15歳のぱんだちゃんは、2歳の時に出産を経験。
帝王切開で4頭の可愛い仔犬を出産したそうで、ぱんだちゃんママはその時のことが一番印象深いそうです。
「ぱんだとの出会いは、近所のブリーダーさんのフレブルの子犬が生まれたという張り紙を見たのがきっかけ。
出産は最初からチャンスがあれば産ませてあげたいと考えていて、ブリーダーさんと相談しながらそこのフレブルと交配しました。
生まれた4頭のうち1頭は障害があって2週間で虹の橋を渡ってしまったけれど、残りの子はみんなすこぶる元気。
中でもひときわ食欲旺盛な1頭を我が家で飼うことにし、その子がぱんだと8年間を過ごしたロナウジーニョ(通称ジジ)です。
出産後はぱんだが子育てを頑張る姿が見られると思っていたのですが、以外にも母性が薄く、あまりお世話をしなくて(笑)。
だから私たち家族が一丸となって仔犬を育て、しばらくの間は本当にてんやわんやでしたね。
出産は動物病院で行ったのですが、生まれた子を受け取って体を拭いて暖める役割を私が任されたこともあり、まるで一緒に出産した気分でした。
それだけに15年という年月の中でも一番印象的な出来事として思い出に残っているんです」
心配性のママさんだからこそ、トラブルなく来られたのかも。

息子のジジちゃんと。
ぱんだちゃんが麻酔を受けたのはこの出産時の時だけ。それ以外は大きな病気も怪我もなくここまで来たそう。
「私自身が大の心配性で、先回りして世話を焼いちゃうほう。
自宅を建て替えた時はぱんだに危険がないように最初から階段にゲートを設置したり、一緒に寝ているベッドには寝返りで落下しないようベッドガードをつけたりと、まだ起きていないことまで心配して対策しちゃうんです。
ぱんだは時々皮膚アレルギーが出るのですが、痒そうにしていたらまず病院へ行き、歩き方に異変を感じても病院へ直行します。
そういう私の性格も病気を未然に防ぐことに役立っているのかもしれません。
実は以前、散歩中にハーネスの金属部分が壊れて外れたことがありそれがトラウマに…。
運良く事故には遭いませんでいたがいまだに夢に見るほどで、それ以来ハーネスを何個も持って散歩しています。
素材も若い頃はレザーだったのが、今は体に負担が少ない素材を選ぶようにするなど、年齢とともにペットグッズの選び方も変わりましたね」
加齢に伴う変化も前向きに楽しむ
ご長寿ながら元気なパンダちゃんの秘訣、それはライフスタイルとママさんの楽しむ姿勢にあるようで… 。
「ぱんだは耳が少し遠くなりましたが、目は白内障もなくよく見えていて、足の筋力も弱ってきているかな? と思う程度。
実はぱんだの子であるジジは脳腫瘍で旅立ったのですが、最後は徘徊や夜泣き、てんかん発作や認知症があり大変でした。
その頃は犬の介護用品も少なくとても苦労したんです。
でも今はペットの介護グッズも充実しているので、それらを取り入れながらこちらも介護を楽しむ姿勢でいます。
そういえば、ジジが闘病中はぱんだにあまり構ってあげられなかったせいか、ジジの死後は子供に戻ったかのような甘えん坊になりました。
きっと見送った寂しさもあったとは思うのですが、それより家族を独占できる嬉しさが大きかったのかもしれませんね。
個人的にフレブルはダントツにお洋服が似合う犬種だと思うので、冷え防止も含めファッションも楽しんでいます。

一緒に温泉旅行に行くことも。
それにぱんだは人がとても好きなので、様々な人と触れ合えるお出かけが大好き。
だから年齢にかかわらず無理のない範囲であちこちに一緒に出かけ、体調が良い間はまだまだ色んな経験をさせてあげたいと思っています」

温泉旅行にて。ママさんのお母さんにぴったり寄り添うぱんだちゃん。
ストレスゼロと日々の仕事、美味しい食事が元気の源!

会社にて
「ぱんだは迎えた時からずっと、私と一緒に会社に出勤しています。
家族経営の会社なので連れて行きやすく、社員の方もとても可愛がってくれているんですよ。
平日は9時に出社するため7時前に起きて4時に帰宅。ご飯を食べて夜8時頃から朝までぐっすり寝るのがぱんだの日常。
そのせいか会社に向かう車に乗ると気が引き締まるようで、キリッとしています。
会社ではお客さんに愛想を振りまいたり外を眺めたりし、昼休みには外に出てパトロール。こういう生活も若さを保つ秘訣かもしれません。
あとは留守番がないので、留守番によるストレスも少ないのが良いのだろうと思います。
そして食事ですが、パピー期は様々なフード探しに奮闘したもののどれも合わず、2歳頃に手作りに変えました。
とにかく完食してくれることを目指して作っていて、鶏肉を塩分を抑えた調味料で調理し白米と混ぜるなど、犬にNGとされるもの以外は積極的に与えています。
時には牛骨で出汁を取ったスープをあげるなど、いかに美味しく完食してくれるかがテーマ。
レジェンド期というと大変なことが多いように思われますが、“とにかく楽しく!”それに尽きます。
あまり考えすぎず、楽しみながら一緒に歳を重ねていきたいなと。
オーナーが楽しんでいると犬も楽しいと思うので、例えば粗相した時も怒らず、上手にできたときには大拍手で讃えます。
15歳なのに子犬のように褒めまくる。これも互いが楽しむコツですね」

ぱんだちゃんママ・志和さんと。
もう歳だからとライフスタイルを変えるのではなく、今まで通り一緒に出社しお出かけやファッションを楽しむ。
15歳でもぱんだちゃんがとびきり元気な理由には、犬にとって最高の喜びである「オーナーさんと楽しむ」という欲求が満たされているからなのかもしれません。

15歳のお誕生日の記念撮影。
取材・文/横田愛子
おすすめ記事
-
「停電=命のリスク」から愛ブヒを守る。猛暑時代に「Jackery ポータブル電源 2000 New」が欠かせない理由とは?
もしも、真夏に停電が起きてエアコンが止まったら…。
フレンチブルドッグと暮らす私たちにとって、それは「ただの不便」では済まされません。
暑さに弱く熱中症のリスクが高いフレンチブルドッグにとって、空調が途絶えることは命に関わる問題。
そんな“いざ”に備えておきたいのが、「Jackery ポータブル電源 2000 New」。
これはフレブルと暮らすご家族にとって、欠かせないアイテムです。
実際に導入したフレブルオーナーのリアルな声や、キャンプなどでの活用事例とともに、愛ブヒの命を守るための「本当に必要な備え」をご紹介します。
(PR 株式会社Jackery Japan)
PR -
【愛犬とのキャンプに】行って実感!「ELL’S PARK 長瀞」が犬オーナーに“選ばれる理由”とは〜フレブルJACK〜
2024年11月にオープンしたばかりのアウトドア複合施設「ELL’S PARK 長瀞(エルズパークながとろ)」。
ここは日本では珍しい「犬連れ専用アウトドア施設」で、すべてのエリアがドッグフレンドリー!
そんな「ELL’S PARK 長瀞」さんから、「フレンチブルドッグで全施設をジャックしませんか!?」という素敵なご依頼をいただき、
フレブルだらけのキャンプイベント——その名も「フレブルJACK」が開催されました!
当日は晴天に恵まれ、全国から約45組のフレブルファミリーが大集結。
この記事では、イベント当日の様子をレポートしながら、参加したフレブルファミリーたちが実感した「ELL’S PARK 長瀞」の魅力をたっぷりとご紹介していきます!
(PR リバストン工業株式会社)
-
【取材】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【取材】上沼恵美子さん「もう一回だけ抱きしめたい」愛犬ベベとの12年間
運命の子はぼくらのもとにやってきて、流れ星のように去ってしまった。
その悲しみを語ることはなかなかむずかしい。
けれども、ぼくらはそのことについて考えたいし、泣き出しそうな飼い主さんを目の前にして、ほんのすこしでも寄り添いたいと思う。
その悲しみをいますぐ解消することはできないが、話をきいて、泣いたり笑ったりするのもいいだろう。
こんな子だった、こんなにいい子だった、ほんとうに愛していたと。
ぼくらは上沼恵美子さんのご自宅へ伺って、お話をきこうと思った。
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【ドッグフードの闇を暴く】フレンチブルドッグに最適なドッグフード選びガイド【2025年最新版】
みなさんは、日本におけるドッグフード業界の実態をご存知でしょうか。
日本では「ドッグフード=雑貨」の扱いで、ゆえに規制もゆるゆる。
良いと思い込んで与えつづけているフードの未来は、果たして明るいのでしょうか…。
今回は、原材料の見極め方からフレンチブルドッグ専用フード「THE fu‑do(ザ・フード)」まで。約20年間フレブルと向き合いつづけてきた私たちが、専門知識で結論を出します。
-
【取材】川口春奈と愛犬アムのやさしい世界。ー大人気女優は生粋のフレブルラバー
いまをときめく人気女優が、フレンチブルドッグラバーであるという事実。
そうです、その人は川口春奈さん。
アムちゃんというパイドの女の子と暮らしています。
話を聞けば聞くほど、そして春奈さんとアムちゃんのやりとりを目の当たりにするほどに、そのフレンチブルドッグ愛がわたしたちのそれとまったく同じであることに、なんだかうれしくなってしまったのでした。
春奈さんとアムちゃんのすてきな暮らしを、BUHI編集長の小西がいつくしみながら、切り取らせていただきます。
-
【スペシャル対談】愛犬の旅立ちと供養。霊感がない人も「愛犬の成仏」を知る方法!?【シークエンスはやとも×PELI】
愛犬の旅立ちは、誰もが目を背けたくなるもの。けれど事前に知っておくこと、考えておくことで、救われることがたくさんあります。
今回は、お盆スペシャル企画。世間が認めるほどの霊視能力をもつお笑い芸人「シークエンスはやとも」さんに、愛犬の旅立ちや供養についてインタビュー。
インタビュアー兼対談相手は、大の犬好きで心霊分野の知識にも長けているPELIさん。
「愛犬が旅立ったあと、ベッドやおもちゃはどうすればいい?」「お骨はどうするべき?」「お花やお線香は喜んでくれる?」
さらには、霊感がない人でも愛犬が成仏したことを知る方法まで。
お笑い芸人だからこそ暗くなりすぎない、むしろ心がスッと軽くなる。
永久保存版のスペシャル対談です!
対談 -
諦めかけた命。あれから2年、フードを変えたら15歳の今もお散歩大好きなフレンチブルドッグに!
今日は15歳の愛ブヒと暮らす、編集メンバーの実体験。
愛ブヒは二年前からすべてのフードが合わなくなり体重が激減。検査をしても異常はなく「年齢のせいですね…」と言われてしまいました。
もう諦めるしかないのかな…そんなとき、我が家に届いたのが「THE fu-do(ザ・フード)」の試食品でした。
そして「THE fu-do(ザ・フード)」を食べつづけて二年、愛ブヒは15歳になり、今も元気にお散歩をしています。
今回は、二年前の絶望から今までを包み隠さず、時系列でお話しさせていただきます。
-
【イベントレポ】5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人が集まった「フレブルLIVE2024」の全貌!
11/9(土)-10(日)の二日間にわたって開催された『French Bulldog LIVE 2024(フレブルLIVE)』。
今年はのべ5,000頭のフレンチブルドッグと7,000人のフレブルオーナーが集まりました!
day1の司会はフレブルラバーのロッチさん。day2の音楽フェスには世代ど真ん中のPUFFYが出演するなど、例年以上に豪華なラインナップ。
北は北海道、南は鹿児島県から。全国のフレンチブルドッグが一堂に会した「フレブルLIVE2024」の模様を、詳しくお届けです!
最後には2025年の情報もありますので、要チェックでございます!
フレブルLIVE -
【前売りチケット販売開始!】フレブルLIVE 2025は、11/8(土)9(日)開催!スチャダラパーによるテーマソング制作も決定
『French Bulldog LIVE 2025(フレブルLIVE)』の開催は、11/8(土)-9(日)の2days!
お得な前売りチケット、いよいよ販売スタートです!
さらに今年はビッグニュースが。
なんと、ヒップホップグループ「スチャダラパー」がフレブルLIVEのテーマソングを制作してくれることになりました!
テーマソングの情報やお得な前売りチケットの販売情報など、内容盛りだくさんでお送りしていますので、最後までお見逃しなく!
フレブルLIVE
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
French Bulldog LIVE⚡️2025 (フレブルLIVE)
-
【特集】シン・スキンケア
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
【特集】永遠の選択。フレンチブルドッグ専用「THE fu-do(ザ・フード)」
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。