【うららかな春…実は危険がいっぱい!】春先に気をつけたいフレブルの病気について、今のうちに“予防”のおさらいを!
3月に入ってそろそろ桜の蕾も膨らんできましたが、このポカポカ陽気にフレブルたちも短いお鼻をブーブー鳴らしてなんだかご機嫌そうです。寒い冬を越えて日差しに暖かさを感じるこの時期は、なんだかテンションが上がって浮かれてしまうのは人もブヒも同じ。でも、春先ってフレブルの健康管理面で気をつけるべきポイントが意外と多いんですよ~。
そろそろヤツらが動き出す…。

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3月と言えば雛祭りに春分の日など春を意識する華やかな行事や祝日が多いですが、その中のひとつに「啓蟄(けいちつ)」というのがあるのをご存知でしょうか。
啓蟄は毎年3月6日前後にあり(今年は3月5日)、冬の間土の中で冬眠していた虫が春の訪れを感じて地中へと出てくる頃、という意味。
よく冬の寒さから守るために菰(わらでできたむしろ)を巻いている松の木がありますが、この菰を外すのを啓蟄の行事にしているところも多いです。

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さてそんなトリビアはさておき、虫が動き出す季節というのはブヒオーナーにとっては聞き捨てなりません。
そう、憎きノミも気温の上昇と共に活動を始めちゃうのです。イヤー!
お世話になっている獣医師さんによれば、「成虫は気温18~27℃、湿度75~80%、さなぎは24~32℃、78~80%、卵は27℃、50%以上で本気を出す」のだそう。
だから昼間の気温が上昇しがちな今の時期から、ノミ&ダニのケアを再開するのがベスト。

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実はノミのヤツったらすごいジャンプ力の持ち主で、体の100~150倍もの跳躍力を持つそう。
例えば体長3mmのノミなら45cmもジャンプできるため、散歩中やドッグランで他のワンコからピョーンと飛び移ることなんてとてもたやすいのです。
そのため我が子にノミはいないから~、なんて油断は禁物。

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外から持ち込んで知らぬ間に増えてしまい、ノミアレルギー性皮膚炎になってしまう子も少なくありません。
なお、最近はネットでもノミダニ駆除薬が手に入りますが、体重によって薬の量が変わるほか、その子の体質に適した薬を処方してもらうためにも動物病院で購入した方が安心です。
寒暖差で起こる不調アレコレ。

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春の気候は三寒四温なんて言いますが、昼間はポカポカでも朝晩はぐんと冷え込んだりし、1日のうちでも寒暖差が大きいのがこの時期の特徴。
私たちも寒暖差の大きい時期は体調を崩しがちですが、これはフレブルも同様です。特に体力がないパピーやシニアブヒにとっては要注意なんですよ。
寒暖差で起こりやすい病気は様々ですが、特に呼吸器系にトラブルが起こることが多いよう。

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寒暖差で起きる呼吸器トラブルの代表的なものは、咽喉頭炎や気管炎、気管支炎に肺炎などで、咽喉頭炎や気管炎の場合は咳や発熱症状が現れ、気管支炎なら咳よりも息遣いが荒く呼吸が苦しそうになるのが特徴です。
肺炎ともなると命に関わる状況に陥ることもあるので、「普段と比べてなんだか咳や息遣いが気になるな」と感じたらすぐに動物病院で診察を受けてくださいね。

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あと、もうひとつ寒暖差で起こりやすいのが外耳炎です。
フレブルは立ち耳なので垂れ耳の犬と比べると耳の中が蒸れにくい構造ではあるものの、寒暖差で皮膚のバリア機能が低下する今の時期は細菌が入り込みやすい状況に。
外耳炎の予防には耳の中を清潔に保つことが第一で、ぺット用のイヤークリーナーなどを使ってこまめに耳の中を拭うほか、日頃から耳の中に赤みないか、変なニオイがしないかなどをチェックしてくださいね。

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耳にトラブルがある場合、頭を左右に振る回数が増えたり足で耳を掻くといった仕草を頻繁にするようになるので、頻繁に頭をブルブルするようなら外耳炎など耳トラブルの可能性を疑ってください。
また、熱中症のシーズンが到来。

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さて、我々フレブルオーナーが春先、気温の上昇を肌で感じると心配し始めることに熱中症がありますよね。
フレンチブルドッグはとにかく熱中症リスクが高い犬種。それゆえ夏を待たずして誰より早く対策すべきなのがこの熱中症です。
例えば今の時期なら、朝晩は寒いので少し厚手のお洋服を着せることも多く、まだ3月だからとこちらにもつい油断があります。

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しかし好天の日に厚着のままお出かけし、日差しを浴びながらお散歩させているとフレブルにとっては暖かいを通り越して暑いと感じている場合が多々あります。
愛ブヒが舌を出している、息遣いが荒いといった様子を目にしたら、すぐに洋服を脱がせて日陰で休ませお水を飲ませましょう。

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また、暖かな日の日中にアウトドアに出かける場合、少し早いかなと思ってもネッククーラーなどの保冷グッズを用意しておくことが大事。
熱中症は夏のもの、という思い込みは命取りです。
あと、お出かけ時に気をつけたいのがもうひとつ。それは春の植物による食中毒です。

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スイセンやヒヤシンス、トマトの茎と葉、チューリップ、福寿草などには毒性があり、胃腸障害などを引き起こします。
とりわけ福寿草は毒草とも呼ばれるほど毒性が強く、嘔吐や呼吸困難、心臓麻痺を引き起こし死に至る場合も…。

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育てやすく縁起の良い花なのでよく植えられていますが、植物を口に入れる癖のあるフレブルは絶対に近づけないように気をつけてくださいね。
早め早めの対策で、健やかな春を!

Tienuskin/shutterstock
春うらら、なんだかスキップして歩きたくなるような季節ですが、フレブルにとっての春は心地よい反面色々と気をつけるべき項目が増加するシーズンでもあります。
せっかくの心地よい季節を相棒と楽しむために、まずは注意ポイントのおさらいをして新しい季節を迎えてくださいね。
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