【今よりも“先の暮らし”を見据えて】最期まで共に生きるという当たり前を。改めて『フレブルと一生過ごす覚悟がある?』
新型コロナの拡大による蔓延防止策…そして再びの緊急事態宣言。さらには変異種が増えているとかで、1年前と状況が変わらない日本です。そんな折、あちこちで耳にするのがコロナ禍におけるペット需要の増加。自宅時間が増えたこの機会にペットを迎え入れ、よりおうち時間を充実させようって考える人、きっと多いのですね。でもその一方で、安易にペットを迎え、結局飼いきれずに手放す人が増えているという現実もあり、人気犬種であるフレブルに対しても問題となりつつあるんです。だから今回はちょっと耳に痛い話をするけれど、これからフレブルを迎えようか迷っている人にとって大事なことなので少しお耳を拝借できませんでしょうか。
ローンで買うなら今は「飼わない」選択を。

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ペットショップを眺めていて以前から気になっていることがあります。それは「ローンOK」という文字。
確かにフレンチブルドッグは高額犬種だし、ペット需要の増加と比例して生体価格は上昇しています。
確かに何十万円という出費は大きいけれど、その額を一度に払えないのなら、果たして今後ペットに関わる費用を捻出できるのだろうかと不安になるのです。

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ご存知の通りペットは生き物。ご飯も食べるし排泄もするし、病気や怪我だってするから食費に医療費、ペットシーツといった消耗品等を加えると毎月の出費は決してお安くありません。
とりわけフレブルは病気リスクが高めの犬種ゆえに、病院にかかる機会も多く、ペット保険に入るのが一般的。
ちなみに筆者の場合は愛ブヒが生後5ヶ月の時に加入し、6才の今は治療費の50%をカバーできるタイプで、年間約5万円程度支払っています。
なお、フィラリアやワクチンといった予防治療は保険でカバーされないのが通常なのでこれらは実費となり、例え病気にならなくても年間の医療費はかかります。

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ちなみに、一般社団法人ペットフード協会の調査によれば、昨年新たに飼われた犬は46万2千頭、猫は46万3千匹でどちらも推計で前年と比べ6万頭以上増加したそう。
そしてその一方で、生後1年未満の子犬や子猫の保護依頼も急増しており、これって手放した人も相当数にのぼるということ。
フレブルをはじめ、ペットと暮らすには心と時間、そしてお金の余裕が必要だってこと、今一度考えてみてくださいね。
保護猫活動家さんに教えられたこと。

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筆者の住んでいるエリアは保護猫活動が盛んで、地域猫サポーターと呼ばれる方々が野良猫の避妊や去勢のサポートを行なっています。
散歩中にそういった人と出会うことも多いのですが、地域猫がその生涯を安心して暮らせるように毎日朝と夕方にはご飯をあげに来て、彼らが食べ終えたのを確認したらフードボウルを片付けその場を掃除し、猫を虐待する人がいないかパトロールをしています。
雨の日も台風の日も、真夏も真冬も。それもボランティアで、です。
これだけでも生き物の世話をすることが大変だと分かりますが、このくらいの愛情がなければペットを迎えることはできません。

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これは猫の話だけれど、いわゆる野良猫でもこれだけ手厚いサポートが必要。ということは、家族として迎えたペットならそれ以上のケアに加え、しつけや責任も生じてきますよね。
実はコロナ禍で増えたのはペット需要だけでなく、しつけができないオーナーさんも同様。
それには在宅勤務が影響しているのか留守番ができず留守中ずっと吠えてしまう子や、知識がないまま迎えて社会化ができず他の犬や人に対して凶暴になる子など、要はオーナーさんの知識不足や計画性のなさから問題行動を起こすペットも多いのです。

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コロナがいつ収束するかはわからないけれど、きっといつかはまた日常に戻れる日がきます。
その時のライフスタイルで愛ブヒに割ける時間、ありますか? 彼らは10年以上一緒に過ごす相棒だから、年を重ねれば介護が必要になるかもしれません。
「今飼いたい」ではなく「十数年後の暮らし」をイメージして、最期まで飼えるかどうかを考える必要があるのです。
フレブルオーナーのライフスタイルって?

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フレブルを迎えることを考えた時、実際にフレンチブルドッグを迎えた人はどんなライフスタイルを送っているのか気になりますよね。
家族構成やライフスタイルは当然オーナーさんによって多種多様だけれど、間違い無く言えるのは「どのファミリーもフレブルが生活の真ん中にいる」ってこと。
例えば平日はご夫婦ともに仕事だけれど、代わりに週末は絶対留守番をさせずブヒとお出掛けできる場所を選んで出かけたり、家族間で仕事や用事の時間を調節してブヒがひとりで過ごす時間を極力減らすなど、基本的に相棒としっかり向き合える環境を作っているおうちが大半。

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それと同時にドッグランやSNSを通じてブヒオーナー同士の輪を広げ、良いフードや病院選びの情報交換にも余念がありません。
どのオーナーさんも「愛ブヒにとって、もっと良いアレやコレはないものか」を考えていて、お話をしていても刺激を受けたり感心することしきり。
そして先輩ブヒオーナーが熱中症対策などに関して色々とアドバイスをする光景も珍しくなく、ウチの子はもちろんのこと、みんなでフレブルという犬種をより良く育もうというような意識を感じるのです。

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これってよく考えればすごいことで、愛ブヒが可愛いのは当たり前で、それ以上にフレンチブルドッグという犬種にとって何が大切かを考えるオーナーさんが多いのです。
だから日々の生活もフレブル中心で、それを楽しんでいる感じがビンビンに伝わってきます。
結局フレブルと暮らすってことは、彼らととことん向き合い付き合うこと。それができる人だけが、フレブルはじめペットを飼う資格を持つってことなのではないでしょうか。
改めて『命を預かる』ということの意味を

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コロナ禍でペットを迎えた人が手放す理由には「においが気になる」「思ったより手がかかる」「長引くコロナの影響で収入が減り飼えなくなった」など、無計画かつ身勝手なものが多々あります。
命なんです。感情があるんです。
10年以上生きるんです。
しつけしないとケモノな部分も多々あります。

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なんて、ちゃんとフレブルを迎えようとしている人にとっては分かり切ったことでしょう。
でももしまだ迷っているのなら、もう一度「命」と暮らす責任について考えてみてくださるとうれしいのです。
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