ミドルシニアからシニアへの境目である『7歳』。カラダとココロの具体的な変化と対処法[特集:ミドルシニアLIFE]
筆者の愛ブヒがこの夏に7歳を迎えシニア期への一歩を踏み出しました。ちょうど2年前ミドルシニア期に入った時にも感じたように、やはり“節目の年齢”というのはあるようで、見た目・体・心それぞれに変化を感じます。シニア期に差し掛かるとちらほら病気が見つかるフレブルが増えることを考えると、このミドルシニアからシニアへという境目の時期にこそ、愛ブヒのライフスタイルや変化を感じたときの対処の仕方を見直すべきなのかもしれません。「老い」で片付け重大なサインを見逃すことがないよう、オーナーである私たちも年齢を重ねる愛ブヒに合わせて【フレンチブルドッグライフ】をリニューアルすべき時なのです。
愛しさ募る見た目の変化と、体力の問題。

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「年を取ったなあ」と感じる1番の変化、それはズバリ見た目です。
毎日見ていると気づきにくいけれど、何かの拍子にパピー時代の写真を眺めると、黒かった被毛が白くなってきていたり、パイドの子は背中やお腹に黒いブチ模様がより濃く現れることも。
我が家のブヒはパイドですが、元は眉毛のような黒ブチ模様だけだったのが、今は背中にもダルメシアンのようなブチ柄が点々と増えています。

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つい「いつの間にお色直ししたの?」なんて笑ってしまうことも。
しかしこういった見た目の変化は一緒に年を重ねてきたからこそで、むしろ愛しいもの。
しかし嬉しくない変化としては、やはり体力の低下や食欲のムラなどが挙げられます。
以前なら寝起きすぐでも目の前にご飯を出されたら勢いよくがっついていたのに、今は寝起直後はさほど乗り気でなさそうにのっそり食べ始めたり。

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以前はどこまでも歩いていたお散歩も、自分が暑さや疲れを感じたらスタスタと帰宅するようになりました。
我が家のブヒはとにかく食い意地が張っているので、ご飯を食べなかったり残すことがあれば即病院がお約束。
そのためかかりつけ医に相談すると、先生曰く「寝起きすぐは食欲が出ないタイプの子もいる」とのことで、最近は寝起きにまず散歩をし、目を覚ましてから朝ごはんにするように。

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これなら程よく体が目覚めるからかしっかり完食。
こんな些細なことひとつとっても、若い頃と変わってきていることを痛感するのです。
苦手なことの主張がより顕著に。

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若い頃は超絶フレンドリーだった愛ブヒですが、この1年くらいの間に「苦手なワンコ」がちらほら出現してきました。
例えば通りの向こうからでもガウガウしてくる大型犬、顔を見るなり吠えたてる小型犬など、基本的には完全に見て見ぬふりをしスルーします。
が、時には前から苦手な大型犬がやってきたら道を変えようとすることも。

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その顔にはありありと「好きじゃないんだよね、ボク」と書いてあって、若い頃は苦手よりも好奇心が勝っていたのが、ミドルシニア以降には好奇心より「キライ」という感情が先に立つ様子。
こういった苦手を回避する方法はきっと『年齢を重ねるうちに身につけたストレス回避術』だと思うので、こちらもあえて愛ブヒが苦手な犬はスルーするように。
同様にドッグランへ行っても愛ブヒがあまり楽しめていないようならすぐに出て、普通のお散歩に切り替えます。

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今までは楽しんでいたからとつい同じような遊び方をさせがちですが、人間と同じく年相応の遊びや運動にシフトするのも大切なこと。
また、日常のお散歩でもひたすらズンズン歩いていたのが、自分がバテてきたら「もう帰ろう」と促すように。
こんな時も無理には歩かせず、途中で休憩を挟みつつブヒのペースに合わせるようにしています。

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思うに、ミドルシニアからシニア期への移行時期には「今までこうだったから」というオーナーの思い込みをリセットする時期なのかもしれませんね。
様々な「老い」の影に潜む病気を早期に発見。

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立ち上がる時に時間がかかったり短気になるなど、人間も高齢になると老いによって体の機能が衰え性格に変化が出ます。
これはフレブルも同じですが、一概に「老い」で片付けるのはとても危険。
実際にシニアになり急に怒りっぽくなった相棒を“高齢による性格の変化”だと思っていたら実は脳の病気の初期症状で、検査をすると腫瘍ができていたという事例もあるのです。

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獣医さんが言うには「年を重ねて怒りっぽくなることはない」そうですが、「後ろ足がふらつくのは脳腫瘍などの症状として出ることがある」とのこと。
一見年を取ったからなのかと思える変化の裏側には病気の影があること、絶対に覚えておいてくださいね。
特に後ろ足のふらつきは老化によるものと思ってしまいがちなので、普段と異なる様子があればまずは獣医師に相談を。

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フレンチブルドッグは10歳をこえると腫瘍か内臓疾患のいずれかに罹りやすいため、違和感を感じたら早め早めの対応が肝心なのです。
正直MRIなどの精密検査って元気な時に受けさせようなんてなかなか思わないものですが、常日頃から愛ブヒを見ているオーナーさんが「おや?」と感じたならきっと何かしらの問題が潜んでいるはず。

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もちろん病気にはなって欲しくないけれど、シニア期になったらブヒが罹りやすい病気について知り、その対処法などの情報を集めるとともに、かかりつけ医以外にもそれぞれの専門医について調べておくのが安心ですよ。
ミドルシニア期以降は、オーナーさんの知識の有無が愛ブヒのQOLを左右するのです。
この時期こそ知識を蓄え、生活習慣を見直そう

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年を取って怒りっぽくなったと思ったら脳腫瘍だったという話を聞いた時、筆者は思い当たることがありました。
数年前に父が脳梗塞で倒れた後、しばらくの間は人が変わったように怒りっぽく無口になったことを。
人間の医療では脳腫瘍ができる場所によって性格に影響することが医学的に知られているけれど、これはフレブルも同様なんですね。

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こういった知識があれば、病気リスクが上がるシニア期以降のフレブルライフの大きな手助けとなるはず。
ミドルシニアからシニア期への移行時期こそ知識を蓄え、今までの生活習慣を見直して、より愛ブヒに寄り添うことが大切なんだと思うのです。
文/横田愛子
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