【取材】17歳とは思えぬ若々しさに驚き!ピカピカの毛艶と丈夫な体を作った生活スタイルとは #48 ちゃちゃ
10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。
今回取材させていただいたのは、なんと2004年生まれ! 17歳のちゃちゃくん。本当に17歳なのかと疑うほど若く見える彼は、レジェンドの中でもとびきりのハイシニアにも関わらず現在病気もなく悠々とした日々を送っているのです。
ちゃちゃくんのプロフィール
年齢&性別
17歳の男の子 2004年6月22日生まれ
体重
11.16kg(若い頃は12.8kg)
大好きなこと
ママさんのお父様の真っ赤なサイドカーでのツーリング。食べること。寝ること。おもちゃ遊び。
既往歴
・8歳の時、眼球の傷による難治性角膜炎と診断。自己血清点眼治療を1年継続し完治。
・2018年10月に唾液腺炎、2021年6月にリンパ節炎に。ともに口内の菌が原因とされ、飲み薬や抗生物質の注射で治療し完治。
出会ったその日にウチの子に。先輩ブヒオーナーのアドバイスも奏功

取材直後のちゃちゃくん。17歳でもお散歩が大好き。
それは17年前のこと。ちゃちゃくんママさんのご実家の愛犬が亡くなり、お父さんがふさぎ込んでしまったそう。
そこでお父さんを元気付けるため、一緒にいろんなフレブルのブリーダーさんを見学することを思いつきます。
「雑誌で見て前からフレブルという犬種が気になってはいたものの、ブリーダー巡りは父を外に連れ出す口実なだけ。私も愛犬を失ったショックで、すぐに次の子を迎えるつもりはありませんでした。
でもちゃちゃに出会った瞬間『この子だ!』と(笑)。
その日に連れ帰り、帰宅後に慌ててパピーを迎えるためのグッズを買いに走りました」(ちゃちゃくんママ=以下「」内同)。
ちゃちゃくんの長寿は、パピー時代からのブヒ友さんに支えられています。
「当時フレブルはまだ今ほど多くなかったけれど、ドッグランで出会ったブヒオーナーさんに、フレブルオフ会の話を聞いたんです。
そこに参加して、フレブルは皮膚が弱いこと、フレブル特有の病気リスクのことなどを聞き、色々と気をつけるようになりました」。
17歳になった今でもピカピカの毛艶も、オフ会のブヒ友さんに聞いた情報の賜物だとか。
「パピーの頃は少し皮膚が弱く、口周りなどが赤くなることが度々ありましたが、病院にかかっても治るまでに時間がかかってしまって。
その時に先輩オーナーさんから静岡県浜松にある橋本動物病院のシャンプーのことを聞いたんです。
住んでいる愛知からは遠いけれどちゃちゃを連れて行きアレルギー検査を受け、それ以来そこの先生が作っているシャンプーを17年間愛用しています。
なんのラベルも無いボトルに入った病院自家製のシャンプーですが、これを使ってからは皮膚トラブルとは無縁に。
毛艶もよくフワフワだし、年齢の割に白髪も少ないんですよ」。
ママさんはこの情報をくれた先輩オーナーさんにとても感謝しているそうです。
運動と手作り野菜で丈夫な体づくりに邁進。
最近足腰が少し弱ってきて排泄時に体を支えることはあっても、今なお自分で歩くちゃちゃくん。丈夫な足腰にはちゃんと理由がありました。
「カルシウムのサプリや煮干しを与えたり、筋肉をつけるため、よく運動もしていましたね。
今は近所の大きな公園へバギーに乗って行きますが、足腰が弱る前は朝晩それぞれ1時間、それにドッグランも大好きで10歳頃でもランで駆け回っていました。
他の飼い主さんに年齢を聞かれて驚かれたこともあります」。
そんな筋肉貯金を蓄えつつ、食生活にも健康寿命を伸ばす工夫が。
「食欲旺盛だから、パピーの時は規定量のパピー用フードでは満足できないみたいで(笑)。
それで、主治医である『獣徳会』の先生に相談の上、成犬になったのを機にフードを低カロリーに切り替えつつ、野菜や鶏肉をトッピングするようになりました。
ドライフードはライフステージに合わせて変えながら、現在は『クリニカルダイエット』の低アレルゲン療法食をお湯で少しふやかしてあげています」。
トッピングの野菜は、お母さまが趣味で作るカボチャやニンジンに大根、キャベツ、ブロッコリーなどの無農薬野菜が基本。
「父も母もちゃちゃを溺愛しているから、作る野菜も彼の好物ばかりに。ちゃちゃも“緑色の野菜はボクのもの”と思っているみたい」。
人間にいいものは犬にも良いだろうという考えで、時々果物をあげたりすることもあるそうです。
「食事は朝と夕方の2回、今でもしっかり完食しますよ」。何歳になっても食欲旺盛なところも、ご長寿の秘訣なのかもしれません。

8歳、目を治療中の頃。
そんな元気印のちゃちゃくんも、過去には何度か病院にお世話になった経験が…。
「8歳の時に散歩で怪我をしたのか、難治性角膜炎にかかりました。この時は自己血清点眼で1年かけて治療しましたね。
ちょうどその頃、私が結婚で家を出たので、今まで以上にちゃちゃの目の状態が心配で。
ちゃちゃは家族みんなの犬だから一緒に連れていくわけにもいかず、離れてしばらくは寝付けない夜もありました。
でも私が実家に行くとすごく喜ぶわりに、“一緒に帰る?”と聞くとワンワンと拒否しながら後退するんです(笑)。
自分の家はここなんだぞっていうのは分かっているみたい」。
その後2018年に唾液腺炎、今年6月にはリンパ腺炎になりました。いずれも口の中の菌が原因だったそう。
それからは口の中に汚れがたまらないよう気を付けているそうです。
リズムのある生活と、大好きな家族と楽しむ趣味
そんなちゃちゃくんですが、若い頃から大好きなことがあるそう。
「父がバイクのサイドカー愛好家で、よくちゃちゃをサイドカーに乗せてツーリングに行くのですが、ちゃちゃもこれが大のお気に入り。
若い頃は“バイクに乗る?”と聞くと大急ぎで玄関へ飛んで行ってましたね。
実は初めて連れ帰った日もサイドカーだったんです。
もしかしたらその記憶が、楽しい思い出として残っているのかもしれません」。

17歳になったときには、愛知県東郷町にあるかかりつけ病院『獣徳会』の院長先生よりご長寿として表彰状をもらいました。
現在体調面で気になっていることはなく、飲んでいるのは病院で処方してもらっているビタミン剤だけ。
ここ半年くらいは足腰が弱ってきて昼間は寝ていることが増えたものの、朝6時に起きて夜9時半にその日最後のトイレをして寝るという生活は、若い頃と同じ。
老いを感じさせないその姿、生活はあっぱれのひと言です。
この規則正しい生活も、健康に一役買っているのかもしれません。
「そうそう、父はちゃちゃの抜けた歯をキーホルダーやアクセサリーにして愛用しているんですよ。それくらい溺愛しています」といったエピソードが飛び出すほど、愛に包まれて17歳を生きるちゃちゃくん。
20歳目指してこれからもたくさん食べて、たくさんツーリングしてね。
取材・文/横田愛子
★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!
フレンチブルドッグライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドブヒを探しております!
10歳を超えたブヒたちは、「#レジェンドブヒ」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。
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