【取材】今も自分の脚で散歩を楽しむ15歳。元気の秘密は坂道トレーニングと「14歳でできた相棒」 #50プリ
10歳を超えても元気なブヒを、憧れと敬意を込めて“レジェンドブヒ”と呼んでいるFrench Bulldog life。その元気の秘訣をオーナーさんに伺うのが、特集『レジェンドブヒの肖像』です。
今回登場してくれたのは、出産や闘病を経験し15歳を迎えたプリちゃん。自分が出産した子たちを見送ってからは、はなぺちゃ具合がお揃いのエキゾチックショートヘアのテオくんとの毎日を楽しんでいるのです。
目次
プリちゃんのプロフィール
年齢&性別
15歳の女の子(2006年8月8日生まれ)
体重
8.3kg(若い頃は9kg)
大好きなこと
ドッグランがすごく好き。食べることと車で出かけること。
既往歴
・10歳の時に乳がんが見つかり、左脇の下のリンパから乳首2つを切除。
・13歳で肥満細胞腫がお尻にでき切除。
・2年くらい前から慢性腎不全ステージ2と診断される。投薬するレベルではないので現在はサプリでケア中。
手塩にかけて育てられた先代ブヒの血を引く女の子
プリちゃんは先代ブヒが産んだ子。生まれた時からママさんのもとで育った生粋の箱入り娘です。
若い頃にはペットモデル事務所に所属し、大手メーカーのCMやカタログ、TVの再現VTRなどに出演した経験も。
そんなモデル時代から食欲旺盛でドッグランが大好き。あまりに活発に駆け回るため、「ジャックラッセルか!」と突っ込まれたこともあるというプリちゃんですが、6歳の時に出産も経験しています。
「出産後はプリの子供、ジョシュとキキと一緒に3頭で賑やかに暮らしていました。
けれど2020年にジョシュとキキがほぼ同時期に旅立ってしまい、プリがすごく落ち込んでいたんです。
ジョシュとキキは共に8歳の生涯。
長生きのプリと同じ生活なのに、寿命にこんなに差があるのは、やはり個体差なのかなと思ったり」。
賑やかな暮らしから一変、ひとりになって寂しそうなプリちゃんを見て迎えたのが、猫のテオくん。
「もともと犬と猫の多頭飼いに憧れがあって。フレブルと共通するはなぺちゃフェイスに惹かれて迎えました」。
テオくんを迎えた時、プリちゃんはすでに14歳。しかしテオくんとの生活で、再びパワーを取り戻したそうです。
「最初は“なんだお前?”みたいな感じだったのが、わりとすぐに受け入れて遊ぶように。
ちょっかいをかけるテオの相手をするため、プリ自身が家の中でも動くようになりと、明らかに若返りましたね。
歳を取ってもライバル心があるみたいで、テオに焼きもちを焼いたり、追いかけっこしてみたり。
ジョシュとキキがいた時も若い2人に引っ張られシャキッとしていたけど、テオが同じ効果を与えてくれていると感じます」。
「肉類2:白米2:芋類1」の手作り食が健康のカギ
プリちゃんの若さの秘訣は食事にもあります。
「健康を維持するために食事はとても大事だと信じていて、ネットで良さそうな情報があればすぐに取り入れます。
ここ数年は生の馬肉と手羽先などの鶏肉を中心に白米や芋類を加えた手作り食を日に2回。
肉類2、白米2、芋類1の割合が良いと聞き、時にはキノコ類などを加えることも。
乳がんの術後に先生から免疫力を上げるために勧められたシイタケなどをよく使っています」。
15歳の現在もペロリと完食するほど食欲旺盛なプリちゃんですが、2年前に慢性腎不全と診断されてからはタンパク質の与え過ぎに気を付けています。
「そのためおやつは茹でたキャベツやさつまいもなどタンパク質以外のものにして腎臓に負担をかけないことが第一。テオもプリと同じご飯ですが、今のところふたりとも気に入って食べてくれますよ」。
食事の量は体調や体重に応じて調整しています。そんな細やかな気配りも、健康維持に一役買っていそうですね。
こだわりの食事に加え、運動やまめな受診で健康を守る
ここ数ヶ月で階段を下りるのが苦手になってはきたものの、まだまだ介護は不要のプリちゃん。強い体と足腰の秘密は食事以外にもありました。
「フレブル(犬)は年齢とともに特に後ろ足が弱ると知ってからは、坂道まで連れて行って登り下りするトレーニングをすることも。
坂道を登るのが後ろ足に良いらしく、トレーニングの効果なのか今も腰を支えたりすることはありません」。
確かにしっかりと自らの足で立つプリちゃんの姿はトレーニングの賜物なのかも。
また、気になることがあればすぐ病院へ連れて行くことと、定期的な健康診断も健康のために心がけていることです。
「現在は歯科、外科、内科とそれぞれ専門が異なる3カ所の病院にお世話になっています。
10歳から誕生日ごとに、ここ最近は半年に1度血液検査もしています。
定期的に健診をすることで10歳で発症した乳がんにも早く気付けたと思うし、慢性腎不全も投薬が必要なレベルまで進行しないうちに発見でき対処できているのだと感じますね。
念のために病院へ行く、これが病気を悪化させない上で一番大事なのかもしれませんね」。
マイペースなライフスタイルでストレスの少ない毎日をエンジョイ
朝はお腹が空いたらワン!と吠えてママさんを起こし、大好きなお散歩へお出かけ。
最近はケガ防止のため大好きなドッグランは卒業しましたが、この“好きなことをして生きる”生活が、活力になっているよう。
「散歩はプリの気分に合わせて行く日と行かない日がありますが、自分の好きな場所だとたくさん歩きます。
なので歩くポイントまではカートで連れて行き、あとは彼女のペースに任せますね。
先日海へ行ったのですが、砂浜の感触が心地よいのか軽快に歩いていて、私の方がプリの年齢を忘れそうになりました(笑)」。
好きな場所でのお散歩以外にも、ストレス発散のための工夫をしているかを尋ねてみると...
「私が自宅で仕事をしているため留守番が少ないのもストレスが少ない一因かも。
特にしつけで苦労はしなかったけれど、トイレだけは一向に覚える気がないので、お互いのストレスを溜めないために家ではオムツを着用しています。
あとは今もいたずらが大好きで、散らかっていたら大抵の場合犯人はプリ。きっといたずらも彼女なりのストレス発散なんでしょう」。
プリちゃんのための情報収集は欠かさない
肉球クリームもママが手作りするなど、プリちゃんのためによさそうな情報を頻繁にネットで仕入れているママさん。
「過去に1度皮膚に痒みが出て以来、数年前から使っていた『ZOICナチュラルモード』というシャンプーもネット情報です。
最近はフケが出てきたので人間用のコラージュフルフルというシャンプーに変えました。
食事にしろケア剤にしろ、ネットで良さそうな情報があればまずは試し、その中で試行錯誤しながらプリやテオに合ったものだけを定番にするのが我が家のスタイル。
これからもあれこれ試して、より良い暮らしを2頭に送ってもらいたいです」。
この秋は2頭を連れてキャンプに行くのが今の目標というママさん。
ちなみに、ママさんもプリちゃんもテオくんも誕生日がゾロ目で、そこにも運命的なものを感じているそう。なんだか素敵なご縁に結ばれた人と犬と猫の暮らしには、たくさんの健康のヒントが詰まっていたのでした。
取材・文/横田愛子
★「#レジェンドブヒ」で投稿お待ちしています!
フレンチブルドッグライフでは、取材にご協力頂けるレジェンドブヒを探しております!
10歳を超えたブヒたちは、「#レジェンドブヒ」をつけてInstagramに投稿してみてくださいね。
編集部から取材のお声がけをさせて頂くかも!?
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