『余命』を気にしない生き方。フレブルの命に平均なんてない。
私たちはフレンチブルドッグを迎えた日から、常に彼らの平均寿命を意識して日々を過ごしているように思います。それは筆者も同じで、5歳、7歳と年齢を重ねる愛ブヒを見るにつけ、平均寿命とされる年齢から愛ブヒの年齢を引き算して落ち込んでみたり。でもね、平均ってのは“いくつかの数の中間の値を持つ数”ってことで、8歳で旅立つ子もいれば17歳まで生きる子もいるから、それらの全部を足し、足した数で割ったものが平均値…つまり“平均寿命”なんてあまり意味がないのではないかしらと気付いたわけなのです。
“余命”という言葉に振り回されない。

Alena Dafna/shutterstock
余命って言葉にはなんだか暗い印象が付きまといますよね。
余命とは残りの命を指す言葉で、イメージしやすい例えを挙げるなら、病気で余命が2年と診断された、などのシチュエーションでしょうか。
しかし、フレブルを含む私たち命ある生き物にとって、この世にオギャアと生まれた瞬間からすでに余命のカウントダウンは始まっているんじゃないのかと、そう考える方が自然なのかも。
いつかは限りを迎える命を有するものにとって、この日々は余命を生きる時間。
余命の長さはそれぞれだけれど、私もあなたも、そして愛するフレブルたちもみんな“余命の生き物”なんです。
そう思えば、余命を意識することってなんと詮ないことなのかしらと肩の力がスルスル抜けていくような感覚に。
それに、仮に愛ブヒが病気で余命を宣告されたからといって正確な命の期限は誰にわかるものでも無く、実際に宣告された余命を遥かに超えて生きるフレブルが少なからず存在するという事実。
こういう話を耳にすると、結局命の時間というのは自分たちでなんとかできるものではないのだと痛感するのです。
もちろん、健康寿命を延ばすためのケアや食事など、ある程度こちらで加算できる部分はある。
けれども、これをこうしたから余命が3ヶ月伸びたよなんてデータを取ることはできないから、それって「これだけやってきたんだ」と自分を納得させるための努力とも言えるのかも。
ただ、そんな努力を重ねることが愛ブヒと過ごす日々をより豊かで充実させるカギとなるのです。
今日、今、この瞬間を、楽しむ。

Federica Buonvicino/shutterstock
フレンチブルドッグは今この瞬間を楽しむことに長けた犬種であると、以前から何度が記事にしてきました。
そして「今」という時間を改めて考えると、今をどんどん積み重ねていくのが時間であり、日にちであり、年月なんです。
日々は「今」の連続だから、彼らと一緒に過ごす今を楽しむことを追求すれば、それは彼らとの日々をとびきりの時間にできるということに他なりません。
今を楽しむ方法は数あれど、一番手っ取り早いのは寄り添うこと。そのまあるい体を撫でて一緒にまどろんだり、並んで散歩に出かけたり。
毎日何気なく行なっている愛ブヒとのコミュニケーションこそが彼らにとっては最大の喜びであり、大好きな人と過ごす幸福な時間。
私たちはつい楽しむことに対して「何か普段と違うことをしなくちゃ」と気負いがちだけれど、フレブルにとっては変わらない日常こそが楽しみであり、幸せなのかも。
だから愛ブヒと楽しむことは簡単で、一緒に過ごす時間に真剣になること。
片手間でブヒと遊ぶのでは無く、遊ぶときは真面目に遊ぶ。
真っ向勝負ではないけれど、一緒にいる時間は同じ方向を見て、共に楽しむことがお互いに楽しむ秘訣のように思うのです。
いつも何か特別なことをしてあげられるわけではなくとも、一緒の時は一心同体となって目の前の日常を過ごすこと、これ以上の幸せってそうそうないように思いませんか?
余命は、余生とは違うってこと。

Danielle W Press/shutterstock
人間世界では仕事をリタイアした後の人生を余生なんて言うけれど、フレブルには余生なんて感覚きっと無いんじゃないのかしら。
余生を辞書で引くと、“一生の残りの命、活動期を過ぎた生涯の残りの部分。
人生の盛りを過ぎた後の生涯”とあるけれど、命ある限り私たちオーナーと楽しみ尽くしたい、愛され続けたいと願うブヒにとっては、毎日が活動期。
愛に終わりはないし、愛されることへの欲求は尽きないのです。
もちろん彼らもシニアになれば寝ている時間が長くなり、若い頃のように活発に駆け回ったりはしなくなるものの、その心はずっと成長期なはず。
人間の場合は仕事や人生での目標をある程度定めてそれを達成することで人生ゲームのゴールに到達するのかもしれません。
しかしその一方で、フレブルの生涯の目標というのは「日々愛され楽しむこと」。だからそれに終わりはないのです。
だってほら、彼らを迎えたあの日に時間を巻き戻してみてください。
今と同じように瞳をキラキラさせ「ボクたちいっぱい可愛がってもらうためにここに来たんだよ。ねえ、ずっと一緒にいてよね」と言わんばかりにこちらを見つめる姿に出会えるでしょう。
だから余命なんて気にせず、今を一緒に楽しむために私たちにできることは、やはり一緒に過ごせる時間は愛ブヒと向き合うことなのだと思うのです。
おわりに

TanyaCPhotography/shutterstock
余命を数えて生きるなんて切ないし、なんだか後ろ向きな感じすらしますよね。
そして生きていればいつ何時どんなことが起きるかわかりません。
「いつ死んでもいいよう日々を全力で生きること」は私たちのテーマであるけれど、フレブルにとっても同じことが言えるのではないでしょうか。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
おすすめ記事
-
皮膚にお悩みのフレブルが体験した奇跡を、どうしてもお伝えしたくて。
フレンチブルドッグにどうしてもつきまとう、健康上のアクシデント。
それはなんといっても「皮膚疾患」です。痒そうにしている愛ブヒを見るのはなかなかつらいものですよね。
皮膚疾患が強く出れば、もちろん動物病院での治療が必要になってくるわけですが、それ以降についてはどうやって良好な状態をキープすればいいのか。ぶり返してしまったら、また負のループに陥ってしまう。
今回はわたしたちがつくったコラーゲンサプリメント『Ta-Ta(タータ)』にまつわる、あるフレブルのお話をお伝えしましょう。
愛ブヒの皮膚にお悩みの方は、必読です。※この記事は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません
エッセイ -
【涙やけ改善、被毛ふんわり!】フードに悩みつづけたオーナーが「ワンフー ラブガド」を試してみたら…!?
お肌がデリケートなフレブルにとって、フード選びは永遠のテーマ。カイカイに悩む子に一度は試してほしいのが「ワンフー ラブガド」。編集部がいろんなフードに浮気しまくった挙句、結局戻ってきたという噂のフードです。
今回は、同じく愛ブヒのお肌に悩むフレブルオーナーが忖度なしのレビューをお届け! 涙やけが減って被毛ふんわり、抱き心地もバツグンに!? 驚きの内容をマンガで楽しくご覧ください!
(sponsored by 環境プラント工業株式会社)
PR -
【チンスリTシャツ爆誕!】フレブルラバーは絶対買うべきです!PEGION×French Bulldog Lifeコラボ第2弾
「PEGION×French Bulldog Life」のコラボプロダクト第1弾は、ウンチ中のフレブルが可愛いPOOPINGシリーズ。
今夏、ついに待望の第2弾が登場! 今回はフレブル特有の行動である「チンスリ」デザイン。ありそうでなかった憧れのチンスリデザインが、オーナー向けのTシャツと愛ブヒ用のタンクトップになりました!
ストア情報 -
【愛ブヒがブランドのロゴに?】大人気ブランド「TES」からカスタムオーダーが誕生!
新しくも懐かしいリラックスライフを演出するアパレルブランド「TES(The Endless Summer)」。
メインビジュアルは、なんとフレンチブルドッグなのです!
そんなTESのデザインを手がけるSHARES DESIGN(シェアーズデザイン)から、愛ブヒの名前を入れられるカスタムオーダーが誕生!
その魅力をたっぷりとご紹介します!FBLオンラインストアからオーダーができますので、最後までお見逃しなく!
ストア情報 -
【インタビュー】ロッチ中岡〜そのフレブル愛、ガチ中のガチ。隠れブヒラバーが語る、細かすぎる魅力とは〜【前編】
みなさんが愛犬家ならぬ“愛ブヒ家”として思い浮かぶ芸能人といえば、草彅剛さん、レディー・ガガさんなど、フレブルを飼っている方が多いと思います。が、ロッチ中岡さんも、じつは大のフレブルラバーだというのをご存知ですか? フレブルを飼っていないのにもかかわらず、中岡さんのインスタグラムを覗くと、たくさんのフレブルアカウントがフォローされていて、わが『FRENCH BULLDOG LIFE』モデルのnicoやトーラスも、その中の一頭。
そんな中岡さんに、フレブルの魅力を語っていただきました。そのブヒ愛っぷりは、思ってた以上! ガチ中のガチでした!?
取材 -
【中川大志インタビュー】エマは犬ではなく、大切な娘です。国宝級イケメンが愛犬のフレンチブルドッグと一緒に登場
『FRENCH BULLDOG LIFE』に国宝級イケメン登場! 俳優の中川大志さんが、愛犬であるフレンチブルドッグのエマちゃん(2歳の女の子)にメロメロとの情報を聞きつけ、中川さんを直撃。そのフレブル愛をたっぷり語っていただきました。他のフレブルオーナーさん同様、濃すぎる親バカエピソードが次から次へと飛び出しました。
取材 -
【なぜ日本製が良いのか】わたしたちが、Vague(ヴァーグ)をオススメしたい理由
一段と寒い日がつづき、フレブルたちにもお洋服が欠かせなくなりましたね。この時期は洋服の着用時間が長くなりがちなので、いつも以上に素材にこだわりたいところ。リーズナブルなお洋服は縫い目が荒く、脇やお腹がスレて肌荒れの原因になることも。
冬こそ、世界が認める「日本製(Made in Japan)」を選びましょう。そしてお肌に優しい日本製の犬服といえば、やっぱり…?
(sponsored by 株式会社Vague)
PR -
【大切なこと】近年若くして旅立つフレブルが増えている現実と向き合う〜交配や体格について〜
実は昨今、わずか3歳や4歳という若さで突然虹の橋を渡ってしまうフレンチブルドッグが増えています。よちよちのパピー期を過ぎてオーナーさんとのコミュニケーションも覚え、さあこれから! という時に突如として失われた命。どうして、なんで? と涙に暮れるけれど、そのことについてFrench Bulldog Lifeなりに調査し、考えられる理由をまとめてみました。是非ともフレブルラバーである皆様にお伝えすべきだと思ったのです。
読みもの -
【取材】9歳で脳腫瘍を発症し「4年7ヶ月間」生存。フレンチブルドッグ・桃太郎の奇跡と軌跡
愛犬が「脳腫瘍」と診断されたとき、言葉にできない絶望感を味わうことと思います。筆者も脳腫瘍で愛犬が旅立ったひとり。だからこそ、どれほど厄介で困難な病気かを理解をしているつもりです。「発症から1年生存すれば素晴らしい」とされるこの病気。
ところが、フレンチブルドッグの桃太郎は9歳で脳腫瘍を発症し、なんと4年7ヶ月間も生き抜いたのです。旅立ったときの年齢は13歳と11ヶ月、レジェンド級のレジェンドでした。さらには、治療後3年間は一度も発作が起きなかったといいます。
この事実はフレンチブルドッグだけでなく、脳腫瘍と闘う多くの犬たちに勇気と希望を与えるに違いありません。桃太郎のオーナーである佐藤さんご夫婦に、治療の選択やケアについて詳しくお話しをうかがいました。
取材 -
【イベントレポート】フレブルLIVE in FB愛!およそ1,000頭のフレブルが大集結(泣けたぜ、リアルに。)
本日3月20日(日)に開催された「French Bulldog LIVE」in FB愛。無事大成功で幕を閉じました!
イベント主催者のFB愛スタッフのみなさま、そしてご来場いただいたフレブルファミリーのみなさまには心より感謝いたします!
リアルイベントの参加はおよそ2年半ぶりでしたが、たくさんのフレンチブルドッグとオーナーさんに会えたことが一番の喜びでした。
さてさて、興奮冷めやらぬうちにイベントレポートを大公開です!
イベントレポート
特集
-
フレンチブルドッグの性格/基本情報
からだの特徴や性格、歴史など基本的なフレブル情報をご紹介!
-
子犬/はじめてのフレンチブルドッグ
フレブルビギナーの不安を解消!迎える前の心得、揃えておきたいアイテム、自宅環境、接し方などをご紹介
-
フレブル病気辞典
獣医師監修のFrenchBulldogLifeオリジナル病気辞典。愛ブヒを守るための情報満載
-
フレブルライフ ストア
本当にいいものだけを、厳選紹介。FBLの公式オンラインストアです
-
【特集】レジェンドブヒの肖像ー10歳を超えて
10歳オーバーの元気なブヒを取材し、長寿の秘訣を探る。
-
【特集】5歳からのミドルシニアLIFE
ご長寿ブヒをめざすヒントがここに!
-
【特集】短命拒否権 powered by Ta-Ta
この特集は、『短命』のレッテルを返上するための、有益なフレブル生活記録簿です。
-
【特集】新・家術〜進化型家電と、新しい愛情物語
愛犬たちとのかけがえのない生活をもっと楽しく快適に暮らすために。
-
【特集】編集部厳選!本当に使えるドッグギア
フレブルと暮らす編集部が、自信をもって紹介したいアイテムとは!?
-
【スナックふれぶる】あなたの悩みに答えます。
-
【特集】わたしは、愛ブヒのリーダーになるのダ。
プロドッグトレーナーが、リーダーになるための秘訣を解説!
-
【特集】もしものときの名医名鑑
ヘルニアやガンなど、その道の名医たちを独占取材!
-
虹の橋
愛ブヒが虹の橋へ向かう準備をするための場所
-
フレブルペット保険ガイド
あなたと、あなたの隣にいるフレンチブルドッグがより安心して暮らしていけるように
-
フレブル里親/保護犬情報
French Bulldog Lifeでは、保護犬を一頭でも多く救うための活動支援をしています。
-
迷子犬情報
French Bulldog Lifeは、迷子犬を家族の元へかえすための活動をしています。