2021年12月11日1,814 View

【飼い主なら知るべき】犬の認知症とその予防・対策のこと。[特集:ミドルシニアLIFE]

フレンチブルドッグは短命だと言われていたのは過去のこと。今は平均寿命を超えレジェンド年齢まで生きるフレブルも増えました。これはとてもうれしいことですが、一方で長生きがゆえに発症する症状があります。それは人間でも高齢になるにつれ症状が現れる「認知症」で、体の病気とはまた異なるケアが必要に。ペットの高齢化とともに増加傾向にある犬の認知症について、ミドルシニア期から予防と対策を知っておきませんか?

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

犬の高齢化によって発症する子も急増

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Larissa Chilanti/shutterstock

 

先日イギリスのBBC NEWSがペットの認知症を取り上げ、イギリスの獣医師グループが「犬や猫の認知症の85%が診断されず、老犬4頭のうち1頭の割合で認知症を発症する可能性がある」と述べていました。

 

そして同国では7歳以上のペットを対象に、認知症の症状を確認できる飼い主用オンラインツールも開発されているのだとか。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

New Africa/shutterstock

 

ここ日本でも柴犬に代表される日本犬はその一本気な性格ゆえか認知症になりやすい傾向にあると言われますが、フレブルはじめ洋犬も高齢になるにつれ認知症リスクは上がるのです。

 

認知症は100%の予防はできないものの、毎日の食事や習慣などに注意することである程度カバー可能。

 

そして私たちオーナーが犬の認知症について知識を持つことで、もし症状が現れても早期に気がつけ対処できます。

 

また、愛ブヒの認知症で一番辛いのが飼い主を飼い主だと認識できなくなるケースがあること。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Alena Dafna/shutterstock

 

朝晩の逆転や夜鳴きといった認知症が引き起こす様々な症状の中でも、実のところ最も私たちの精神的ダメージが大きいのが家族を認識できなくなるということではないでしょうか。

 

もしこの先愛ブヒが認知症を患った時、オーナー側の心の対処法を含め、認知症について知っておけばできる準備がきっとあるはずです。

 

認知症のサインを見逃さないで!

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

satit sewtiw/shutterstock

 

まず犬の認知症について簡単に説明を。

 

認知症は12歳をこえた頃から発生しやすくなり、脳の衰えによって起きる老化現象のひとつ。

 

そのため体が健康であれば適切なケアをしながら心地よく日々を過ごすことはもちろん可能です。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Angyalosi Beata/shutterstock

 

では認知症の症状にはどのようなものがあるかというと、

 

・呼びかけに反応しなくなりできていたことができなくなる

・無駄吠えが増える

・何度もご飯を要求する

・部屋の中を目的なく歩き回る

・壁に頭を押し付けたまま立ち尽くす

・グルグルと同じ方向に回り続ける

・行く手を阻まれても後退りできず前進しようとする

・昼に寝て夜起きて吠えるなど昼夜が逆転する

・家具の隙間などの狭い場所に入り自力で出られず吠え続ける

 

などがよく見られるもの。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Larissa Chilanti/shutterstock

 

中でもオーナーさんにとって大変なのが昼夜逆転で、夜中に部屋の中を徘徊したりずっと鳴いているといった症状が出た場合は睡眠が削られることも。

 

睡眠不足だとイライラしてつい愛ブヒに辛く当たってしまい後悔するなんて話もよく聞くので、そのような場合は獣医師と相談しながら睡眠薬などを利用するのもひとつの方法。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Jordi Calvera/shutterstock

 

また、東洋医学では鎮静作用や精神安定作用のある生薬を用いた漢方薬を処方してくれたりもするので、認知症かなと感じたら西洋医学的な検査を受け、対処法に東洋医学を取り入れるのもおすすめです。

 

ただ、シニアになると目が見えにくくなり耳も遠くなるので、呼びかけに反応しないから認知症かも? と疑う前に年齢なりの体の衰えはないかどうかを確認することも大切。

 

同じく脳に腫瘍などがある場合は認知症でなくとも普段と異なる行動をするケースが多いので、目には見えない部分に異変を感じたらまずは病院を受診してくださいね。

 

再びパピーに戻ったと捉えてみる。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Natalie Shuttleworth/shutterstock

 

今までできていたことができなくなる、自分を認識してくれなくなるなど、認知症が進むとこちらの心が折れるような悲しいことが実際に起きます。

 

けれど彼らは歳をとって忘れっぽくなっただけ。中身は今までと変わりない愛ブヒのままなんです。

 

だから最初に愛ブヒを迎えた時のようにまっさらな状態に1から教えるように、再び訪れたパピー期を楽しむ気持ちで向き合ってみませんか?

 

諺に「七十三つ子」と言うのがあるけれど、年老いると3才の子供のようになるのはフレブルも同じかもしれません。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Happy Moments/shutterstock

 

しかし「ボケたなら仕方ない」と諦めず、日光浴をさせたりたくさん声をかける、歩かなくてもカートで散歩に連れ出し外の刺激を与えるなど、刺激と好奇心のある生活をさせて進行を遅らせることが大切。

 

おやつ探しゲームやお手・おすわりといったコマンド練習などは脳の刺激と活性化につながるので、認知症予防として日頃から脳トレをするのも予防につながりますよ。

 

なお脳腫瘍など脳の病気を患うと認知機能が著しく低下するため、その辺りのことを知識として知っておけばもしもの時が来ても心のダメージは浅く済むはず。

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Elayne Massaini/shutterstock

 

認知症になってしまったら徘徊や怪我防止のためにクッション性のあるものをサークルに取り付ける、子供用のビニールプールをサークル代わりにするなどハード面での対策をしつつ、今まで以上に声をかけ優しく触れ、彼らの心のケアもしてあげてくださいね。

 

ちなみに青魚に含まれる脂肪酸のDHAやEPA、緑黄色野菜に含まれるビタミンEとC、βカロテン、フラボノイドなどは認知症予防に効果的な食材。

 

栄養面からも認知症予防を意識し、今から将来の脳の健康に備えておくのも必須です。

 

おわりに

フレンチブルドッグ,ミドルシニア

Beatriz Vera/shutterstock

 

愛犬の認知症はオーナーさんにとっても受け入れ難いことかもしれませんが、大事なのはオーナー側の心の余裕。

 

獣医や犬友に相談して一人で抱え込まないことがとても重要なんです。それに長生きしてくれてその間私たちを癒し、笑わせてくれた大切な相棒だもの。

 

再びパピーだったあの頃のキミと再会でき、最後に恩返しの機会をくれたと考えられたらアナタも愛ブヒも幸せに過ごせるように思うのです。

 

 

文/横田愛子

 

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